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この年齢から子育ては難しいので、若い女性との出会いは望んでいません。~おみおじリポート(125)~

大宮冬洋フリーライター
爽やかな48歳男性。「良くも悪くも優しい、と友人から言われます」(本人提供)

外見も稼ぎも良くて、同世代女性との結婚を望む48歳が抱える「問題」とは?

※2022年11月11日追記。森さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながらオネットでは良きご縁をご紹介できませんでしたが、彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 見た目は爽やかで、ちゃんと働いて稼いでいて、しかも同世代との結婚を望んでいる40歳以上の独身男性。かなり希少ですよね。一度も結婚したことがないという場合は、「何かあるのでは?」と邪推してしまいます。そして、多くの場合はコミュニケーションに何らかの問題があります。

 身長176センチ体重58キロ。食べても太らない体質だというのは北海道在住の森康弘さん(仮名、48歳)。道内の私立大学を卒業し、16年前からはやはり道内の広告会社で働いています。

「私の同級生が作った会社です。小さな会社なので何でもやらねばなりませんが、主に経理と営業を担当しています。若い頃は税理士を目指して勉強していたこともあり、経理の仕事は苦になりません」

北海道の広大なゴルフ場にて。「ゴルフは下手なのでそれほど好きではありません。仕事でお付き合いをする程度です。仕事込みの趣味、という感じですね」(本人提供)
北海道の広大なゴルフ場にて。「ゴルフは下手なのでそれほど好きではありません。仕事でお付き合いをする程度です。仕事込みの趣味、という感じですね」(本人提供)

始業は朝9時。夜10時ごろまで働いています。その代わり、土日はちゃんと休めます

 感じ良くて誠実な印象も受ける森さん。コミュニケーションの課題を指摘する前に、彼の日常をもう少し確認しておきましょう。

「仕事はそこそこ忙しいです。始業は朝9時でたいてい夜10時ごろまで働いています。この業界は労働時間が長めですから。その代わり土日はちゃんと休めます。会社の雰囲気はとてもいいです。家族みたいな感じでやっています。私の年収は600万円ほどで不満はありません。今の会社が好きですし、他で同じレベルの収入を得られるとは思えないので転職は考えていません」

 朝9時から夜10時までというのは現在の感覚では「働きすぎ」です。森さんは実家で母親と2人暮らしなので、仕事以外のことは考えなくてよかったのでしょう。でも、結婚とは赤の他人とゼロから生活を作り上げることなので、平日にもプライベートの時間は必要。「18時半には会社を出る」と決めておけば業務は効率化するはずです。そして、平日も家事をしましょう。

「はい、やります。今は母任せで何もやっていませんけど……」

 素直だけど、ちょっと頼りなさげな森さん。リーダーシップをとれる女性との相性が良さそうです。森さん自身はどんな結婚生活を思い描いているのでしょうか。

4月末に満開を迎えた五稜郭の桜。都会的に見える森さんですが、こういう場所をのんびり散歩するのが好きなのだそうです。(本人提供)
4月末に満開を迎えた五稜郭の桜。都会的に見える森さんですが、こういう場所をのんびり散歩するのが好きなのだそうです。(本人提供)

年上の女性も歓迎。ただし、私より先に死なないことを約束してください

「理想の結婚は話をしていて楽しいことです。どんなときに楽しいのかと聞かれると、『楽しいって何だろ?』と考え込んでしまうのですが(笑)。この年齢から子育ては難しいと思うので、若い女性との出会いは望んでいません。むしろ同世代がいいです。年上の方でも構いませんが、私より先に死なないことを約束してほしいです。寂しがりなので……」

 優柔不断な性格が伝わって来るような発言ですね。でも、結婚相手の女性に求める条件は「話していて楽しいこと」と「北海道で一緒に住めること」の2つのみ。受け身なだけに条件は少ないのです。受けオネットに向いている人材だと僕は思いました。

 コミュニケーション上の問題もこの性格に起因しています。こちらから連絡をしても短めの返信しかなく、「やる気」があるのかないのかを判定しにくいのです。

「それでも森さんなら出会いに不自由はしないと思います。積極的な女性からアプローチを受けたりしませんか?」

 マチコ先生が首をかしげます。確かに、48歳になる今までどうしていたのかは気になります。

婚活よりも趣味を優先してしまった過去。オネットに入るからには改善してください

 数年前、マッチングアプリで出会った女性と付き合ったことがある、と明かす森さん。しかし、相手は関西在住で、「遠距離はやっぱり厳しい」と振られてしまったそうです。森さんの場合、相手がかなり積極的でないと遠距離恋愛は難しいと僕も思います。

「30代の頃は周囲からも紹介してもらっていたのですが、この歳になるとそれもないですね。私にはいろいろ問題があるのだと思います。問題の内容、ですか? 凝り性なところです。ビリヤードが趣味なのですが、ビリヤード場は朝まで営業しているので仲間とやり続けてしまっています。婚活は二の次になっていました」

 これもよくある話です。仕事だけでなく趣味にも没頭している独身者は少なくありません。ビリヤードは素敵な趣味ですが朝まではやり過ぎです。オネットに入ったら婚活を最優先できますか、とマチコ先生はすかさず念を押します。

「はい。今までは週末に何も予定がないのでズルズルと朝までビリヤード場にいてしまいました。今後は早めに引き上げることを約束します」

 とは言いながらも、長年の習慣はそう簡単には変わりません。マチコ先生と一緒に森さんを見守り、労働時間とビリヤード時間、そしてコミュニケーションについて指導させてもらうつもりです。森さん、少しずつでも変わっていきましょう。結婚はそのすぐ先にあります。

ゴルフと違ってガチンコの趣味であるビリヤード場にて。動きやすいようにシャツのボタンを空けている森さん、目つきが鋭くなっていますよ。やり過ぎ注意!(本人提供)
ゴルフと違ってガチンコの趣味であるビリヤード場にて。動きやすいようにシャツのボタンを空けている森さん、目つきが鋭くなっていますよ。やり過ぎ注意!(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。森さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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