朝、母が死んでいた。親孝行できなかった自分が許せず、彼女と別れてしまった~おみおじリポート(74)~

現在はすっかり元気になった高木さん。婚活に向けてダイエット中です。(本人提供)

40代。親世代は他界か要介護へ。死を身近に感じる年代の婚活

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 44歳という不吉な年齢のせいではないと思いますが、死を身近に感じるこの頃です。親世代が亡くなったり要介護になったりすることが増えているからだと思います。「両親ともに元気です」という人は半数以下という体感。30年後ぐらいの自分たちを見るような気にもなります。

 今日登場する受けオネット会員の高木裕二さん(仮名、45歳)は、実家で一緒に暮らしていた母親がいつの間にか冷たくなっていたというショッキングな出来事を経験しています。3年前のことです。なお、父親は10年前に他界しています。

「当時、僕と弟と母の3人で暮らしていて、母の容体が夜中に急変して亡くなったことに気づいたのは翌朝です。最後まで親孝行ができなかった自分を責めてしまい、気持ちがいっぱいいっぱいになり、彼女とも別れてしまいました」

大人同士の恋愛と結婚はすんなりとはいかない。大事な人の手を離さないで

 その後、弟は先に巣立って結婚。高木さんは千葉県の「元実家」で一人暮らしを続けつつ、東京都内の金属加工会社で事務職をしています。そろそろ自分も結婚して落ち着きたいそうです。

「昨年までお付き合いしていた女性もいます。でも、コロナで会えない状況が続いているうちにお互いの心が離れてしまい自然消滅。こんなことを繰り返していていいのか?と疑問に思ってオネットに入らせてもらいました」

 苦境に立つと「恋愛どころではない」と思ってしまいますよね。視野が狭くなって弱気になるのです。僕も完全にそのタイプなので、わかります。

 一方のマチコ先生は真剣な表情で高木さんの話を聞いたうえで、根本的な質問をしました。辛いときこそ恋人が心の拠り所になるのではないか、相手と本当の意味でのコミュニケーションをしていたのか、です。

「実は、付き合っている女性に対しても『何を考えて感じているのかな?』と不安になることがあります。でも、それを聞けないまま最終的には別れることになってしまうのです」

 腹を割って話せない相手とパートナーシップを結ぶことはできませんよね。マチコ先生によれば、この点は男女ともにすごく大切なポイントです。コミュニケーションに苦手意識があっても克服せねばなりません。オネット会員であればマチコ先生がお見合いやデートの前後に言葉を添えるなどのフォローもできます。

「親の死や仕事のトラブルなど、大人同士の恋愛には途中で大きな出来事が起こりがちです。すんなりといくことは少ないぐらいです。そこで大切なのは、連絡を途絶えずに粘る力。大事な人の手は何があっても離さないでください」

高木さんは金属加工会社の正社員。「このコップの原料である錫を溶解炉で溶かして、様々な工業製品を作っています」(本人提供)
高木さんは金属加工会社の正社員。「このコップの原料である錫を溶解炉で溶かして、様々な工業製品を作っています」(本人提供)

人柄を重視したいので、年上の女性やシングルマザーの方とも会ってみたい

 マチコ先生のアドバイスを神妙に聞いていた高木さん。街中でオロオロしている人を見かけると、「どうかしたの?」と声をかけて積極的にお手伝いするほど優しく親切な性格なようです。生きる力が強い女性との相性が良さそうだな、と僕は感じました。

 高木さん自身、仕事と生活は一人できちんと過ごしています。会社までは車通勤。日中は一生懸命に働く代わりに残業はほとんどなく、17時には会社を出られるそうです。

「朝はご飯を炊いて1杯だけ食べ、昼は外食するかカロリーメイトなどで済ませます。夜は鍋を作ることが多いですね。材料を切って入れるだけなので簡単です」

 好奇心も強いほうだと自任している高木さん。「魚を食べたい」と思ったら一人でドライブして漁港に出向いたり、御朱印をもらいに寺社仏閣に行ったり。学生時代のテニスサークル仲間とはたまに国内旅行やスノーボードを楽しんでいます。すっかり元気になりましたね。では、結婚相手に求める条件は何でしょうか。

「一緒にいてお互いに落ち着きを感じることです。若い頃はキレイで可愛い年下を好きになることが多かったのですが、年を重ねるにつれて価値観が変わってきています。人柄を重視したいので、年上の方やシングルマザーの方ともまずはお会いしてみたいです」

 リリー・フランキーのベストセラー『東京タワー』で、母親の葬儀で悲しみに暮れている著者に対して親戚の女性が厳しくも優しい言葉をかけるシーンがあったと記憶しています。「男は、母親が亡くなって初めて大人になるんだよ」と。心優しい高木さんも今では前を向いて生活をしています。良き女性と一緒になり、穏やかな家庭を築くことが天国にいる両親への最高の孝行になるはずです。

高木さんお気に入りのジョギングコース。今までフルマラソンを3回完走しています。最近は登山にも挑戦中です。(本人提供)
高木さんお気に入りのジョギングコース。今までフルマラソンを3回完走しています。最近は登山にも挑戦中です。(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。高木さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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