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53歳。テレビマン。女性から探り探りで来られるのが苦手。素を出してほしい~おみおじリポート(95)~

大宮冬洋フリーライター
公私で海外渡航が多い男性。コロナ禍前、タイの王宮寺院ワット・ポーにて(本人提供)

自分は慎重なタイプなので、ポジティブで遊び心がある女性に心惹かれます

※2022年4月3日追記。伊藤さんから、真剣交際をしていた攻めオネット会員女性と婚姻届を提出したとの報告がありました。詳細はこちらをどうぞ。現役のオネット会員への有益なアドバイスもあります。伊藤さん、お幸せに!

※2021年11月4日追記。伊藤さんはお見合い申し込みをいただいた女性と真剣交際に入りました。当然ながら、新たなお見合いはしていません。ご了承いただき、彼の成婚退会を一緒に願っていただけると幸いです。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 見た目の印象と中身の性質が全然違う人は珍しくないですよね。例えば僕は骨格だけは意外としっかりしているし真面目そうな風貌なので、「体育会系でITにも強い」と思われたりします。実際は運動嫌いの機械音痴で今でもガラケーを愛用しています。

 テレビの制作会社を一人で切り盛りしている伊藤茂さん(仮名、53歳)は押し出しのいい魁偉な外見。礼儀正しいけれど人見知りも全くしません。そのために「兄貴キャラ」だと思われがちのようですが、本当は弟キャラのようです。

「性格でいうと僕は慎重なタイプです。だからなのか、自分と逆を求める傾向があります。ポジティブで遊び心がある女性に惹かれるのです。そのほうが人生を楽しく過ごせるかなという思いが強いです。『オレについてこい!』という気持ちはまったくありません」

 楽しそうに話す伊藤さん。好奇心が強くて自己探求にも興味があるようです。伊藤さんのことを以前から知っているマチコ先生もこの告白には驚いています。

「伊藤さんには自己主張の強い女性は合わないと思っていましたが違うんですね! オネットには自分の世界を持っている40代女性が多いので相性がいいかもしれません」

自宅の本棚。10代の頃に買った本もあるとのこと。「引越しのたびに減らしながら、残ったものです。実用系や自己啓発系の本は一冊もありません」(本人提供)
自宅の本棚。10代の頃に買った本もあるとのこと。「引越しのたびに減らしながら、残ったものです。実用系や自己啓発系の本は一冊もありません」(本人提供)

年間800万〜1000万ほどの売り上げ。全部自分でやっているので程よいサイズです

 嬉しい驚きとともに前のめりになるマチコ先生。ちょっと落ち着きましょう。伊藤さんの暮らし方やなぜ今まで結婚しなかったのかを確認しないといけません。

「関西の私立大学を卒業後に上京し、テレビ番組の制作を手伝うようになりました。そのままずっとテレビ業界にいます。水が合っていたのだと思います。今、年間800万〜1000万ほどの売り上げですが、設備投資やランニングコストのかからない業種でしかも経理や税務も自分でやっているので、今後を考えると程よいサイズかなと思っています」

 両親は大阪に住んでいるという伊藤さん。現在は東京の港区で一人暮らしをしています。某テレビ局の報道番組のディレクターとして働いている現在は自宅から歩いても40分ほどの職場に通勤しているそうです。

 写真からも伝わってくるように伊藤さんは生活も自分で充実させられるタイプ。特に料理は上手で、「飲食に楽しみを見出せる」相手であることが結婚の条件らしいです。というか、本当に結婚したいのですか? 一人で気ままに暮らしていきたいのでは?

お弁当を自作するほど生活を楽しんでいる伊藤さん。「花もいけて愛でてます。完全に自己流ですけど」(本人提供)
お弁当を自作するほど生活を楽しんでいる伊藤さん。「花もいけて愛でてます。完全に自己流ですけど」(本人提供)

「フィーリング」は便利すぎる表現。具体的にはどういうことですか?

「結婚願望はずっとあったのですが、海外出張も多かったし仕事の時間が相手と合わずに別れてしまうことばかりでした。今は比較的規則正しい生活です。15時ごろに局に入り、自分の担当コーナーが終わったら帰ることができます。だいたい22時ごろですね」

 僕のツッコミに対して丁寧に答えてくれる伊藤さん。コロナ禍も経験し、仕事や趣味中心の毎日から誰かと分かち合える生活へと変わっていきたいのかもしれません。実際、婚活アプリを使っていたこともありますが、「フィーリングが合う」人とはあまり出会えなかったようです。ここでマチコ先生がすかさず質問しました。

「フィーリングが合う合わないというのは便利な表現ですが、具体的にはどういうことですか? 伊藤さんは婚活では相手を選べる立場にいるので、どんな人とは合わないと感じるのかを教えて下さい」

「気取った店より昭和な居酒屋」が合言葉の伊藤さん。自宅でも料理を作って晩酌を楽しんでいるようです。(本人提供)
「気取った店より昭和な居酒屋」が合言葉の伊藤さん。自宅でも料理を作って晩酌を楽しんでいるようです。(本人提供)

お互いのやりたいことをぶつけながらも話し合いでものが決められる関係

 しばらく考えていた伊藤さん。まずは外で働くことが好きな女性でないと魅力を感じにくいと答え、さらに「素をさらけ出してほしい」というユニークな要望を口にしました。

「探り探りで来られるのが苦手です。お互いがストレスをためないあり方を考えると、自分のしたいことやりたいことをぶつけながらも話し合いでものが決められる関係が理想的です」

 うーん、なるほど。本当は「自分の世界」や価値観をしっかり持っているのに、男女関係となるとそれをとりあえず隠してしまう女性は少なくありません。女性が従順さをよそおいがちなのは日本社会におけるジェンダー問題なのかもしれませんが、兄貴キャラではなく探究心が強い伊藤さんには通用しないようです。早い段階で本来の自分を見せ合ったほうが交際するかしないかを決める上でも時間短縮になりますよね。これだけはっきりと書いておけば早めに自己開示をしてくれる女性からお見合い申し込みが来る予感がします!

タイ北部チェンライのコーヒー農園を訪ねたときの写真。「かつてケシを栽培していた貧しい山岳民族にコーヒー豆が代替作物として伝わり、現在は盛んに栽培されています。コーヒー、美味しかったです」(本人提供)
タイ北部チェンライのコーヒー農園を訪ねたときの写真。「かつてケシを栽培していた貧しい山岳民族にコーヒー豆が代替作物として伝わり、現在は盛んに栽培されています。コーヒー、美味しかったです」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。伊藤さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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