女性が面白すぎると男性からモテにくいって本当ですか(「スナック大宮」問答集その5)

2011年の初秋から、「スナック大宮」と称する読者交流飲み会を東京・西荻窪や愛知・蒲郡で毎月開催している。明日の西荻窪での開催で60回目。5年間、コツコツと続けて来た。我ながらマメな性格だなと思う。

お客さん(読者)の主要層は30代40代の独身男女だ。毎回20人前後を迎えて一緒に楽しく飲んでいる。この「ポスト中年の主張」を読んでくれている人も多く、賛否の意見を直接に聞けておしゃべりできるのが嬉しい。

初対面の緊張がほぐれて酔いが回ると、仕事や人間関係について突っ込んだ話になることが多い。現代の日本社会を生きている社会人の肌からにじみ出たような生々しい質問もある。口下手な筆者は飲みの席で即答することはできない。この場でゆっくり考えて回答したい。

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スナック大宮には東京圏および名古屋圏以外からもわざわざ遊びに来てくれる人がいる。ならば、たまには筆者のほうから出向くべきだろう。三大都市圏である大阪は外せない。先月は大阪・天満の沖縄料理店で開催。20人弱のお客さんと一緒に飲食とおしゃべりを楽しんだ。

お客さんの7割ほどは筆者の同世代であるアラフォーの独身女性だった。大阪内の地域格差(どこが上品でどこが庶民的か)から話が始まり、お酒の勢いもあって急激に「しゃべくり&爆笑」に発展。とにかくテンポが速く、話には必ずオチがある。

埼玉県生まれの筆者は圧倒されつつも、本場の笑いを大いに楽しんだ。すると、会話を引っ張っていた女性の1人から真顔で相談をされた。

「女性が面白すぎると男性からモテにくいって本当ですか? 実際、私もしばらく恋人がいません」

美しくて感じもいい女性である。筆者はモジモジしてしまい、「そんなことはないと思いますけどね」とうつむいてしまった。しかし、合コンや婚活パーティーなどの反省会では必ずと言っていいほど指摘されるテーマだ。この場で改めて考えたい。

まず強調しておきたいのは、話が面白い女性を好む男性は決して少なくないこと。自分の話をするための準備としての聞き上手ではなく、本当に聞くことが好きなのである。そういう人は押し出しも強くないので、ちょっと頼りなくて受け身のように見える。

自分の面白さ、舌と頭の回転の速さを自覚している女性に問いたい。あなたは自分と同等以上に面白い男性しか恋愛対象として見ていないのではないか。もちろん、「寡黙だけどちょっとした返しが面白い」「飄々としてとぼけたところが可愛くて面白い」という男性も含めての話だ。

そのように面白い男性は一般的にモテる。仕事でも家庭でも高いコミュニケーション能力が求められる時代になり、その能力の現れの一つである「面白さ」が生きる強さの指標として評価されるようになったのだろう。「強い」男性がモテるのはいつの時代にも変わらない。

彼らが恋人に選ぶのは、自分の面白さを理解してくれる女性や一緒にいると自分がますます面白くなれる女性であることが多い。相手が自分よりも面白いか面白くないかはあまり関係がない。

面白い女性も視点を変えたらどうだろうか。肝心なのは、恋愛や結婚によってあなたの面白さが減殺されないことだ。「恋人や妻は外見以外のあらゆる面において自分より劣っていてほしい」という潜在意識を持っている男性は避けなければならない。そして、表面的にはあまり面白くない男性にも目を向けてほしい。あなたの面白さに驚き、憧れ、好意を抱いている男性はきっといる(筆者のその一人である)。ちゃんと向き合って時間をかければ、彼の隠された面白さを発掘することもできるかもしれない。