スナック大宮」と称する読者交流飲み会を東京・西荻窪、愛知・蒲郡、大阪・天満のいずれかで毎月開催している。2011年の初秋から始めて、すでに90回を超えた。お客さん(読者)の主要層は30代40代の独身男女。毎回20人前後を迎えて一緒に楽しく飲んでいる。本連載「中年の星屑たち」を読んでくれている人も多く、賛否の意見を直接に聞けておしゃべりできるのが嬉しい。

 初対面の緊張がほぐれて酔いが回ると、仕事や人間関係について突っ込んだ話になることが多い。現代の日本社会を生きている社会人の肌からにじみ出たような生々しい質問もある。口下手な筆者は飲みの席で即答することはできない。この場でゆっくり考えて回答したい。

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「高学歴・高収入・高身長」の男性がモテる時代は終わった

「10歳年下の男性と付き合い始めました。大阪と愛知での遠距離(中距離?)恋愛中です。大好きなので結婚したいと思っています。私はどうするべきなのでしょうか」(37歳の独身女性)

 女性は男性にルックスではなく甲斐性を求める、というのは一般論でしかない。例外が多すぎるのだ。特に、高学歴層の女性は「頼もしいけれど常に上から目線」の男性には嫌悪感を示すことが少なくない。若い頃は勉強を頑張り、大人になってからは仕事にまい進し、経済的にも自立している女性の場合、威張る男性には「自分を客観視できないおバカさん」の烙印を押して忌避するのだ。

 今から30年ほど前、女性の社会進出がほとんどなされていなかった時代には、「高学歴・高収入・高身長」の男性が結婚市場でモテると言われていた。現在では通用しない。仮に「高学歴・高収入・高身長だけど傲慢で陰険な男性」と「低学歴・低収入・低身長だけど明るくて素直な男性」のどちらかと結婚しなければならないとする。自分の能力に自信がある女性ならば、迷わずに後者を選ぶことだろう。

 一方で、男性よりも女性のほうが美しさに対する評価は厳しい。肌艶に代表される若々しさ、指先や服装の細かなところも含めた清潔感などを無意識のうちにチェックする。女性にボディタッチをされただけで嬉しくなる男性とは大きな差がある。

 以上の現実を考えると、30代以降のキャリア女性は「少なくとも同い年。できれば年下の男性がいい」と望んでもおかしくない。実際、筆者がインタビューする女性は「年上」より「年下」を好むことが多い。今回の質問者のように、10歳年下の男性と付き合って結婚を望むケースも決して珍しくない。

期限を区切って宣告すると同時に、結婚するメリットを感じさせる

 年齢差があるなしに関わらず、男性を結婚へと向かわせるコツは2つしかないと筆者は思う。1つ目は、期限を区切って宣告すること。「あなたのことは好きだけど、私は早めに結婚したい。半年付き合っても先に進めなかったら、それまでの関係だと思ってあきらめる」などと伝える。相手がそれで逃げ出してしまうリスクはあるが、何年もダラダラと付き合った挙句に別れるよりはるかにマシだ。魅力的な男性は他にもたくさんいるが、自分の時間だけは取り戻しようがない。

 2つ目のコツは、露骨な表現になってしまうが、あなたと結婚するメリットを具体的に感じさせることだ。「できればずっと自由気ままな身でいたい」という男性は多いので、「この人と結婚するとオレはすごく幸せになれる」と実感しなければ先には進みにくい。

 何をメリットに感じるかは人によって異なる。家柄が良くて容姿端麗な妻を持つことで社会的なステータスが上がると信じている男性もいるし、とにかく飲食好きなので料理上手な人にはすぐに懐く男性もいる。彼の心を揺さぶるものは何なのかを虚心に観察し、自分に何ができるのかを考えたい。

 家族の絆が強い男性の場合は、「両親やきょうだいと仲良くできる女性なのか」が非常に重要だったりする。そのときは彼が最も尊敬している家族メンバーとの面会を希望し、礼儀を尽くして味方になってもらうと良い。

 最も避けたいのは、年齢差で卑屈になって相手を甘やかすことだ。人は誰でも年を取るのだから、仮に相手が若さを誇るようならば厳しくたしなめよう。なめられてはいけない。相手が年下だからこそ、同じ社会人として対等に接して、愛と尊敬を勝ち得たい。それは結婚へと真っ直ぐにつながっている。