大切な相手が他人をほめた…そのとき「怒り」を感じるのはなぜ?

写真はイメージです。(写真:PantherMedia/イメージマート)

親しい人や尊敬している上司など自分にとって特別な人が、自分以外の人を評価すると怒りを感じることはありませんか? そのいら立たしさがどこから来るか、そしてどのように乗り切るかを考えます。

<相談ケース>

Aさんは企業の総務人事担当です。30代になり、後輩の女性が2人いて指導もしています。営業部には付き合っている彼がいて将来は結婚しようかと考えています。信頼しているのですが、すごくカチンとくることがあったと言います。それは後輩女性が社員向けに送っている健康情報を「とても役に立つね」と言ったことでした。彼はただ後輩の仕事を評価しただけで他意はないことはわかるのですが、面白くないのです。振り返ってみると、彼が他の人をほめる、評価するのを聞くと決まって彼といざこざを起こしていたと言います。ほめる対象が女性だからではありません。男性社員をほめても同じですし、Aさんが趣味で描いている絵の展覧会で誰かの絵をほめても同じ。男女を問わずとにかく彼が他の人を評価すると途端に嫌な気分になり、つい嫌みを言ってしまうのです。

<解決へのヒント>

自分にとって特別な相手が、他の人を評価したりほめたりすると嫌な気分になるというのはわかるなあ、という方が多いのではないでしょうか? ただ問題は、他人がほめられて悔しいという感情とは違うということ。いつも自分が中心にいたいわけでも嫉妬深いわけでもないのに嫌な気分になるのは、単なる嫉妬とは異なる感情があるのです。

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心療内科医として、また産業医として、日々さまざまな相談を受けています。「ノーと言えない」「自信が持てない」「人と比べて落ち込む」「自分らしさがわからない」「嫌な上司がいる」「部下との関わり方が難しい」…寄せられた相談を1問ずつ解説して、気持ちよく生きるヒントをお伝えします。また仕事と家庭の両立、若さを失う不安など、女性男性に共通する悩みのほか日本社会特有の男性の悩み、女性の悩みも解説します。

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東京慈恵会医科大学卒業。同大講師を経て、1986年東京で日本初の女性クリニックを開設。2007年厚生労働省健康大使(~2017年)。2008-2010年、ハーバード大学大学院ヘルスコミュニケーション研究室客員研究員。2013年より日本医科大学医学教育センター特任教授。2018年昭和女子大学特命教授。復興庁心の健康サポート事業統括責任者(~2014年)。被災地調査論文で2016年日本ストレス学会賞受賞。日本生活習慣病予防協会理事。日本ポジティブサイコロジー医学会理事。医学生時代父親の病気のため歌手活動で生活費を捻出しテレビドラマの主題歌など歌う。医師となり中止していたジャズライブを近年再開。

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