【日本人メジャーリーガーのオールスター・ゲーム】20年前の野茂英雄を筆頭に、12人が延べ25度の選出

野茂英雄 JULY 11, 1995(写真:ロイター/アフロ)

青木宣親(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の故障もあり、今年は4年ぶりに日本人メジャーリーガー不在のオールスター・ゲームとなる。だが、過去には12人が延べ25度選ばれていて、同じ年に3人が顔を揃えたこともある。

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1995年/ボールパーク・イン・アーリントン/★野茂英雄

ルーキーでは1981年のフェルナンド・バレンズエラ以来となる先発マウンドに立った野茂は、2イニングを投げて1安打無失点、3三振を奪った。対戦した6打者のうち、フランク・トーマスカル・リプケンJr.は後に殿堂入り。野茂と投げ合ったランディ・ジョンソン、野茂の後ろで守っていたクレイグ・ビジオバリー・ラーキントニー・グウィンSr.も同様で、他のメンバーではウェイド・ボッグスカービー・パケットロベルト・アロマーオジー・スミスグレッグ・マダックスも、ホール・オブ・フェイマー(殿堂選手)となった。

2001年/セーフコ・フィールド/★イチロー★佐々木主浩

イチローも佐々木も、本拠地で行われたオールスター・ゲームに出場。ファン投票で選ばれたイチローは、最初の打席でランディ・ジョンソンから内野安打を打った。2打席目はチャンホ・パク、3打席目はマイク・ハンプトンと対戦し、いずれも内野ゴロ。佐々木は4対1とリードした9回表から投げ、3者凡退に仕留めてセーブを挙げた。この夜の主役はカル・リプケンJr.。6月にシーズン終了後の引退を発表していたリプケンは、アレックス・ロドリゲスに譲られて遊撃を守り、パクから先制アーチを放って2度目のMVPに輝いた。

2002年/ミラー・パーク/★イチロー★佐々木主浩

イチローは2打席とも内野ゴロ。1回裏には、イチローの隣を守っていたトリ・ハンターが、バリー・ボンズのホームランをもぎ捕った。佐々木は1点リードの7回裏に登板して被安打3本。ランス・バークマンのタイムリーヒットで逆転を許したが、直後にア・リーグが同点に追いつき、試合はそのまま延長11回で打ち切られた。

2003年/USセルラー・フィールド/★イチロー★松井秀喜★長谷川滋利

ア・リーグの外野手は、イチロー、マニー・ラミレス、松井がファン投票で選ばれた。「1番ライト」のイチローは内野ゴロと2四球、「7番センター」の松井はヒットと内野ゴロ。マニーは出場を辞退し、「5番レフト」で先発出場したギャレット・アンダーソンが、本塁打を含む3安打を放ち、前日のホームラン・ダービー優勝に続いてMVPも手にした。長谷川は5回表に登板。トッド・ヘルトンに本塁打を打たれるなど3安打を浴び、イニング途中で降板した。この年から、勝ったリーグにはワールドシリーズのホームフィールド・アドバンテージ(第1、2、6、7戦のホーム開催権)が与えられることに。松井のいるニューヨーク・ヤンキースがその権利を持ってワールドシリーズに臨んだが、2勝4敗でフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)に敗れた。

2004年/ミニッツメイド・パーク/★イチロー★松井秀喜

イチローはファン投票、松井はファイナル投票で選出。イチローは先頭打者としてロジャー・クレメンスから二塁打を放ち、一挙6得点のビッグ・イニングの口火に。続く3打席は内野ゴロに倒れ、そこで交代した。松井は9回表に代打として登場し、エリック・ガニエに三振を喫した。

2005年/コメリカ・パーク/★イチロー

ファン投票選出が4年連続で途切れたイチローだったが、4回表の守備から出場すると、その裏にタイムリーヒットを打って2打点を挙げた。カウント3-0からボール球をファウルにした後のヒットだった。その後、一塁への牽制球でアウトになり、2打席目はセンターフライ。ア・リーグではミゲル・テハダマーク・テシェーラも2打点を記録し、MVPはテハダが受賞した。

2006年/PNCパーク/★イチロー

イチローが再びファン投票で選ばれ、ア・リーグのリードオフに戻った。だが、三振、ライナー、内野ゴロで出塁はできず。後に東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーするアンドルー・ジョーンズは、5度目の選出を果たしたが、試合には出なかった。アンドルーにとっては、この年がメジャーリーグ最後のオールスター・ゲームになりそうだ。

2007年/AT&Tパーク/★イチロー★斎藤隆★岡島秀樹

イチローはファン投票、岡島はファイナル投票で選ばれた。イチローは3打数3安打。そのうち、クリス・ヤングから打った3安打目はオールスター・ゲーム史上初のランニング本塁打となり、MVPを決定づけた。ライトを守っていたケン・グリフィーJr.は、イチローが放った打球の処理に手間取ったが、これは拙守ではなく、フェンスに当たった打球が戻ってこずに右へ跳ねたせいだ。全盛期は過ぎていたとはいえ、グリフィーはその前に、本塁への返球でアレックス・ロドリゲスを刺している。斎藤は7回表に投げ、13球で3者凡退。岡島は登板しなかった。

2008年/ヤンキー・スタジアム/★イチロー★福留孝介

イチローも福留もファン投票選出。イチローは3打数1安打で、ライトを守っては、フェンスを直撃したアルバート・プーホルスの打球を捕るや二塁へ送球し、プーホルスをアウトにした。福留は2打数無安打。センターの守備ではフライを1球処理したが、イチローのような見せ場はなかった。1967年と並ぶ史上最長の延長15回までもつれた試合は、マイケル・ヤングのライトフライでジャスティン・モアノーが三塁から生還し、ア・リーグが勝利を収めた。

2009年/ブッシュ・スタジアム/★イチロー

この年もファン投票で選ばれたイチローは、初回にティム・リンスカムからヒットを打った。続く2打席は凡退。イチローは試合の前日、セントルイス近郊にあるジョージ・シスラーの墓を訪れ、当日は始球式に登場する前のバラク・オバマ大統領から、クラブハウスでボールにサインをもらった。

2010年/エンジェル・スタジアム/★イチロー

イチローの打順は、過去8度のファン投票選出時と同じく1番(途中出場の2005年もジョニー・デーモンと交代して1番に入った)。この日の2打数無安打を含め、通算10試合で26打数8安打、1二塁打、1本塁打、4打点、2四球、3三振、1盗塁。打率.308は通算25打席以上の51人中16位タイに位置する。

2012年/カウフマン・スタジアム/★ダルビッシュ有

ナ・リーグは11投手がマウンドに上がったが、ア・リーグは9投手が1イニングずつ投げ、ファイナル投票で選ばれたダルビッシュの登板はなかった。

2013年/シティ・フィールド/★ダルビッシュ有★岩隈久志

ダルビッシュはDL(故障者リスト)に入っていて、岩隈はチームの前半戦最後の試合に先発登板したため、2人とも投げず。日本人メジャーリーガーが一人もプレーしないオールスター・ゲームは、選出ゼロの2011年から数えて3年連続となった。

2014年/ターゲット・フィールド/★ダルビッシュ有★上原浩治★田中将大

ダルビッシュは3番手として3回表のマウンドに上がり、ヤシエル・プイーグから三振を奪い、トロイ・トゥロウィツキポール・ゴールドシュミットも討ち取った。DL(故障者リスト)入りした田中に代わって選ばれた上原は、7番手として6回表2死三塁から登板。デビン・メゾラコを三振に斬って取った。ダルビッシュと上原には、どちらもホールドが記録された。