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連呼型アナウンスで今日も憂鬱なJR東海の新幹線駅。ホームドア設置で一挙に解決

大宮冬洋フリーライター

●今朝の100円ニュース:「JR3社が増益 東海は過去最高」(朝日新聞)

愛知県蒲郡市の自宅から週1ペースで東京へ出稼ぎをする日々が続いている。頼みの綱は東海道新幹線だ。豊橋駅から東京駅まで、「ひかり」に乗れば1時間半ほどで着く。距離を考えれば、増税で値上げされた片道8千円強の料金も高いとは思わない。

憂鬱なのはホームで鳴り響く連呼型アナウンスだ。駅員が「黄色い線の内側を歩いてください」「線路内に物を落としたときは駅員にお知らせください」などと絶え間なく言い続けている。乗り遅れたくはないので、15分前ぐらいにはホームの椅子に座って新幹線を待っているのだが、その間に大声で「注意」をされ続けるとイライラしてしまう。

これだけしつこく連呼されると、「乗客の安全確保のためというよりも、不測の事態が生じてダイヤが乱れることを避けたいだけではないか」と感じてしまう。もちろん、乗客としてものダイヤは平常通りのほうがありがたいけれど、列車が近づいた時だけピンポイントで注意を呼びかければ十分だと思う。

現場でがんばっている駅員を批判するつもりはない。むしろ、同じセリフを大声でひたすら繰り返さなければならない状況に同情する。駅のプロフェッショナルとして他に遂行しなければならない業務がたくさんあるはずなのに……。問題は、駅員を「連呼要員」として貼り付けているJR東海の怠慢だ。

JR東海は、「のぞみ」の増発や「エクスプレス予約」など、速さやスムースさを追求することに関しては熱心に取り組んでいる。しかし、現場スタッフの負担を減らしながら乗客の快適さを向上するための細やかな配慮が経営陣に欠けていると感じる。

ホームドアを設置すれば一気に解決することだと思う。今朝の朝日新聞によれば、JR東海は新幹線収入が前年比4.1%増となり、2014年3月期の決算で過去最高の営業利益を達成した。JR東日本を大幅に上回り、5000億円に迫る莫大な利益だ。そのお金をドル箱の新幹線に再投資する際には、駅の環境改善にも少しは目を向けてほしい。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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