気まぐれマニー酷評の江本孟紀氏は独立リーグ高知球団の総監督を辞するべき

マニーのここまでの行動は全て想定内のはずだ。驚くには値しない。(写真:ロイター/アフロ)

江本孟紀氏が独立リーグ高知ファイティングドッグスのマニーことマニー・ラミレスをテレビ番組で酷評したようだ。氏は、プロ野球解説者にして同球団の総監督でもある。その職を辞するべきだろう。

江本氏は、TOKYO MXの「バラいろダンディ」なる番組で、ムラッ気で知られるマニーが「4打席打ったら次の日は休んでいる」「開幕2試合で飽きている」と発言した。

これらは、事実または事実と思われることだが、別に驚くべきことではない。高知球団は、彼の獲得を検討している段階から「織込み済み」だったはずだ。それでころか、「出たい時だけ出てくれれば良い」と伝えていたと言う報道すらある。番組中では作家の室井佑月氏が「四国の野球好きの知り合いが心配している」と述べたが、ぼくに言わせればそれこそマニーをウォッチする醍醐味だ。

また、江本氏は「今のプロ野球はその(ラミレスが打てる)レベルじゃない」と、44歳のマニーの限界にも言及しているが、それも当然である。現時点では打撃では4割を越すアベレージを残しているが、守備・走塁面での不安は拭い去れず総合的にNPB水準の実力を維持しているかはかなり疑わしい。

しかし、それでも高知は彼と契約したのだ。2013年を最後にまともにプレーしておらず、過去2度の薬物規定違反での処分歴があり、天衣無縫のキャラで知られる44歳と。

以上の前提を踏まえて述べるなら、来日後から現在までのマニーの行動やプレーぶりは全て想定の範囲内であり、戦力面ではむしろ望外の出来だったと評価すべきだろう。

それなのに、なぜ江本氏はマニーをメディアを通じ酷評するのか。これは、高知球団の総監督としてあるまじき行為である。マニー獲得に彼が反対だったであろうことは想像に難くない。しかし、それは内部で述べれば良いことで、対外的に発言してしまうことは同球団、いや四国アイランドリーグPlus全体の利益に反する。そもそも、高知球団が地元出身の江本氏を総監督に迎え入れているのは、彼の知名度による広告塔の役割を期待してのことだろう。それが、リーグ全体の広告塔のとしての至宝を否定してどうする。

江本氏は、直接的にはマニーをけなしたが、間接的にはメディアを通じて高知球団の経営者やその戦略を批判したのだ。さしずめ「フロントがアホで総監督がでけへん」と言ったところだろうか。