30回目となる鈴鹿「F1日本グランプリ」はマクラーレンMP4-13など歴代の名F1が登場!

20年ぶりに走行するマクラーレン・メルセデス【写真:MOBILITYLAND】

2018年の「F1世界選手権」はルイス・ハミルトン(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の攻防が熾烈を極め、終盤戦もこの二人による王者争いが面白くなりそうだ。そのチャンピオン争いがいよいよ10月には日本にやって来る。おなじみとなった鈴鹿サーキット(三重県)で開催される「F1日本グランプリ」も今年でいよいよ30回目の開催だ。

30回記念大会で歴代マシンがデモラン

1987年に初開催された鈴鹿サーキットにおける「F1日本グランプリ」。2007年、2008年の2年だけ富士スピードウェイ(静岡県)に開催が移ったが、鈴鹿のF1も30回目の開催ということで「F1日本グランプリ」と言えば鈴鹿を連想する人が多い。

今回は「2018 FIA F1世界選手権シリーズ 第17戦 日本グランプリレース 鈴鹿30回記念大会」として2018年10月5日(日)~7日(日)に開催され、30回目のアニバーサリーレースに相応しい豪華なゲストと歴代マシンが登場することになった。

最も注目すべきイベントは、これまで29回の大会で世界中のファンにインパクトを残してきたマシンのデモンストレーション走行となる「Legend F1 SUZUKA 30th Anniversary Lap」。10月5日(金)の練習走行に続き、10月6日(土)には一台ずつマシンが走行するシーンを楽しめるスペシャルステージデモンストレーション、そして10月7日(日)には世代を超えた名F1マシンによる15分間のデモンストレーションラップと、会期中の3日間ともに歴代マシンが走行する。

往年のファンに人気が高いフェラーリ412T2【写真:MOBILITYLAND】
往年のファンに人気が高いフェラーリ412T2【写真:MOBILITYLAND】

鈴鹿サーキットが30回記念で「Legend F1 SUZUKA 30th Anniversary Lap」に用意するマシンは予定では全15台。そのうち10台がすでに発表されている。

【来場予定のレジェンドF1】

Ferrari F187(1987)

Lotus 100T(1988)

Beneton B189(1989)

Lola LC90(1990)

Tyrrell 019(1990)

McLaren MP4/6(1991)

Ferrari 412T2(1995)

McLaren MP4-13(1998)

Ferrari F2005(2005)

Ferrari F10(2010)

※8月7日時点

ミカ・ハッキネンのマクラーレンMP4-13が走行

現時点で発表されている10台の中で最もファンの心をくすぐるマシンと言えば、1998年にミカ・ハッキネンがチャンピオンを獲得した「マクラーレンMP4-13」(マクラーレン・メルセデス)では無いだろうか。近年、鈴鹿では「SUZUKA Sound of ENGINE」という歴代マシンの走行を楽しむイベントやレース開催時のデモンストレーションランが多数開催されているが、メルセデスのV10エンジンを搭載する「マクラーレンMP4-13」が鈴鹿を走るのは実に20年ぶりのこと。貴重な1台が鈴鹿を走ることになった。

マクラーレン・MP4-13 【写真:MOBILITYLAND】
マクラーレン・MP4-13 【写真:MOBILITYLAND】

「マクラーレンMP4-13」と共に1998年のワールドチャンピオンに輝いたミカ・ハッキネンは昨年の「鈴鹿サーキット・モータースポーツファン感謝デー」にゲストとして来場。ミハエル・シューマッハとのライバル関係で一時代を築いたレジェンドドライバー、ハッキネンには引退から15年以上経った今もファンが多い。昨年のイベントはF1引退以来の鈴鹿来場だったということもあり、当時のファンを含む観客でグランドスタンドは満員となった。

現在はドライバーのマネージメントを含むビジネスマンとして活動しているミカ・ハッキネン。来日時はデモンストレーション走行ができなかったが、今回は「マクラーレンMP4-13」が登場するということでチャンピオンマシンをチャンピオンドライバーが自らドライブすることになる。

2017年に来日したミカ・ハッキネン【写真:MOBILITYLAND】
2017年に来日したミカ・ハッキネン【写真:MOBILITYLAND】

「マクラーレンMP4-13」はマクラーレンにとって、1991年のマクラーレン・ホンダ以来7年ぶりのコンストラクターズチャンピオン獲得となったマシン。エンジンを供給するメルセデスにとっては1955年以来43年ぶりのワールドチャンピオン、現在も続くメルセデスのF1での活躍に繋がる記念すべき王座獲得となった。

さらに、当時F1チームにタイヤを供給し、アメリカのグッドイヤーと熾烈なタイヤ戦争を繰り広げていたブリヂストンが初めてワールドチャンピオンに輝いた。日本のモータースポーツにとっても大きな意味を持つマシンと言える。そして、当時は最終戦に設定されていた鈴鹿でミカ・ハッキネンが優勝してチャンピオンを決めたという意味でも、30回目の鈴鹿F1の歴史を語る中で欠かせない1台となっている。

ゲストにマッサ、アレジ、琢磨など歴代名選手が

歴代マシンのデモンストレーション走行のみならず、過去29回の大会で多くのファンを魅了してきた歴代F1ドライバーもゲストとして来場する。日本のF1フル参戦ドライバーの中嶋悟、鈴鹿で3位表彰台に登った鈴木亜久里、アグレッシブな走りでファンを魅了した片山右京など日本のレース界でも活躍するレジェンドの面々に加え、日本人F1ドライバーとして活躍した後、世界三大レースを制した佐藤琢磨(2017年インディ500優勝)、中嶋一貴(2018年ル・マン24時間優勝)も招かれることになった。

そして、外国人ゲストドライバーとしては毎年来日しているジャン・アレジ、そして近年のF1ドライバーとしてはフェリペ・マッサの来場が発表されている。各国のテレビ局のコメンテーターとして引退後もF1に帯同する名選手も多く、他に発表される名選手のイベント出演も楽しみである。

レジェンドF1マシンはデモンストレーションラン以外の時間はF1パドックに近い特別エリアに展示され、ここでゲストドライバーによるトークショーも行われるとのことだが、このエリアに入場できる「F1インフィールド・パス」はやはり人気で既に完売となっている。

既に親、子、孫と三世代に渡って観戦するファンも居る鈴鹿のF1日本グランプリ。今年は歴代の名車も走行することに加え、一人でも多くの子供達にF1の迫力を生で体感してもらおうと3歳から中学生までが3000円(一部の席を除く)、高校生・大学生がグランドスタンドV1席10000円という破格の値段が設定されているのも見逃せない。長年観戦してなかったF1を子供や孫を連れて見に行ってみるのも良いのではないだろうか。

気になるのは来年以降の鈴鹿での「F1日本グランプリ」開催。継続開催の契約交渉もいよいよ大詰めということだが、良いニュースが届くことを期待したい。