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同じ年に「WBC優勝とワールドシリーズ優勝」を味わった選手はまだ皆無。現時点で可能性があるのは……

宇根夏樹ベースボール・ライター
アレックス・ブレグマンのWBC成績は4打数2安打 Oct 20, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 同じ年に、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)とワールドシリーズの両方で優勝を味わった選手は、まだ一人もいない。

筆者作成
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 2006年のセントルイス・カーディナルスには田口壮、2009年のニューヨーク・ヤンキースには松井秀喜がいたが、2人ともWBCには出場していない。2013年のボストン・レッドソックスにも、その年のWBCに出場したドミニカンはいなかった。

 今年のWBCは、USAが優勝した。そのメンバーのうち、ルーク・グレガーソンアレックス・ブレグマンの2人は、ヒューストン・アストロズでプレーしている。アストロズには、ここまでのポストシーズンはロースターから外れているものの、タイラー・クリッパードもいる。WBC出場当時、クリッパードはニューヨーク・ヤンキースに所属していたが、7月にシカゴ・ホワイトソックス、8月にアストロズへトレードされた。

 一方、ワールドシリーズでアストロズと対戦するロサンゼルス・ドジャースに、今年のWBCで優勝した選手はいない。キーケー・ヘルナンデスはプエルトリコ代表としてWBCに出場し、決勝でUSAに敗れた。アストロズのカルロス・コレイアカルロス・ベルトランも、WBCではキーケーとチームメイトだった。

 なお、ワールドシリーズに続いてWBCで優勝した選手はいる。サンティアゴ・カシーヤ(オークランド・アスレティックス)がそうだ。2012年はサンフランシスコ・ジャイアンツ、翌春のWBCはドミニカ共和国の選手として、優勝を味わった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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