VODサービス大手「NETFLIX」、この秋日本上陸

2015年秋、NETFLIXが日本でサービスを開始します

強みは「コンテンツ制作力」

NETFLIXの日本上陸が決定しました。サービス開始は今秋、テレビやタブレット/スマートフォン、ゲーム端末などの対応機器を用意すれば、いつでも好きな番組を視聴できるビデオ・オン・デマンド(VOD)方式で楽しむことができます。日本のテレビ制作会社や家電メーカーとの協業を進めるため、近々日本事務所の開設も予定されています。

NETFLIXは1997年創業、しばらくは郵便を利用したDVDの宅配定額レンタルサービスを提供していましたが、2007年頃からインターネットを利用したストリーミング方式による映像配信事業を開始、急速にサービスを拡大しています。2015年1月現在、50カ国・約5700万人の契約者を獲得しており、今後2年間でエリアを200カ国に広げる計画を打ち出したばかりです。

従来アメリカでは、ケーブルテレビの利用が一般的なテレビ(放送)の視聴スタイルでした。NETFLIXはビジネスとしてのDVDレンタルを駆逐しただけでなく、ケーブルテレビユーザの多くを取りこんでいます。2013年からは独自制作の連続ドラマ「House of Cards」の配信を開始、その完成度の高さもさることながら、テレビ放送は行わずインターネット配信のみ、シーズン1・全13エピソードを一挙公開という手法で話題になりました。その後も「Orange Is the New Black」などの連続ドラマを立て続けに開始し、映画制作にも進出するなどオリジナルコンテンツの拡充に力を入れています。

制作したコンテンツは他のVODサービスにも提供しています(画面はHulu)
制作したコンテンツは他のVODサービスにも提供しています(画面はHulu)

ここ日本では、米国発のVODサービスとしては「Hulu」が先行しています。2014年2月に日本テレビがHuluの日本事業を買収して100%子会社化したことにより、地上波放送中ドラマの"見逃し配信"を本格化させるなど独自のサービスに取り組みはじめています。

再生には「HTML5」対応機器が必要?

NETFLIXが扱うコンテンツの量は膨大です。取り扱うコンテンツの総再生時間は20億時間を超え、いわゆる"マニア受け"するコンテンツも他のVODサービスより豊富といわれています。もっとも、VODサービスが普及初期段階にある日本では、"月9"を楽しみにするような視聴者層をどのように取りこむかが課題になることでしょう。

料金体系およびプランの内容は明らかにされていませんが、定額・見放題は米国と同様と考えられます。米国での料金が7.99ドル/月~に設定されていることからすると、1000円/月以下の可能性は高いでしょう。ただし、残り7、8ヶ月で日本のコンテンツホルダーとどこまで契約を進めることができるかは未知数で、当初は米国のコンテンツが中心になることも考えられます。

対応機器も不明ですが、NETFLIXの技術ブログを参照すると、およそどのようなハードウェアスペックが要求されるかがわかります。NETFLIXは2014年から再生環境のHTML5化を進めており、再生機器となるテレビにもHTML5対応が求められることでしょう。最新のWEBブラウザはHTML5をサポートしているので、最新のPCやタブレット/スマートフォンでの視聴はハードルが低いと考えられます。4Kコンテンツの配信も発表されていますから、今後発売される4Kテレビが秋のサービス開始時における目玉的存在になるのではないでしょうか。