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男性も年齢を重ねると子どもを作りにくくなる。自分の立場を理解しましょう~おみおじリポート(103)~

大宮冬洋フリーライター
MRIを使いこなしている職場にて。子どもがほしい47歳の登場です。(本人提供)

瀬戸内海の島から出てきて東京郊外で一人暮らし。週2ペースで母親を見舞っています

※2022年5月17日追記。大原さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながらオネットでは良きご縁をご紹介できませんでしたが、彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 30代40代の独身者が「やっぱり結婚したい」と思う理由の半分ぐらいが「子どもがほしい」ですよね。瀬戸内海の島で生まれ育った大原吉弘さん(仮名、47歳)もその一人。現在は東京郊外で一人暮らしをしながら、診療放射線技師としてクリニックで働いています。

「グループホームにいる母親には木曜日と日曜日に会いに行っています。私の自宅から車で20分ほどの場所にあるので行き来に問題はありません。私の顔を忘れるほどの症状ではないので、会いに行けば喜んでくれます」

 大原さん、親孝行なのですね。孫の顔を見せてあげたいようです。ただし、47歳という自分の年齢を忘れないで欲しいと思います。その点はマチコ先生があらかじめ釘を刺しました。

「男性も年齢を重ねると子どもが作りにくくなっていきます。相手の女性からもそのように見られていると思うべきです。それでも若い人と結婚したいのであれば、それなりの努力をする必要があります」

軽い山登りが趣味の大原さん。「筑波山に登ったときの写真です」(本人提供)
軽い山登りが趣味の大原さん。「筑波山に登ったときの写真です」(本人提供)

SEから診療放射線技師に転職。夜間の専門学校に4年間通いました

 大原さんは生活の安定に関しては努力を重ねて来ました。大学を出てから35歳まではシステムエンジニアとして働いていましたが、リーマンショックによって収入が激減し、「このままでは10年先も厳しい」と判断。安定している医療関係を目指しました。

「放射線技師はコンピュータも使うのでSE時代の技術も無駄にはなりません。助手をしながら夜間の専門学校に4年間通い、国家資格を取得しました。パソコンに向き合うばかりだったSEの頃と比べると、患者さんとのコミュニケーションがとれる仕事です。私は主にMRIを扱っていますが、新しいソフトが入るたびに使い方を覚えなければなりません。そういうことにもやりがいを感じています」

 収入も安定して前向きに働けているなんて素晴らしいですね。田舎や自然が好きな大原さんは軽登山という爽やかな趣味もあります。

「休みの日は一人で高尾山に登ったりしています。とてもいい気晴らしです。登山のグループにも所属しているので仲間で行くこともあります。田舎を自家用車でドライブするのも好きです。燃費重視なので軽自動車ですけど。結婚相手とも一緒に自然を楽しめたら嬉しいです」

 島に残してある実家は人に貸しているそうですが、いずれは別荘として使うことも考えているようです。普段は東京で暮らして、長期休みを利用して瀬戸内海の島でのんびりする2拠点生活。一緒に実現したいと思う女性も少なくないのではないでしょうか。

女性関係には不器用な大原さんの婚活用写真。服のサイズも改善の余地があります。(本人提供)
女性関係には不器用な大原さんの婚活用写真。服のサイズも改善の余地があります。(本人提供)

結局のところ、自分と釣り合う人としかマッチしないのだと知ってください

 早めに結婚したいという大原さん。今年の夏からは結婚相談所に入り、「41歳まで」という条件検索でお見合い相手候補を探して申し込んでいるそうです。しかし、今のところはお断りをされることが続いています。

 ここでマチコ先生が首をかしげます。大原さんの条件ならば41歳の女性ともお見合いを組めないはずはないからです。相手の見た目など、年齢以外のこだわりがあるのではないでしょうか? 

「……はい。私はちょっと『面食い』なのかもしれません。人気のある女性ばかりを選んで見向きもされないことが続いています」

 正直に認める大原さん。やっぱり……。大原さんは安定した職業に就いていて優しさや誠実さも感じられますが、はっきり言ってサービス精神は足りません。例えば、相手には若さと美しさを求めるのに、自分の髪型や服装にはあまり手をかけていないこと。それで「料理好きな女性と結婚したい」なんて言われても、ぜひ料理を作ってあげたいと思う女性は少ないでしょう。

 サービス精神は今日からでも身につけることができます。自分がしてもらったら嬉しいことを相手にもするのが基本です。身だしなみを整え、気遣いを言葉と行動で表しましょう。大好きになった人だけではなく、自分の身の回りのすべての人に対して実践するのがポイント。習慣づけることが肝要なのです。マチコ先生が念を押しました。

「理想ばかりを追い求めていると歳を重ねるばかりです。結局のところ、自分と釣り合う人としかマッチしないのだと知ってください。今までのお見合い状況を振り返りながら、ど真ん中のタイプじゃなくても気が合う人を探す努力をしましょう」

 サービス精神を身につけつつ、「自分と釣り合いのとれた人」という視点でお見合い相手を探すこと。大原さんが結婚するためにやるべきことはこの2つだけですよ!

※文中の受けオネット会員は仮名です。大原さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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