自分も楽しくて他人の役にも立てる趣味がほしいと思ったのです。恋バナと会食が大好きな僕が見つけたのが、お見合いおじさん活動:略称おみおじ。自分の周囲にいる独身男女に声をかけて引き合わせる活動です。

 僕は友人でもあるイラストレーターのつぼい氏と組んで、2014年の春からおみおじを楽しんでいます(今までの活動レポートはこちらこちら)。僕の人脈をオネット(大宮ネットワーク)、つぼいさんの人脈はツヴォイと称して、男女それぞれ4人の会員に良さそうな独身者を紹介しているのです。

 僕たちのおみおじによって結婚した人は今のところ1人のみ。でも、いまだ独身の会員からも感謝されていますよ。友人知人のお墨付きの独身異性と出会えることって、年齢を重ねるごとに少なくなっていくからです。おみおじで恋愛感度を向上させ、別の場所で見つけた相手と結ばれた「卒業生」は過去3人います。「私は婚活に向いていないことがわかった」と去って行った人は5人もいますが、それもまた有意義な自己発見ですよね。

 結婚願望がある独身男女に優しくお節介する! 愛すべき隣人の婚活を結婚相談所やネットだけに任せておかない! 全国に広まってほしい「おみおじ」の実例をリポートします。

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「こんにちは」と言われたら「こんにちは」と返してますか

 まめな人はモテると言いますよね。自意識過剰な僕は、若い頃に大きな勘違いをしていました。まめに連絡をすると自分が相手に対して弱い立場に置かれて、軽んじられてしまうと思っていたんです。

 確かに、明らかに相手が引いているのにしつこくメールやLINEを送ると、「暑苦しい」「怖い」と嫌われかねません。親しくなる余地はないと察したら、さっさと撤退する勇気も必要ですよね。

 でも、連絡をもらう立場になって考えてみましょう。友だちになれるぐらいに親しみを感じる場合は、すぐに返信をくれたり、食事の後はちょっとしたお礼メールをくれたりすると嬉しいものです。軽んじるどころか、友だちとしての重要度が上がっていきます。密かに恋人候補にしちゃうかもしれません。

 人は誰しも承認欲求を持っています。「あなたのことを考えています」「私にとって大事な人です」「また会いたいです」「元気でいてください」というメッセージを受けることが必要なのです。あからさまな言葉ではなくてもいい。「こんにちは」「ありがとう」「お気をつけて」という挨拶を交わすとき、僕たちは相手と承認をし合っているのだと思います。

 僕は結婚しているのですが、アモーレの国に住んでいるわけではないので、妻とは「愛してる」なんて言葉を交わしたことはおそらく一度もありません。ただし、帰宅したときは必ず「ただいま」「お帰り」と言い合います。

 相手が仕事やテレビなどに集中していて「お帰り」がないと、けっこう寂しい気持ちになりますよね。一度だけ妻に指摘されて、それからは大きな声で「お帰り」と言って、できれば玄関まで迎えに行くようになりました。妻にも同じことをしてもらうとすごくホッとします。

 

まめで礼儀正しい人は良き結婚相手を見つけやすい

 婚活も基本は同じだと思います。結婚相談所を経営している友人知人と会っていると、「まめで礼儀正しい人は良い相手を見つけられることが多い」という話をよく聞きます。ポイントは、狙い目の異性だけではなく、結婚相談所の担当者などに対しても「まめで礼儀正しく」接することです。「お金を払っているんだから気遣うのはあっちの役割」なんていう傲慢な態度は必ずどこか別の場所でも露見します。

 相対的に立場が弱い人、腰を低くせざるを得ない役回りの人に対して、ちゃんと人間同士として接すること。それができれば、本当の意味で感じのいい人になり、婚活もうまくいきやすいと思います。僕たちお見合いおじさん/おばさんだって人の子ですからね。「感じの悪い人」にはできるだけ近寄りたくありません。「感じのいい人」はできるだけ「感じのいい人」と引き合わせてあげたくなります。

 トーク上手になれなくてもいいのです。大事なのは、「こんにちは」と言われたら「こんにちは」と返すこと。何かをしてもらったと思ったら「ありがとうございます」と伝えること。忙しくてデートの約束ができないのであれば、相手に状況を説明し、忙しさを抜けたら自分から誘うこと。

 まめで礼儀正しくなるのは簡単です。日常生活で練習し、習慣化すればいいのですから。年末は忘年会や買い物などに出かける機会が多いですよね。駅やデパートのインフォメーションコーナーで道案内をしてもらったら、笑顔で「ありがとうございます」とお礼を伝えるところから始めたいと思います。