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続・固定資産税を少しでもおトクに支払うには?~バーコード決済(FamiPay)

豊田眞弓永続家計アドバイザー/FP/大学非常勤講師
固定資産税のバーコード決済(写真:アフロ)

台風19号で被害に遭われた方に、心よりお見舞い申し上げます。

火災や風水害、震災などで住宅等に一定以上の被害を受けた場合、災害発生日以降の固定資産税・都市計画税が被災程度に応じて減免されます。減免を受けるには役所への申請が必要です。罹災証明も必要になりますので、忘れずに受取りましょう。第3期の支払い期限は12月27日ですが、7日前までの手続きが必要なようです(詳細は必ず自治体で確認してください)。

(10月22日加筆)

6月に固定資産税の支払い方に関するコラムを書きましたが、今回はその続編です。バーコード決済(FamiPay)で支払う方法について取り上げます。ちまたで流れる、1.5%還元されるかのような情報の真偽を確かめました。

■固定資産税のクレジットカード払いと電子マネー(nanaco)払い

固定資産税について、実験も兼ねてさまざまな支払い方を試しています。

一昨年は、専用サイトでのクレジットカード払いをしました。

・専用サイト:東京23区「都税クレジットカード支払いサイト

・Yahoo!公金支払い:固定資産税の支払いが可能な自治体はこちら

いずれも決済手数料がかかりますが、この時はクレジットカードのキャンペーン(10万円以上のカード払いに3,000円分のポイント付与)があったため、4期分を一括払いしました。

昨年は、電子マネー(nanaco)によるコンビニ払いを行ってみました。事前にネットでクレジットカードからnanacoへチャージ(現在は1日に1回まで)し、セブンイレブンで支払いました。

この支払い方の場合、nanaco払いでのポイントは付かないものの、クレジットカードからnanacoにチャージした分にはポイントが付きます。ただし、nanacoチャージでポイントが付くクレジットカードが限られるなど注意点もあります。

詳しくは前回のコラムを参照ください。

■バーコード決済(FamiPay)で固定資産税を支払う

さて、本題です。今年度は、諸般の都合により4期に分けて支払いをしています。

9月末までの2期の固定資産税では、バーコード決済のFamiPayでの支払いにチャレンジしました。新たに登場したバーコード決済のため、固定資産税を支払ったときの還元率が1.5%であるかのような情報も流れており、真偽を確かめなくてはと思った次第です。

7月に、ファミリーマートのアプリ「ファミペイ」で大型キャンペーンが行われ、FamiPayへのチャージで最大15%のFamiPayボーナス還元がありました。

還元の上限は、現金チャージは10%で最大2,000円、ファミマTカード(クレジット機能付)によるチャージは15%で最大3,000円。これを活用して2期の固定資産税を支払った人もいるようです。

私も7月にキャンペーンを利用して入金していたので、その残額を活用して固定資産税を支払いました。残額だけでは足りずチャージをして支払う必要があり、今後のためにも、固定資産税のFamiPay決済について調べ、実際に行ってみました。

ファミリーマートで、FamiPay決済でショッピングをし〔ファミマTカード(クレジット機能付)でチャージした場合〕、Tポイントカードの提示も忘れず行ったとします。

<FamiPay決済でショッピング時>

・決済で0.5%のFamiPayボーナス

・0.5%のTポイント

・ファミマTカード(クレジット機能付)チャージで0.5%のFamiPayボーナス

上記合わせて1.5%の還元があります。

しかし、FamiPay決済で固定資産税の支払いを行った場合は、次の通りです。

<FamiPay決済で固定資産税を支払った場合>

・決済で0.5%のFamiPayボーナス  ×

・0.5%のTポイント  ×

・ファミマTカード(クレジット機能付)チャージで0.5%のFamiPayボーナス  〇

ファミマTカード(クレジット機能付)でチャージをしたFamiPayボーナスが0.5%付くのみです(FamiPayボーナスの付与はチャージ翌月10日前後です)。1.5%の還元はありません。

■ファミマTカード(クレジット機能付)は初期設定に注意!

固定資産税のFamiPay払いで0.5%のFamiPayボーナスを得るには、ファミマTカード(クレジット機能付)が必要になります。カードはファミマTカードのサイトあるいはファミリーマートの店頭で申し込めます。カードの年会費は無料です。

ただし、このカード、デフォルトでリボ払いになっているのと、当初は店頭支払いになっている点に注意しましょう。金利のかかるリボ払いを避け、また、銀行口座からの引き落としにしたい場合は、クレジットカードを受け取ったら、「ずっと全額支払い」に変更し、「口座引き落としコース」に切り替える手続きを行う必要があることもお忘れなく!

*急な変更もありますので、ご自身で確認をした上で実行してください。

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永続家計アドバイザー/FP/大学非常勤講師

<生涯永続できる家計の実現を!> マネー誌・女性誌等のライター・コラムニストを経て、独立系FPへ。講演・研修、コラム執筆や監修、個人相談などを業務としている。ライフワークとして、子どもから高齢者まで幅広く金融経済教育に携わっている。亜細亜大学ほかで非常勤講師、子どもマネー総合研究会理事を務める。趣味は講談、投資、猫に添い寝。

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