今月の住宅ローン金利情報(2020年10月)フラット35は0.02%下げ、他の長期固定は一部下げ

(写真:アフロ)

先月は時間が取れず、住宅ローンにそれなりに動きがあったのにお伝えできませんでした。今後は、毎月の更新を維持したいと思っております。

2020年10月の住宅ローン金利は、変動金利は一部を除いて動きなしでした。固定10年や全期間固定(35年)は一部下げ、フラット35も0.02%下げました。

*コラム内の住宅ローン金利は、一般団体信用生命保険(死亡・高度障害時)の保障コストを含む表示で統一しています。

■2020年10月の住宅ローン金利の動き

今月の住宅ローン金利は、変動金利は一部を除いて動きなし、10年固定(固定金利期間選択型の期間10年)や全期間固定(35年)は一部が下げ、フラット35は0.02%下がりました。

変動金利:一部を除いて動きなし

10年固定:一部下げ

フラット35:0.02%下げ(最多金利)

全期間固定(35年):一部下げ

今月はauじぶん銀行の動きが気になりました。

また、金利ではありませんが、9月に、三井住友信託銀行が住宅ローン契約者が倒産や解雇などで失業した際、1回につき最長3カ月分の返済を肩代わりするという団信の特約を導入し(引受け:カーディフ損害保険)、大きな話題になりました。

■住宅ローンに関わる日銀の金融政策も変更なし

日銀の金融政策決定会合は9月16・17日に行われましたが、金融政策については継続が決定しました。

住宅ローンに関わる部分では、短期の政策金利(「無担保コールレート(オーバーナイト物)」)をマイナス0.1%、長期金利の指標になる10年国債の金利を0%程度に誘導する「イールドカーブコントロール(長短金利操作)」が維持されています。国債の金利には多少の上下動はあるものの、急激な上昇は抑えられています。

とはいえ、金融機関が独自に優遇金利を変更するなどして適用金利が動く可能性は常にありますので、忘れないようにしましょう。

■「新規で借りる」住宅ローン

以下は、2020年10月現在の金利タイプごとに金利が低い注目商品をピックアップしたものです。

実際に選ぶ際には、金利だけでなく総返済額その他で比較して選択するようにしましょう。参考として、保証料と事務手数料などの情報も併記します。

団体信用生命保険(団信)は契約者が万が一、亡くなったり高度障害になった時に残債を保険で支払ってもらえるものです。これにがん保障やその他の疾病などに関する特約が付いているものもあります。特約付きは無料のものと有料(金利上乗せ)とがあります。

まずは変動金利ですが、ジャパンネット銀行が、2019年7月末に参入以降、最低金利を維持し続けています。

<変動金利>

・ジャパンネット銀行「住宅ローン」0.380%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん先進給付金付き団信無料

・Yahoo! JAPAN「ヤフーの住宅ローン」0.380%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*商品はジャパンネット銀行のもの。ヤフーが銀行代理業者として契約締結の媒介を行う。

・auじぶん銀行「住宅ローン全期間引下げプラン変動」0.410%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん50%保障+入院保障団信無料

・SBIマネープラザ「ミスター住宅ローンREAL<通期引下げプラン>」0.410%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*全疾病保障団信無料

続いて10年固定ですが、先月(金利情報サボってすみません!)、ジャパンネット銀行が最低金利となりましたが、今月、auじぶん銀行が1カ月ぶりに返り咲きました。

<10年固定>

・auじぶん銀行「住宅ローン当初期間引下げプラン」0.540%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん50%保障団信無料

・ジャパンネット銀行「住宅ローン固定10年」0.545%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん先進給付金付き団信無料

・Yahoo! JAPAN「ヤフーの住宅ローン」0.545%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*商品はジャパンネット銀行のもの。ヤフーが銀行代理業者として契約締結の媒介を行う。

フラット35は、最多金利で0.02%の低下でした。その他の全期間固定(35年)は、一部が下がりました。

フラット35の中でも、物件が所定の条件をクリアすれば、0.25%の金利優遇を10年間または5年間受けられるフラット35S(Aプラン、Bプラン)は注目です。なお、フラット35の場合、団体信用生命が任意の商品もあることから、比較のために一般的な団信に加入した場合の金利表示に統一しています。

<全期間固定>(自己資金50%以上)

・ARUHI「ARUHIスーパーフラット5S【自己資金50%以上】」0.820%(保証型、団信0.280%含む。Aプランは10年、Bプランは5年経過後は1.07%)《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》

<全期間固定>(自己資金40%以上)

・ARUHI「ARUHIスーパーフラット6S【自己資金40%以上】」0.850%(保証型、団信0.280%含む。Aプランは10年、Bプランは5年経過後は1.1%)《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》

<全期間固定>(自己資金20%以上)

・住信SBIネット銀行「フラット35S(保証型)【自己資金20%以上】」0.900%(Aプランは10年、Bプランは5年経過後は1.15%)《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*全疾病保障団信無料

・ARUHI「ARUHIスーパーフラット8S【自己資金20%以上】」0.950%(保証型、団信0.280%含む。Aプランは10年、Bプランは5年経過後は1.2%)《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》

<全期間固定>(自己資金10%以上)

・住信SBIネット銀行「フラット35S(保証型)【自己資金10%以上】」0.960%(Aプランは10年、Bプランは5年経過後は1.210%)《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*全疾病保障団信無料

・ARUHI「ARUHIスーパーフラット9S【自己資金10%以上】」1.000%(保証型、団信0.280%含む。Aプランは10年、Bプランは5年経過後は1.25%)《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》

【参照】フラット35の金利表示に注意!

■借り換えるときの住宅ローン

借り換えをする場合の住宅ローンの金利も見ておきましょう。

まず、変動金利ですが、ジャパンネット銀行強し、です。

<変動金利>

・ジャパンネット銀行「住宅ローン(借り換え)」0.380%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん先進給付金付き団信無料

・Yahoo! JAPAN「ヤフーの住宅ローン」0.380%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*商品はジャパンネット銀行のもの。ヤフーが銀行代理業者として契約締結の媒介を行う。

・auじぶん銀行「住宅ローン全期間引下げプラン(借り換え)」0.410%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん50%保障+入院保障団信無料

・SBIマネープラザ「ミスター住宅ローンREAL(借り換え)<通期引下げプラン>」0.398%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*全疾病保障無料

続いて10年固定です。新規借り入れ同様、先月はジャパンネット銀行が最低金利となりましたが、今月はauじぶん銀行が1カ月ぶりに奪回。

<10年固定>

・auじぶん銀行「住宅ローン当初期間引下げプラン(借り換え)固定10年」0.540%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん50%保障団信無料

・ジャパンネット銀行「住宅ローン(借り換え)固定10年」0.545%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん先進給付金付き団信無料

・Yahoo! JAPAN「ヤフーの住宅ローン(借り換え)固定10年」0.545%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*商品はジャパンネット銀行のもの。ヤフーが銀行代理業者として契約締結の媒介を行う。

借り換えで固定金利を選ぶときには、住宅ローンの残存期間によっても選択の結果は異なります。ちなみに、借換えで利用できるフラット35もありますが、新規のときのような一定期間の金利優遇はありません。

<全期間固定>(例:残存31~35年)

・みずほ銀行「みずほネット借り換え住宅ローン(全期間固定プラン)」(21~35年)1.040%《保証料あり、電子契約手数料5,500円、固定金利手数料11,000円、保証事務手数料33,000円》

・常陽銀行「めぶき de かりかえ(ネット申込専用住宅ローン)全期間完全固定(~35年)」1.100%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》

<全期間固定>(例:残存26~30年)

・みずほ銀行「みずほネット借り換え住宅ローン(全期間固定プラン)」(26~30年)1.030%《保証料あり、電子契約手数料5,500円、固定金利手数料11,000円、保証事務手数料33,000円》

・常陽銀行「めぶき de かりかえ(ネット申込専用住宅ローン)全期間完全固定(~35年)」1.100%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》

<全期間固定>(例:残存21~25年)

・みずほ銀行「みずほネット借り換え住宅ローン(全期間固定プラン)」(21~35年)1.010%《保証料あり、電子契約手数料5,500円、固定金利手数料11,000円、保証事務手数料33,000円》

・新生銀行「パワースマート住宅ローン(借り換え)全期間固定(21年~25年)」1.100%《保証料なし、事務手数料=55,000円》

・常陽銀行「めぶき de かりかえ(ネット申込専用住宅ローン)全期間完全固定(~35年)」1.100%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》

<全期間固定>(例:残存16~20年)

・auじぶん銀行「住宅ローン 当初期間引下げプラン(借り換え)固定20年」0.911%《保証料なし、事務手数料=借入額の2.2%》*がん50%保障団信無料

・りそな銀行・埼玉りそな銀行「りそな借りかえローン WEB申込限定プラン(金利プラン当初型) 固定20年」0.945%《保証料なし、保証会社手数料=33,000円、事務手数料=借入額の2.2%》

借り換えの場合は、残っている期間によって有利な商品が異なりますので、しっかり試算をして選択しましょう。

なお、借り換えは通常、今借りている金融機関ではできないのですが、属性のよい顧客と評価されると、同じ金融機関でより有利な金利の住宅ローンに借り換えることができる場合があります(要交渉)。他の金融機関への借り換えだけでなく、今の金融機関での借り換え(条件変更)も候補として検討するといいでしょう。

■複数の商品で試算・比較を!

注目の住宅ローンとその金利を見てきましたが、ご紹介したのはあくまで金利面のみです。金利が低いことだけが有利な住宅ローンの条件とは限らない場合もあります。最近は団信の保障内容も注目されるようになってきました。

また、金利を含む総返済額のほか、保証料や事務手数料、団体信用生命のコストも含めたトータルのコストで比較することが大事です。新規で借りる場合も、借り換えの場合も、複数を比較してより有利な商品を選ぶようにしましょう。

コロナ禍の影響は、今後、本格的に押し寄せてくると考えられます。住宅ローンの見直しをはじめ、思い切った家計見直しなど、できることはやっておきたいものですね。

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【参照】

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