同じ年に「WBC優勝とワールドシリーズ優勝」を味わった選手はまだ皆無。現時点で可能性があるのは……
同じ年に、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)とワールドシリーズの両方で優勝を味わった選手は、まだ一人もいない。
2006年のセントルイス・カーディナルスには田口壮、2009年のニューヨーク・ヤンキースには松井秀喜がいたが、2人ともWBCには出場していない。2013年のボストン・レッドソックスにも、その年のWBCに出場したドミニカンはいなかった。
今年のWBCは、USAが優勝した。そのメンバーのうち、ルーク・グレガーソンとアレックス・ブレグマンの2人は、ヒューストン・アストロズでプレーしている。アストロズには、ここまでのポストシーズンはロースターから外れているものの、タイラー・クリッパードもいる。WBC出場当時、クリッパードはニューヨーク・ヤンキースに所属していたが、7月にシカゴ・ホワイトソックス、8月にアストロズへトレードされた。
一方、ワールドシリーズでアストロズと対戦するロサンゼルス・ドジャースに、今年のWBCで優勝した選手はいない。キーケー・ヘルナンデスはプエルトリコ代表としてWBCに出場し、決勝でUSAに敗れた。アストロズのカルロス・コレイアとカルロス・ベルトランも、WBCではキーケーとチームメイトだった。
なお、ワールドシリーズに続いてWBCで優勝した選手はいる。サンティアゴ・カシーヤ(オークランド・アスレティックス)がそうだ。2012年はサンフランシスコ・ジャイアンツ、翌春のWBCはドミニカ共和国の選手として、優勝を味わった。