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ドジャースの選手が大谷翔平に送ったラブコールには、突っ込みどころあり

宇根夏樹ベースボール・ライター
キーケー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 19, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースのキーケー・ヘルナンデス(エンリケ・ヘルナンデス)が、こうツイートした。

「親愛なるショウヘイ・オオタニ。君が入団してくれたら、僕は喜んでポジションを移るよ! あと、そうしてほしければ、ブルペンで君の球を受けるから!」

 さらに「おおっと、それと伝えておきたいんだけど……ユー、ケンタと僕はズッ友なんだ! 言っておくね、君が知りたいかもしれないから! 真心を込めて、キーケー(スマイルの絵文字)」と続く。

 ダルビッシュ有前田健太とズッ友(BFF=ベスト・フレンズ・フォーエバー)かどうかはさておき、このツイートには突っ込みどころがある。

 今シーズン、キーケーはドジャースで140試合に出場した。ただ、バッテリー以外の7ポジションを守り、先発出場は、最も多いセンターと遊撃でも16試合ずつだった。すでにポジションは転々としている。

 また、マイナーリーグも含め、捕手(と投手)の出場経験はない。確認はできなかったが、ブルペンで捕手を務めたこともなさそうだ。

 むしろ、「入団してくれたら、バナナの着ぐるみを貸すよ!」とツイートすべきだったかもしれない。2年前、キーケーは試合中にバナナの着ぐるみ姿でダグアウトに座った。

 その年のオフにも、キーケーは同じようなラブコールを送っている。ドジャースからFAになったザック・グレインキーに「親愛なるザック、君を引き留めるお金は持ってないけど、これが僕の気持ち! お願いいいいい、残留して!(両手を合わせた絵文字)#21」とツイートした。

 ツイートから1ヵ月経たずに、グレインキーはアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約した。グレインキーに続き、キーケーは大谷翔平にも振られるのだろうか。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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