48歳。年収1000万円超ですが、安定的な高収入を期待されても困ります~おみおじリポート(43)~

アメリカで学生生活を過ごした高嶋さん。軽やかなノリの男性です。(高嶋さん提供)

愛情や共感を持てる人物で、親からちゃんと自立していることがオネットの大前提

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさんおみおじ活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。お世話させてもらう独身者をオネット(大宮ネットワーク)会員として認定し、婚約を目指す活動です。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 受けオネット登録希望者との面談はZoom上で毎月1回行っています。登録していただけるか否かの基準は2つだけです。1つは、僕が愛情や共感を込めてプロフィール記事を書けること。他のインタビュー記事も同じですが、「この人はどうしても好きになれない」と感じながら原稿を書くと読者も本人も僕自身も不快な文章になってしまうのです。それでは誰も幸せになりません。

 もう1つの基準は、マチコ先生もしくは僕がその人とのお見合い相手をイメージできること。どんなに愛すべき人でも「今のままでは誰も紹介できない」と僕たちが感じたら登録を延期させてもらっています。精神的にも経済的にも親などから自立していることは大前提です。

 そんなこと言っているあなたたちはどんな人間なの?と感じた人もいるかもしれません。僕とマチコ先生が婚活について語り合った動画もありますのでよかったら参考にしてください。

どんどん話せて、仕事も頑張っていて、清潔感もある。婚活市場では貴重な男性!

 さて、今日の本題に入りましょう。「婚活で出会う男性とは会話が成立しないことばかり」という嘆きを女性から聞くことが少なくありません。そんなあなたは話が弾むほど魅力的なんですか、と突っ込みたくなることもありますが、異性とのコミュニケーションに慣れていない男性が婚活の場には多いのは事実ですよね。初対面の女性とでも楽しく会話ができて、なおかつ真面目に結婚したいと思っているのであれば、「婚活」するまでもなく結婚しているはずだからです。

「だからこそ、高嶋さんは貴重です。あれだけ話せて、お仕事も頑張っていて、清潔感もある! 婚活中の女性はリードしてもらいたいタイプの人が多いので、きっと需要があると思います」

 マチコ先生が太鼓判を押すのは外資系保険会社で働く高嶋真一さん(仮名、48歳)。15人目の受けオネット会員です。Zoom面談でも高嶋さんは初対面の僕を「冬洋さん」と呼んで、明るい口調でどんどんしゃべります。ハイテンション過ぎて僕はちょっと引いてしまいましたが、確かに女性受けはいいかもしれません。なぜ今まで一度も結婚していないのでしょうか。理由は仕事と介護です。

ハワイが大好きな高嶋さん。現地のフルマラソンに参加して完走しました。(高橋さん提供)
ハワイが大好きな高嶋さん。現地のフルマラソンに参加して完走しました。(高橋さん提供)

母の体調が次第に悪くなっていく状況では、結婚する気になれませんでした

 大学時代はアメリカで過ごした高嶋さんは中途入社で現在の会社で働き始め、最初の10年間ぐらいは「自分の中での理想と現実のギャップ」に苦しんだと振り返ります。

「完全歩合制の厳しい職場環境です。自己完結できる実力主義に憧れていましたし、お客様のために良い商品を提供したいという熱い思いもあります。でも、憧れと熱さだけではどうにもなりません。女性との出会いもありましたが、売り上げなどが自分の理想に達していない状態では結婚は考えられませんでした」

 並行して、3年前に亡くなった母親の15年間におよぶ介護もありました。主にお世話したのは早期退職をした父親でしたが、長男の高嶋さんも介護要員です。

「母の体調が次第に悪くなっていく状況で、結婚で新しい家族を作る気にはなれませんでした」

 不思議なことに、母親の病状と反比例するように仕事のほうはうまくいき始め、昨年の年収は1000万円超です。ただし、この金額を維持するのは大変で、コロナ禍の今年は半減を覚悟しているとのこと。

 安定的な高収入を期待されても困る、と高嶋さん。しかし、同じようにバリバリ働く女性の立場からすると期待するのは「安定」ではありません。「がんばって稼いだ経験」および「それに応じた会話レベル」が大事なのです。例えば、年収1000万円の女性とお見合いしても、高嶋さんは卑屈になったりはしないでしょう。

「高嶋家を絶滅させたくない」という思いもあって婚活アプリにも挑戦中

 最近、75歳の父親に彼女ができたそうです。高嶋さんは独身の父親の恋を応援したいと思うと同時に肩の荷が下りた気がしました。自分の幸せを考えてもいいのかな、と思うこの頃です。「高嶋家を絶滅させたくない」という思いもあって婚活アプリにも挑戦しています。

「できれば子どもが欲しいので、『子どもはいらない』という女性との結婚は難しいです。アプリでは35~42歳までの女性にアプローチしているのですが、驚くほど反応がありません。48歳という年齢は厳しいんだな、と感じているところです」

 ここでマチコ先生は首をかしげます。高嶋さんのスペックであれば、10歳ぐらい年下の女性でもむげに拒絶はしないはずだからです。

 高嶋さんに婚活アプリのプロフィール画面を送ってもらいました。そこには仕事と趣味(フルマラソン)について、てんこ盛りな形で記載されています。見た女性は「この人は独身生活を充実させまくっている。私が入り込む隙間はない」と感じてしまうかもしれません。

「マチコ先生にアドバイスしていただき、自分の引き出しを広げたいという気持ちがあります。こんな私でよければお見合いを組んでもらってご指導いただきたいです」

 とにかく前向きな高嶋さん。少し落ち着きましょう。この記事を読んだうえでマチコ先生の話をよく聞いて、自分の長所と状況をできるだけ客観的に把握してください。すると、もう少し肩の力が抜けて、いい意味での隙間が出てくると思います。それを埋めてくれて一緒に前を向けるような女性がきっと現れるはずです。

高嶋さんのもう1つの趣味はゴルフ。ハワイでもプレーしています。(高嶋さん提供)
高嶋さんのもう1つの趣味はゴルフ。ハワイでもプレーしています。(高嶋さん提供)

※文中のオネット会員は仮名です。高嶋さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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