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世界遺産・富士山は厳寒の今こそ美しい。三保の松原からの絶景に体が震えた

大宮冬洋フリーライター

●今朝の100円ニュース:グルメに温泉!!浜名湖周辺は楽しさ満載(中日スポーツ)

先週から寒さが一段と厳しくなった。みかんの産地である我が町・蒲郡は温暖なイメージがあるけれど、今朝はマイナス2度まで冷え込んだらしい。新聞を買いにコンビニに行くのも億劫になる。

今週末は自宅で熱いお茶を飲みながら『マツコ有吉の怒り新党』の録画でも観ようかな。でも、休みの日まで室内でひたすら過ごしていると気持ちがふさぎ込んでしまいそうだ。

今朝の中日スポーツでは、明日から浜名湖競艇場で始まる「GI浜名湖賞」観戦ついでに浜名湖周辺で遊ぶことを推奨していた。湖越しに太平洋を見下ろせる温泉宿があるらしい。そうだ、静岡に行こう。

正月明けに静岡市内で1泊したことを思い出した。登呂遺跡と芹沢美術館、おでん横丁、ヴィノスやまざき(ワインショップ)の本店、久能山東照宮。いずれも素晴らしかったが、体が震えるほど感激したのは「羽衣伝説」で知られる三保の松原だった。

静岡駅前から海沿いに車で30分ほど。大きな無料駐車場に到着する。5分ほど歩くと幹の太い松の林が現れ、その先に黒っぽい砂浜が広がり、駿河湾が光っている。対岸に見えるのは富士市だろうか。

これだけでも十分に気晴らしのできる風景なのだが、波に洗われそうなほどの海辺に集まっている先客たちはなぜか海を見ていない。みなが左側を向いて、笑顔で声を上げたり写真を撮ったりしている。あの場所まで行けば何が見えるのだろうか。いや、アレしかないだろう。

富士山は突然現れた。まるで日本列島がそこだけ盛り上がっているかのような圧倒的な存在感だ。寒さで空気が澄んで山肌がはっきり見えるため、遠くの富士山が駿河湾越しにそびえているような感覚に陥る。松林、砂浜、海、そして富士山。日本人ならば思わず笑ってしまうほど典型的な「幸せの風景」なのだ。天女が舞い降りてきた土地、という話を信じてしまうのもうなずける。

冷え込みがより厳しくなった今ならばさらに美しさが増しているはずだ。晴れた寒い日は厚着をして三保の松原に出かけてみよう。昼近くなると車が渋滞するので、10時頃までに行くのがおすすめだ。冬の夜の星空と同じく、富士山もまた厳冬にこそ真の姿を見せてくれる。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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