新宿の有名ホテルで6つの料飲施設が閉店! 3つのレストラン・バーだけが営業を継続する理由

上から順番に「カフェ」、バー「オードヴィー」、中国料理「翡翠宮」/著者撮影

有名ホテルで悲しいニュース

緊急事態宣言の期間中で自粛が続いていますが、またも悲しいニュースが飛び込んできました。

新宿の有名ホテルであるハイアット リージェンシー 東京の7施設が2021年3月31日をもってクローズするというのです。

ハイアット リージェンシー 東京のルーツは1980年に開業したホテルセンチュリーハイアットにあります。日本初のハイアットホテルであることからも注目されました。2001年3月30日からセンチュリーハイアット東京に、2007年10月1日からハイアット リージェンシー 東京にリブランドし、現在に至ります。

7つの施設がクローズ

今回クローズするのは以下7つの施設です。

・日本料理「佳香」

・鉄板焼グリル

・鮨「みやこ」

・ブラッスリー「Vicky's」

・ラウンジ

・ペストリーショップ

・プール

この全ての施設が一時休業ではなく完全になくなります。プールを除いた6施設はどれも料飲施設です。

ホテルの担当者にクローズ後について尋ねると「空いた施設の活用については、今のところまだ決まっていない。より魅力あるホテルとして多くのゲストにご来館いただけるよう一層励んでいく」と回答します。

ハイアット リージェンシー 東京が有する料飲施設は、全部で9つ。つまり、全体の3分の2となる料飲施設がクローズすることになるのです。多くのゲストはもちろんのこと、ホテルの関係者もショックを受けています。

では、今回クローズしてしまう料飲施設はどういった店舗だったのでしょうか。ラウンジとショップを除いた4つのレストランを改めて振り返ってみます。

日本料理「佳香」

日本料理「佳香」/著者撮影
日本料理「佳香」/著者撮影

日本料理「佳香」は会席料理や天ぷらなどを楽しめる本格的な日本料理店。ゴールデンウィークにはお得な和食ブッフェも行われていました。

ホール46席、個室40席と、全部で86席が設けられており、ゆったりとした造りです。完全個室は室料がかかりますが、半個室であれば室料がかからずに良心的。

個室を利用した結納プランも人気でした。新宿や西新宿、都庁前といった駅からのアクセスも抜群なので、大切な集いによく利用されていたといってよいでしょう。

鉄板焼グリル

鉄板焼グリルの鉄板カウンター/著者撮影
鉄板焼グリルの鉄板カウンター/著者撮影

鉄板焼グリルは2018年10月1日にオープンしました。和食ダイニング「おんぼらあと」の跡地にできましたが、実はその前身は鉄板焼店だったという巡り合わせがあります。

厚さ30mmの低周波IHの鉄板は、CO2を排出せず、油煙も少ないので、現代に適した設備であったといえるでしょう。

炎や熱をイメージした赤銅色がテーマカラーになっており、スタイリッシュな空間が目を引きました。神戸ビーフに加えて、珍しい埼玉の武州和牛を楽しめるのがよかったです。

鮨「みやこ」

鮨「みやこ」のカウンター席/著者撮影
鮨「みやこ」のカウンター席/著者撮影

「みやこ」は14席のカウンター席だけの洗練された江戸前鮨。ディナーはもちろん素晴らしいですが、ランチでも5,000円程度でしっかりとした鮨が食べられるとあって、知る人ぞ知る鮨店となっていました。

鉄板焼グリルと同じ入口になっており、ちょっとした隠れ家になっているのも、食通の心をくすぐるポイントであったといえるでしょう。

ブラッスリー「Vicky's」

ブラッスリー「Vicky's」/著者撮影
ブラッスリー「Vicky's」/著者撮影

「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」/著者撮影
「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」/著者撮影

「Vicky's」は2020年2月14日にできたという新しい店舗。世界に誇れるミシュランガイド二つ星「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」跡地だったので、次にどういったレストランができるのかと非常に注目されました。

ファインダイニングができるかと思ったら、気軽にみんなで楽しめるブラッスリーがオープン。ホテルなのにサービス料もとらず、驚かされた記憶があります。コラヴァンでボルドーやブルゴーニュのプレミアムワインを飲めたのも嬉しいことでした。

シェアスタイルのメニューもトレンドで、これからという時期だったように思います。

継続するレストラン・バー

やむを得ずクローズする施設もあれば、引き続き営業していく施設もあります。

その施設とは以下3つのレストラン・バーです。

・「カフェ」

・中国料理「翡翠宮」

・バー「オードヴィー」

上記3施設が引き続き営業するに至った理由は次の通り。

「カフェ」はリージェンシーブランドとして必要不可欠な料飲施設だからです。宿泊をはじめとした様々なニーズに対応するには最も適しています。

「翡翠宮」と「オードヴィー」は開業からずっと営業している店舗。長い歴史の中でも、外観や内観をほとんど変えていません。たくさんのゲストが思い出をつくってきた大切な場所とういことで、残すことにしたのです。

では、エールを送る意味も込めて、引き続き営業する3つのレストラン・バーについても紹介していきましょう。

「カフェ」

「カフェ」/著者撮影
「カフェ」/著者撮影

「カフェ」はイタリアンテイストのオールデイダイニング。ロビーに面した店舗で、朝食、ランチ、ティータイム、ディナーと通しで営業されており、ホテルを代表するレストランであるといってよいでしょう。

コースやセットメニューだけではなく、アラカルトも充実しており、ホテルの伝統メニューも楽しめます。真ん中にあるオープンキッチンは迫力があり、各国フェアなどのイベントも人気。

「Vicky's」のアフタヌーンティー、ペストリーショップで販売されていたケーキ、焼菓子、パンなどの一部は、2021年4月以降こちらで販売されるので安心です。

中国料理「翡翠宮」

中国料理「翡翠宮」/著者撮影
中国料理「翡翠宮」/著者撮影

「翡翠宮」は日本で多い広東料理ではなく、宮廷料理の伝統を受け継ぐ北京・上海料理が中心の中国料理店。中国古来の医食同源にもこだわっています。

中国全土の料理を巡る「美食遊覧」や上海蟹フェア、熊本県フェアといったプロモーションが好評を博しており、点心も充実。

気軽にアラカルトを食べに来るのもよいですし、7つもの個室が設けられているのでお祝いや大切な行事に訪れるのもよいでしょう。

「オードヴィー」

「オードヴィー」のバックバー/著者撮影
「オードヴィー」のバックバー/著者撮影

「オードヴィー」は隠れ家的オーセンティックバーで、厳かで重厚感のある佇まいをしています。営業していない時に通ると、エントランスの向こうにバーがあることなど気付かないかもしれません。

暗がりの中で輝くバックバーや革張りの椅子が大人のムードを紡ぎます。牛フィレ肉のステーキサンドイッチやにぎり鮨、ローストビーフなどフードも充実。

これぞホテルのメインバーといった正統派で、ファンも多いです。

ホテルも体力が削られている

さきほどのホテル担当者は次のように述べます。

「引き続き営業する『カフェ』や『翡翠宮』ではテイクアウトも行っている。最近になってアフタヌーンティーのテイクアウトも始めたので、是非ともご利用いただきたい」

6つの料飲施設がクローズしますが、3つの料飲施設ではこれからもハイアット リージェンシー 東京の食が体験できるので、これからも利用してもらいたいところです。

緊急事態宣言の解除が少しずつ見え始めてきていますが、ホテルや飲食店はかなり体力が削られています。

贔屓にしているホテルや飲食店があるのならば、緊急事態宣言の最中であったとしても、利用が禁止されているわけではないので、可能な範囲内で是非とも足を運んでみてください。