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前妻には包丁で脅されました。再婚相手には穏やかで常識的な女性を望みます~おみおじリポート(133)~

大宮冬洋フリーライター
年収1200万円。金融機関勤務。派手さのないファンドマネージャーです(本人提供)

ライターにとっての飲み会は取材先探しの場。「掘り出しもの」を見つけました

※2023年1月13日追記。島岡さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。島岡さんはいま、オネットでは最後の出会いを真剣交際につなげるべく活動中です。彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 コロナ禍が続いていますが、気をつけながらの飲み会に参加できるようになりました。誘われる機会だけでは足りないので、「スナック大宮」と称する読者交流飲み会を自ら開催。本拠地は東京都杉並区にある「ぷあん」というアジア食堂ですが、読者のニーズに応じて全国各地に出向いています。今月は愛知県蒲郡市で開催済み。来月は千葉県の流山市で開きます。秋口には久しぶりに関西でやりたいな……。

 オネットではこんな茶話会を企画中。今週末は女性限定です。オネットに興味がある女性も歓迎しちゃおうかと思うのでよかったらお申し込みください。

 飲み会を楽しむ一方で下心もあります。様々なライター仕事で取材対象になりそうな人を探すことです。ある飲み会では、都内の金融機関でファンドマネージャーをしている島岡尚之さん(仮名、49歳)と出会いました。

 島岡さんは独身で結婚願望があるようです。一度だけ飲食店主催の婚活パーティーに参加したことがあるようですが、「グループトーク」は苦手なので成果は出なかったとのこと。確かに島岡さん、大人数の場では存在感がありません。

 ただし、マンツーマンで話すと、僕の記事を熱心に読んでいることをきちんと語ってくれました。この人はお世話係を介したお見合いのほうが良縁を結びやすそうです。

ボジョレーヌーボーの飲み会にて。親しい仲間と一緒ならば、こんなおどけたショットも撮るようです。(本人提供)
ボジョレーヌーボーの飲み会にて。親しい仲間と一緒ならば、こんなおどけたショットも撮るようです。(本人提供)

「昔はモテモテ。今はボテボテ」。友だちとはアホなことを言って大笑いできます

 理工系の大学を卒業してから、証券会社や投資信託会社で資金運用の仕事をして来たという島岡さん。学生時代に学んだ応用数学の知識は、統計で解析したり、データベースを自動で活用するプログラミングをしたりする際にも役立っているそうです。一方で、医者業への憧れがあったと明かします。

「祖父母が寝たきりのまま亡くなったこともあり、健康で長生きすることに貢献できる仕事は魅力的だと思ったからです。仮面浪人をして医学部を目指しましたが、23歳のときにきっぱりあきらめて金融業界に入りました」

 一緒に勉強していて本当に医者になった友だちもいて、今でも親しくしているとのこと。島岡さんの素朴で誠実な人柄が感じられます。

「若い頃からの友だちはアホなことを言って大笑いできるからいいですね。今では176センチで85キロもある私は以前は痩せていたので、『昔はモテモテだったな』なんて友だちから言ってもらいます。『昔はモテモテ。今はボテボテ』なんて返していますけど(笑)」

こちらはディズニーリゾートにて。島岡さん、何かで両頬を挟むのがお好きなのでしょうか?(本人提供)
こちらはディズニーリゾートにて。島岡さん、何かで両頬を挟むのがお好きなのでしょうか?(本人提供)

上司から「ぶっ殺すぞ!」。うつ病にならずに済んだのは息抜きの場があったからです

 島岡さんには3年前に離婚した前妻との間には2人の子どもがいます。なお、その女性はコミュニケーションが島岡さん以上に不得意で、意見の食い違いがあると包丁を持ち出してしまうような人だったようです。産後うつだったのかもしれませんし、島岡さんとの相性が悪かったのかもしれません。いずれにせよ別れたほうがお互いのためですね。

「2人の子どもは妻が育てているので、私は養育費を支払っています。そんな経験があるので、再婚相手には穏やかで常識的な人を望みます」

 島岡さん自身は周囲から「怒ったところを見たことがない」と言われているそうです。自分でも忍耐強いほうだと自任しています。

「証券業界にはならず者のような人も少なくありません。理不尽なことで激昂されて『ぶっ殺すぞ』なんて至近距離で怒鳴られたこともあります。周りは知らん顔。その相手が上司だったりするとペコペコと服従するか退職するかの2つしか道はありません。私は転職先を決めてから退職しました」

 うつ病にならずに済んだのは飲み会という息抜きの場があったから、と淡々と話す島岡さん。ちょっと異常な業界ですね……。

酒を飲む以上に食べることが好きだという島岡さん。「先月は大阪と神戸を旅行しました。鶴橋の焼肉を堪能し、串カツ、イカ焼き、明石焼きなどの粉モンを食して楽しかったです」。食べ過ぎに注意!(本人提供)
酒を飲む以上に食べることが好きだという島岡さん。「先月は大阪と神戸を旅行しました。鶴橋の焼肉を堪能し、串カツ、イカ焼き、明石焼きなどの粉モンを食して楽しかったです」。食べ過ぎに注意!(本人提供)

やっぱり一人は寂しいというのがぶっちゃけた気持ち。誰かと一緒に食事したい

 忍耐強いのは美点ですが、ストレスが溜まりすぎるとどこかで歪みが出てしまいます。島岡さんの場合は脂質と糖質をとり過ぎです。もしかすると前妻との離婚の遠因も仕事上のストレスだったかもしれません。その点はマチコ先生も心配しています。

「理系のファンドマネージャーで、穏やかでユーモアセンスもある島岡さんなら、多くの女性とお見合いできると思います。でも、たいていの女性は心身が健康的な男性を求めます。まずは食生活の改善を今日からやりましょう!」

「はい。肥満は万病のもと、ですかね。オネットに入らせてもらうことをきっかけに改善することをお約束します」

 素直に応じてくれる島岡さん。いいなあ。現在の職場は「ありがとうと言われることはない」けれどパワハラもない環境とのこと。それならば心配ないですね。島岡さんは私生活も変化するきっかけを求めていたのかもしれません。

「一人暮らしが長く、家事全般に対応できます。でも、やっぱり一人は寂しいというのがぶっちゃけた気持ちです。料理はまだ不得手ですが、『この素材は何の料理に使えるかな。誰かと一緒に食べたいな』とスーパーの売り場で思い浮かべています」

 人間的な温かみがあるとは言い難い業界でしのぎを削って働いている島岡さん。一方で親友と呼べる友だちが数人います。穏やかに支え合えるような女性と結ばれたら、彼の生活はバランスのとれたものになる気がします。

休日は散歩をして、お得な「朝限定」の定食を食べるのが最近の楽しみだという島岡さん。結婚したらますます健康的な生活を送れそうな人です。(本人提供)
休日は散歩をして、お得な「朝限定」の定食を食べるのが最近の楽しみだという島岡さん。結婚したらますます健康的な生活を送れそうな人です。(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。島岡さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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