好きな年下女性から「恋愛なしでまた食事に行きたい」と言われました(「スナック大宮」問答集その10)

5年間で1400人と飲み交わしてきた「スナック大宮」のこぼれニュースコラムです

スナック大宮」と称する読者交流飲み会を東京・西荻窪、愛知・蒲郡、大阪・天満のいずれかで毎月開催している。2011年の初秋から始めて、すでに70回を超えた。お客さん(読者)の主要層は30代40代の独身男女。毎回20人前後を迎えて一緒に楽しく飲んでいる。この「中年の星屑たち」を読んでくれている人も多く、賛否の意見を直接に聞けておしゃべりできるのが嬉しい。

初対面の緊張がほぐれて酔いが回ると、仕事や人間関係について突っ込んだ話になることが多い。現代の日本社会を生きている社会人の肌からにじみ出たような生々しい質問もある。口下手な筆者は飲みの席で即答することはできない。この場でゆっくり考えて回答したい。

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「好きな人ができました。僕より10歳年下の女性です。何度か一緒に食事に行っています。気持ちを伝えたところ、『付き合うのではなくてまた食事に行きたい』と言われてしまいました。僕はどうすればいいのでしょうか」(37歳の独身男性)

恋愛はたいてい片想い。永遠に振り向いてくれない相手もいる

結論から言えば、筆者には「こうすれば好きな女性と付き合える」という秘策はない。身だしなみを整える、相手の話を聞いて自分の話もする、できるだけ気配りをする、などの基本マナーを守ったとしても、永遠に振り向いてくれない相手もいるのだ。無理な自己アピールや愛情表現をして、ますます相手を遠ざけてしまうこともある。

筆者自身、こうして書きながら大小さまざまな失恋経験を思い出している。ああ、恥ずかしい、せつない。でも、そのときそのときで精一杯だったのだ。野暮ったくても恋心を伝えたことは後悔したくない。

一方で、こちらは特に何もしてないのに、興味や好意を持ってもらえる場合もある。相手がこちらに片想いをするケースだ。そのときに自分も一緒にいて楽しければ、友人もしくは恋人として少しずつ両想いになればいい。しかし、こちらの気持ちがそれほど盛り上がっていない段階で相手が積極的過ぎると、気持ちが引いてしまったりする。冷静に考えてみると、自分も片想いの相手には同じことをやっていることが多いのだ。残酷な対応をしないように気をつけたい。

都会で働く高学歴の27歳。「モテ期」の疑いあり

筆者の私見では、都会で働く高学歴層の社会人は、20代半ばから後半にかけて「モテ期」を迎えることが多い。会社に入って3年も経てば、学生気分はさすがに抜けて顔つきが引き締まってくる。仕事には夢中で取り組みつつ、社会人としてのマナーが身に付き、デートにふさわしい飲食店などを覚える。老化の兆候は見られず、服装や化粧の向上によって学生時代よりも若々しく精悍に見えたりする。年下からも年上からも幅広くモテて当然だ。

いままでモテた経験が少ない男女の場合、かなりの確率で有頂天になる。複数の異性から言い寄られることが楽しくて仕方ないのだ。冒頭の男性が好きな27歳女性もおそらく調子に乗っている。そうでなければ、ちゃんと告白してくれた相手に「付き合うのは無理。でも、また一緒に食事に行きたい」という生殺し発言はできないだろう。これでは「もしかすると振り向いてくれるかも」という望みを捨て切れない。

だからと言って、この女性を恨むのは筋違いだ。自分も今までに同じようなことを誰かに対して行ってきたかもしれない。片想いをするほうは必死だけど、されるほうはほとんど何も考えていない。覚えてもいない。知らず知らずのうちに冷酷な振る舞いをしている可能性はある。

「気になる異性」を常に3人確保。軽やかに愛し愛されよう

筆者は彼に言いたい。その27歳女性をあきらめる必要はないけれど、できればあと2人ぐらい「気になる女性」を作ろう。誰とも付き合っていないのだから浮気にはならない。それぞれに純心を捧げ、サービスをする。

他にも気になる人がいることを匂わすのは野暮だ。でも、「1点突破」や「玉砕」ではないので、立ち振る舞いに「爽やかさ」が出ると思う。愛情を押し付けるような暑苦しさが消えるのだ。すると、3人のうち1人ぐらいは本気で振り向いてくれるかもしれない。

同時に、自分のことを気に入ってくれる異性にも目を向けよう。「オレのことが好きなんだろ」と上から目線になるのではなく、「自分を認めてくれてありがとう」という謙虚な姿勢を持ちたい。自分の魅力や能力を引き出してくれる相手が見つかる可能性が広がる。

恋愛をすると視野が狭くなりがちだ。あえて視野を広げ、多くの異性と軽やかに愛し愛される循環に身を置きたい。その中でかけがえのない友だちができたり、相性の良いパートナーが見つかったりするはずだ。

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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