「いいね!」の魔力に負けないための“護心術”

写真はイメージです。(提供:Yogur/イメージマート)

趣味の絵や写真、音楽などを気軽にSNSで世界に発信できる時代になりました。その評価として「いいね」の数を気にしすぎていませんか。ツイッターやインスタグラムの「いいね!」の数、気になりますか? 気にしたくないけどやっぱり気になるという方は少なくないようです。誰でも「いいね!」が多いほど気分が良くなるのはわかりますが、少ないと不安になったり憂うつになるのは困りますよね。対策を考えます。

<相談ケース>

仕事で適応障害になりうつ状態で休職中のAさん(20代)は、主治医から仕事以外の楽しみも必要と言われてイラストを描くことにしました。ツイッターで投稿すると「いいね!」がもらえたり、フォロワーが増えたりするのがうれしく、「いいね!」をもらった瞬間は誇らしい気分になるそうです。でもしばらくして、自分より下手だと思うような人のイラストにたくさんの「いいね!」がついているのを見ると不快でイライラするようになりました。どうしたら「いいね!」を多くもらえるかを気にして時間を費やし、またスマホを見て一喜一憂するのもつらくて、しばらくツイッターをやめようかと考えています。でもイラストは楽しいし、書いていたいなという気持ちもあって葛藤状態です。

<解決へのヒント>

SNSの「いいね!」が魔力を持っていることは事実です。評価してもらえたと感じていい気分になるのは誰しも同じです。しかし自分の自己肯定感を「いいね!」の数やフォロワー数に支配されてしまうとストレスになります。自分がつらい状況にあるとき、うまくいっている様子の人が投稿に多くの「いいね!」をもらっているのを見てさらに落ち込むこともあります。「いいね!」に支配されない自分を確立すること、自己肯定感を「いいね!」の数で左右されない自分を作ること、人と比較しない自分の立ち位置を作ることが大事と言えます。「いいね」の数が作品の価値を決めるものではありません。

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心療内科医として、また産業医として、日々さまざまな相談を受けています。「ノーと言えない」「自信が持てない」「人と比べて落ち込む」「自分らしさがわからない」「嫌な上司がいる」「部下との関わり方が難しい」…寄せられた相談を1問ずつ解説して、気持ちよく生きるヒントをお伝えします。また仕事と家庭の両立、若さを失う不安など、女性男性に共通する悩みのほか日本社会特有の男性の悩み、女性の悩みも解説します。

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東京慈恵会医科大学卒業。同大講師を経て、1986年東京で日本初の女性クリニックを開設。2007年厚生労働省健康大使(~2017年)。2008-2010年、ハーバード大学大学院ヘルスコミュニケーション研究室客員研究員。2013年より日本医科大学医学教育センター特任教授。2018年昭和女子大学特命教授。復興庁心の健康サポート事業統括責任者(~2014年)。被災地調査論文で2016年日本ストレス学会賞受賞。日本生活習慣病予防協会理事。日本ポジティブサイコロジー医学会理事。医学生時代父親の病気のため歌手活動で生活費を捻出しテレビドラマの主題歌など歌う。医師となり中止していたジャズライブを近年再開。

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