1965(昭和40)年生まれ。大学卒業後、三井銀行(現在の三井住友銀行)に入行し、交友社月刊「鉄道ファン」編集部などを経て2000年に鉄道ジャーナリストとして活動を開始する。『新幹線を運行する技術』(SBクリエイティブ)、『JRは生き残れるのか』(洋泉社)、『電車たちの「第二の人生」』(交通新聞社)をはじめ著書多数。また、雑誌やWEB媒体への寄稿のほか、講義・講演やテレビ・ラジオ・新聞等での解説、コメントも行っており、NHKラジオ第1の「子ども科学電話相談」では鉄道部門の回答者も務める。
記事一覧
- 大阪メトロの1日乗車券、「持参人一名有効」とは何を意味するのか
大阪市内で地下鉄や新交通システムを展開する大阪メトロの1日乗車券「エンジョイエコカード」は使わなくなったら他人に譲る風習が見られるという。正しい行為なのか同社に確認した。結果を報告しよう。
- 【速報】東北新幹線「やまびこ223号」の脱線について(同列車が遅れた理由について追記あり)
東北地方を襲った2022年3月16日深夜の大地震で、東北新幹線の「やまびこ223号」が脱線した。詳細は今後の調査を待つとして、脱線事故直後の段階で判明している点を整理して説明しよう。
- 【検証】東急東横線の線路陥没はなぜ起きたのか、別の鉄道でも起きる可能性は?
東急電鉄東横線で2021年12月13日、線路内の一部が陥没した。陥没は土の上に敷かれた線路で起きている。なぜ発生したのか、そしてほかの同様の線路をもつ鉄道でも起きうるのか、検証したい。
- JR山手線内回り 2日間に及ぶ一部運休はなぜ生じるのか(大崎駅での折り返しについて追記・訂正あり)
山手線渋谷駅では内回りの線路を切り換える工事のため、2021年10月23・24日の両日、内回りの池袋-新宿-大崎間の列車はすべて運休となる。なぜ運休が生じるのか、他の区間を含めて検証したい。
- リニア中央新幹線建設へ「大井川」をめぐるJR東海と静岡県との対立 解決の糸口はどこに?
2021年6月の静岡県知事選で川勝知事が4選を果たし、JR東海が建設するリニア中央新幹線への慎重な姿勢は継続されることとなった。JR東海と静岡県との間の争点は何かを整理し、解決策を探ってみよう。
- 死者10人以上の鉄道事故の発生傾向から見る 4月、5月は魔の月か
明治初期から令和の今日まで、死者10人以上を出した巨大な事故は不幸なことに64件発生した。そして、近年は事故の発生が4、5月に集中している。事故の原因や事故と発生月との関連性などを検証したい。
- JR北海道日高線の一部廃止、利用者減だけでなく、迫り来る海岸線の脅威に力尽き
2021年4月1日にJR北海道日高線鵡川~様似間が廃止された。ほぼ全区間が太平洋沿いに敷かれており、国鉄・JR北海道の2代にわたって海岸線の浸食との戦いに明け暮れ、ついに力尽きたことを知ってほしい。
- 復旧作業続く東北新幹線 福島沖地震で起きた破損と漏水被害とは
2021年2月13日に発生した福島県沖地震で東北新幹線は被害を受け、一部の区間で運転を見合わせた。被害の状況と復旧の方法を見ていきたい。
- 202X年リニアの旅はどうなる? 時速500kmの世界は「ふわふわリズミカル」(追記・訂正あり)
JR東海は10月19日、超電導リニアL0系車両の改良型試験車を報道陣に公開した。2027年の営業開始を見据えたこの車両に試乗した経験をもとに、皆様を一足早くリニア中央新幹線への旅へと招待しよう。
- 秋の休日、東京の旅行者はどこへ行くのか・どこから来るのか――鉄道データを調べてみた
Go Toトラベルキャンペーンの対象に東京都が加わり、停滞していた国内旅行に風穴を開けるものと期待される。鉄道を利用して東京都発着の観光旅行を楽しむ人たちは一体どのくらいいるのかを探ってみた。
- 高輪ゲートウェイ駅開業から半年 利用者数は? AIロボットの腕前は?
JR東日本山手線の電車が停車する駅としては30番目となる高輪ゲートウェイ駅が開業し、半年が経過した。話題の新駅ながら、新型コロナウイルス感染症の影響で駅の様子がわかりづらい。この駅のいまを紹介しよう。
- 都内の電車、乗客3人に1人は隣接の県境をまたいでいた~コロナ禍前の鉄道データを振り返る
コロナ禍により都道府県境をまたぐ移動について意識させられるようになった。そもそも首都圏で日常的に都県境を行き来する人はどれだけいたのか。コロナ禍前の鉄道データをもとに検証してみたい。
- 大型スーツケース置き場は要予約? 新幹線の新サービスをQ&Aで徹底解説(図追加あり)
東海道・山陽・九州の各新幹線に2020年5月20日から「特大荷物スペースつき座席」が登場した。この新サービスはルールがややこしくてわかりづらい面が多いので解説しよう。
- 長崎の路面電車はなぜ脱線したのか(追記・訂正あり)
長崎電気軌道の路面電車で2020年4月21日に起きた車両の脱線事故は、運転士の操作ミスが原因で発生した。操作ミスとは何か、そして事故の再発を防ぐにはどうすればよいのかを探っていきたい。
- 通勤電車の「3つの密」について考える――換気は? 人との距離は?(図追加あり)
新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、通勤電車は「3つの密」のうち、密閉空間や密集場所と考えられている。通勤電車の換気能力はいかほどで、どのくらいの混雑率ならば密閉空間とならないのかを検証したい。
- 東海道新幹線の車両、700系とN700Aタイプ 実は異なる車内の換気方式
東海道新幹線の車両である700系とN700Aタイプとでは、N700Aタイプのほうが技術の進歩を反映してさまざまな面で優れている。だが、車内の換気という観点では700系も劣ってはいない。
- 二度のオリンピックを通じて東京の鉄道はどのように変わっていったのか
東京オリンピック・パラリンピックの開催に備えて東京23区内で新たに開業する鉄道はない。ほぼ整備済みだからだ。ならば、いつ、どのように整備されたのであろうか。その鍵を握るのは地下鉄である。
- 全国に残る「開かずの踏切」、なぜ生じるのか、なぜ解消できないのかを考える
都市では一度遮断機が降りると開かなくなる踏切が大変多い。いわゆる「開かずの踏切」は全国に532カ所存在し、日常生活のみならず、経済活動にも支障を来している。開かずの踏切に関する問題の解決策を探りたい。
- N700S、東海道新幹線をいつも通りに利用できることを目的とした新型車両
JR東海は2020年7月、2007年以来13年ぶりとなるフルモデルチェンジ車両のN700Sを投入する。見た目は従来のN700Aタイプという車両と変わらないものの、多数の改良が施された。
- ALFA-X、東京~札幌間を時速360kmで走破することを目標とした新幹線の車両
新幹線の技術革新を目指し、JR東日本からALFA-X、JR東海からN700Sというテスト用の車両が相次いで登場した。これらはどのような特徴を備えているのか。全2回の初回はALFA-Xを取り上げる。
- 120両浸水から全線運転を再開、北陸新幹線の暫定ダイヤは何両でまかなっている?
台風19号で被災した北陸新幹線は2019年10月25日に全線での運転が再開となった。だが、多くの車両が浸水し、本数の少ない暫定ダイヤとなるなど課題は多い。現状を見据えて今後の動向を予測したい。
- 台風19号で浸水被害を受けた北陸新幹線の車両はどうなる? 全車両が廃車の可能性も
台風19号によって北陸新幹線は大きな被害を受けた。特に長野市内の車両基地、長野新幹線車両センターでは120両もの車両が浸水している。被害の様子をまとめ、それから復旧に向けた道のりを予想してみた。
- 利用者が少ないのになぜ黒字? SL列車のあり方を180度変えた大井川鐵道の決断
地方の鉄道の多くは利用者が減り、苦しい経営を強いられている。そんななか、地方の中小私鉄のなかでも最も利用者が少ない部類に入る大井川鐵道の健闘が目立つ。同社のケースは他の鉄道の参考になるのか検証したい。
- 東京~新大阪間の「のぞみ」の所要時間がすべて2時間30分以内へ
JR東海は2020(令和2)年春に「のぞみ」のスピードアップを実施し、東京~新大阪間の所要時間は2時間30分以内に統一される。来春の運転時刻を予想するとともに、今後の課題についても考えていきたい。
- 列車の逆走による鉄道人身傷害事故はなぜ発生したのか、そして今後の対策を探る
横浜シーサイドラインで発生した列車の逆走事故は、運転士が乗務しない自動列車運転中でのものだった。自動列車運転への信頼が損なわれるなか、その原因を探ると意外な理由に突き当たる。