初対面は「つまらない」人の中からたった一人のパートナーを探すのが婚活です~おみおじリポート(36)~
若い頃は薄給で修業に身を捧げ、土日は仕事。美容業界の「職人」の宿命
※2020年12月17日追記。川上さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。川上さんはこの記事を読んでお見合いを申し込んでくれた男性とのやりとりが続いています。良き縁になることを祈りつつ、見送りたいと思っています。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女に声をかけて引き合わせる、お見合いおじさんおみおじ活動(略称:おみおじ)を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。お世話させてもらう独身者をオネット(大宮ネットワーク)会員として認定し、半年間で婚約を目指す活動です。オネット会員の募集と面談についてはこちらをご覧ください。
今日は8人目のオネット会員を紹介します。美容関係でフリーランスとして働いている川上麻美さん(仮名、41歳)は、「気立てがいい」という古風な言葉がぴったりな女性。とにかくよく気がついてよく笑うのです。接客業が天職とも言えますが、20代のほとんどすべてを費やして磨いた技術も持っています。
お洒落で感じ良くて手に職がある――。男女ともにモテそうですが、同じ職場で相手を見つけない限りは恋愛や結婚はしにくいという「職人」特有の問題を抱えています。土日は基本的に仕事で、若い頃は薄給で修業に身を捧げなければならないからです。
多くの専門職では一人前になるために10年ぐらいはかかりますよね。川上さんのように専門学校卒で働き始めた場合はちょうど30歳。ここで仕事漬けの生活を見直して、結婚する人もいます。ただし、転職や独立開業などで新天地を目指したら、またまた楽しくも忙しい日々に突入。川上さんもそのパターンのようです。
「誰かと一緒に生活したいな、一人じゃないほうがいいな、とは以前から思っています。でも、私が『いいな』と思う人は私じゃない女性のことが好きだったり、私に興味を持ってくれた人とは話してみて『なんか違うな』と思っちゃうことが続きました」
アラフォー以降の婚活で出会う相手に、最初から「楽しい!」と思えることはありません
川上さんはすでにオネット会員であり、マチコ先生と僕で応援することが決まっています。だからこそ、ちょっと厳しいことを言わせてください。
自分の姿を知るためには、「自分が好きな人、憧れている人」だけでなく、「自分に興味を持ってくれている人、優しくしてくれる人」を見る必要があります。フリーランスとして働いている川上さんは仕事に例えると納得しやすいかもしれません。いま、自分に仕事を発注してお金を払ってくれているお客さんたちが、仕事上での自分の立ち位置を示しているのです。それ以上でもそれ以下でもありません。
すみません、川上さんは話しやすい雰囲気の女性なので、つい熱く語ってしまいました。川上さんはどんな人が「いいな」と思うのでしょうか?
「私は高校野球もプロ野球も好きなので、野球が好きな人と一緒にいると楽しいことが多いです。会話がすごく盛り上がりたいわけではないけれど、私が話したときの『返し』がいまいちだと残念な気持ちになりますね。『それだけ? 会話が続かないなー』と思ってしまいます」
今度はマチコ先生が言いたいことがあるようです。見知らぬ大人同士の場合、打ち解けて話し合えるようになる前には時間がかかる問題について。
「多くの人が自分の世界を確立している年代なので、会って手放しに『楽しい!』と感じることはまずないと思っておいたほうがいいでしょう。そう思えると出会いの幅が広がっていきます」(マチコ先生)
時間をかけて相手を知っていくと意外な面白味や誠実さを感じて、好きになっていくことは確かにありますよね。逆に、「やっぱりつまらない人だ」という失望感が深まることもありますけど。
「それでいいのです。初対面はつまらないたくさんの人の中に隠れているたった一人のパートナーを見つけるのが婚活ですから」
マチコ先生、最近なんだかアドバイスの切れ味が鋭くなってきていませんか? それだけ本気なのだと思います。川上さん、僕たちが全力でサポートします。半年以内に素敵な相手を見つけちゃいましょう!
※文中のオネット会員は仮名です。川上さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。