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48歳。妻に共同貯金を使い込まれ、不信感がぬぐえずに離婚しました~おみおじリポート(85)~

大宮冬洋フリーライター
兵庫県在住の爽やかな男性。髪を切るたびにカットモデルをしています。(本人提供)

テンポよく話せなくても、知性と誠実さがあれば大丈夫です

※2022年1月7日追記。橋本さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。オネットでご紹介した女性とのやり取りが続いている様子です。彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

「スタイルが良くて清潔感がありますね! ためてゆっくりと話すところも誠実さが出ています。ちょっと前のめりな女性でも大丈夫ですか? 40歳といわず42歳ぐらいまで受け入れてほしいです!」

 Zoom画面越しに自分が前のめりになるマチコ先生。ちょっと落ち着いてください。でも、42歳の先生が興奮するのも無理はありません。今回面談している受けオネット会員の橋本武夫さん(仮名)は奇跡的に爽やかな風貌の48歳です。

「……。前のめりな女性というのはどういった意味でしょうか?」

 2秒ぐらい時間をおいてから言葉を返してくる橋本さん。にこやかな表情なので気分を害したわけではないようですが、アメリカ在住の人と話しているのではないかと思うほどのタイムラグです。橋本さん、緊張してます?

「申し訳ありません。私は関西人ですが、テンポよく話せるほうではありません。この話し方のせいで、軽く口に出したつもりが重くとられてしまうこともあります」

 橋本さん、日常会話を重々しく言うってそれ自体がギャグですよ。面白い人がオネットに入って来たなあ。

180センチ60キロという驚きのスタイルの橋本さん。「もっと太りたいのですがなかなか太れません」(本人提供)
180センチ60キロという驚きのスタイルの橋本さん。「もっと太りたいのですがなかなか太れません」(本人提供)

一度はサラリーマンを辞めて独立したかった。チャレンジを後悔はしていません

 マチコ先生が言う「前のめり」は、お見合い申し込みから結婚に至るまでを女性がリードするという意味です。「できれば子どもが欲しいので40歳ぐらいまでの女性と再婚」したいと思っている橋本さんだからこそ、ある程度はスピードを重視したほうが良さそうです。それには女性のペースに合わせるほうが合理的でしょう。

「はい。そういうことでしたら大丈夫です。女性がリードしたからと言って私の気持ちが引いてしまうことはありません。年齢に関しても了解しました。人となりも大事ですからね」

 人懐っこい笑みを浮かべながら、考えながら淡々と話す橋本さん。再婚希望ということは以前に離婚を経験したんですよね。参考までに、話せる範囲で経緯を聞かせてください。

「32歳のときに結婚して5年後に別れました。原因は、私が独立して小中学生向けの学習塾を始める際に貯金を確認したところ、あるはずのお金がなくなっていたことです。最初のサラリーマン時代の収入は今よりも良かったので、家のローンも生活費も私が払っていました。それなのに共働きの妻が共同の貯金をいつの間にか使い込んでいたのです。何に使ったのかはわからず仕舞いでしたが、不信感がぬぐえずに離婚しました」

 橋本さんは現在、医療関係のソフトウェア会社に勤務しています。その前は5年間ほど小中学校生向けの学習塾を経営していたのです。なかなか変わった経歴だな……。

「今の仕事はこれからも長く続けるつもりですが、学習塾経営にチャレンジしたことは後悔していません。教えることも子どもに接することも楽しく、やりがいがありました。採算が合わずに断念してサラリーマンに戻りましたが、一度は一人でやりたいことをやってみたかったのです。小学校中学校の学習範囲は今でもだいたい教えられます」

料理も得意な橋本さん。「かぼちゃの含め煮はすぐできるし、野菜を摂ろうとの思いでいつも多めに作って数日かけて食べています。少し甘めなのでスタウトビールと合います」(本人提供)
料理も得意な橋本さん。「かぼちゃの含め煮はすぐできるし、野菜を摂ろうとの思いでいつも多めに作って数日かけて食べています。少し甘めなのでスタウトビールと合います」(本人提供)

マッチングアプリ以上で結婚相談所未満。対話から見えるオネットの位置づけ

 お酒は好きで嫌いな食べ物はないという橋本さん。「性格的にはオープンなほう」だと自覚しているそうです。

「関東の人からは『気安すぎる』と思われるかもしれませんね。酒場では近くの見知らぬ人と気軽に話すので、同席した友人から驚かれることもあります」

 清潔感もあってオープンな性格ならば周囲の女性が放っておくはずはありません。コロナ前には、酒場で知り合った14歳年下の女性とお付き合いしていたそうです。

「資格の勉強などで追い詰められるとヒステリックになるところについて行けず、ずっと一緒にいたいとは思えなくなって別れました」

 今度こそは長く一緒に暮らしていけるパートナーが欲しいと思っている橋本さん。しかし、コロナで外出する機会が激減し、最初はメールやチャットだけで交流するアプリには抵抗があるとのこと。

「かといって、結婚相談所はハードルが高い気がしていたら、Yahooの記事でオネットの存在を知りました」

 なるほど。橋本さんと話していると、我がオネットの位置づけがわかります。結婚願望がある独身者だけに集まってもらい、僕とマチコ先生という見守り役もいる社会人サークルのようなものです。

 アプリよりは安心という面だけではなく、お見合いから交際、婚約に至るまでマチコ先生が伴走してくれるので、橋本さんのようにちょっと不器用な人でも相手との間に誤解が生じにくいのです。この点では結婚相談所と似ています。橋本さん、半年ぐらいでサクッと再婚しちゃいましょう!

滋賀県の多賀神社にて。「今春、自転車で琵琶湖一周したときの写真です。若いときは1日で回ったのですが、今回は2日かけました」(本人提供)
滋賀県の多賀神社にて。「今春、自転車で琵琶湖一周したときの写真です。若いときは1日で回ったのですが、今回は2日かけました」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。橋本さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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