「鋸山が見守るメキシコ第3の都市でのMLB公式戦」豊浦彰太郎の観戦記@MLB.com

特徴的な鋸山を望むモンテレイ球場 (2018年著者撮影)

MLB.comで、現地時間13日にメキシコのモンテレイで行われたレッズ対カージナルス戦を観戦した。MLBは海外戦略に熱心に取り組んでいる。昨季はプエルトリコのサンファンとモンテレイ(これはぼくも見に行った)で公式戦を開催したが、今季は3月の東京とモンテレイ、そして6月にはロンドン(これもぼくは行く予定だ)でのシリーズが予定されている。

試合はカージナルスのペースで進んでいた。先発投手のアダム・ウェインライトは2回に自ら先制タイムリーを放つと、本業でも5回終了までノーヒッターを継続していた。この球場で昨年5月に開催されたドジャース対パドレス戦では、ドジャースが継投での無安打・無得点試合を達成している。ぼくはI was there!だっただけに、すわ、今後は単独達成かとタブレットの前で興奮したが、ウェインライトは6回1死からデレク・ディートリックに本塁打の初安打を許してしまった。

ウェインライトは、7回先頭打者に3本目の安打を打たれたところで降板。その後リリーフ陣が乱れ、カージナルスは2対5で敗れた。

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しかし、この試合を見ていると1年前の記憶が蘇る。球場のエスタディオ・デ・ベイスボル・モンテレイはメキシカン・リーグのサルタネスの本拠地だ。昨年の開催にあたり、MLBの公式戦開催基準に合わせるために、人工芝の張り替え、LEDボードの設置などの大改造が行われている。外野席も部分的にくり抜かれ、そこにブルペンが移設された。ファンから見える場所に、ということだ。

この球場の魅力のひとつは、その景観にある。ホームベース後方のスタンドの高い位置からは、センター後方にモンテレイのシンボルである鋸山が望める。球場内や周辺の露店で味わったメキシカンホットドッグは、しっかり焼き込んでバターとガーリックが沁み渡ったパンで大振りのソーセージと溢れんばかりの具を挟んだもので、球場メシでは自分史上ナンバーワンだった。

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チケットプライスは今回も相当強気の設定になっていると思う。去年はそのせいで、場内のファンは明らかに市井の人々に比べて身なりが良かった。街中にはドアに穴が開いた1960~70年製と思しきフォルクスワーゲンなどが走り回っていたが、球場内のパーキングは新しい高級車が多かった。この国この街では、メジャーリーグの球場での観戦は限られた人々のためのものなのだ。一歩球場を出ると、周辺には海賊版のマーク入りグッズショップが溢れていた。また、それらの店員の多くは子供達だった。

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わずか1年前なのに、懐かしさいっぱいのネット観戦だった。

<写真は全て、2018年に豊浦彰太郎撮影>

4月13日 於 : エスタディオ・デ・ベイスボル・モンテレイ

レッズ 5 ー 2 カージナルス

勝利投手 ジャレッド・ヒューズ

敗戦投手 アダム・ウェインライト

セーブ ライゼル・イグレシアス

本塁打 デレク・ディートリック、フィリップ・アービン、コルテン・ウォン

試合時間 3時間8分

観客 16,886人