本格的なフランス料理を格安で楽しむには?

ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2017

「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2017」が「トレ・ボン!日本のテロワール」をテーマとして、2017年9月23日から10月9日にかけて行われます。

「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」はフランス料理の大きなイベントで、毎年日本全国から500店舗以上が参加し、昨年はのべ4万弱もの人々が参加レストランに訪れました。

今年は発表会が行われた2017年6月28日時点で既に560店舗から参加申し込みがあり、過去最高の規模に達しています。

全国規模に展開し、活気を帯びた「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」はどのようなイベントなのでしょうか。

ダイナースクラブ フランス レストランウィークとは

「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」はフランス料理を気軽に楽しんでもらうためのイベントで、フランス料理の巨匠と称されるアラン・デュカス氏が発起人となり、フランスでは2010年から、日本では東日本大地震への支援の意味合いもあって2011年から行われています。

日本では、フランス料理は「重い」「高い」「堅苦しい」というイメージがありますが、ランチもディナーも手頃な値段で統一されており、利用しやすくなっていることが大きな特徴です。ただ、手頃な値段で統一されていると言うものの、フランス料理をしっかりと堪能できるようにと、参加するレストランが提供するコースは少なくとも以下の要素が必要となっています。

  • 前菜
  • メイン
  • デザート
  • 食後の飲み物

毎日最低でも2テーブルが用意されているので、特定日にコースが提供されていないということもありません。

人気のシェフが入れ替わりでコースを提供する「ラ・ターブル・ドゥ・ダイナースクラブ@ミーレ」がミーレ・センター表参道でのべ10日間行われたり、ガラディナーが2017年9月20日にパレスホテル東京で、2017年9月22日に大阪のリーガロイヤルホテルで行われたりと、催し物も行われます。

これまでの概要

概要が分かったところで、開催が開始した2011年から今年に至るまで、それぞれの年におけるテーマや値段を整理してみましょう。

  • 2011年

「フランス料理で日本を元気に!」/ランチ 2011円/ディナー5000円

  • 2012年

「フランス料理で日本を元気に!」/ランチ 2012円/ディナー5000円

  • 2013年

「発見!日本のテロワール」「日本各地の食材」/ランチ 2012円/ディナー5000円

  • 2014年

「発見!日本のテロワール」/ランチ 2214円/ディナー5000円

  • 2015年

「グランシェフのOSUMITSUKI」/ランチ 2215円/ディナー5000円

  • 2016年

「ディシープル(継承者)」/ランチ 5000円/ディナー5000円

  • 2017年

「トレ・ボン!日本のテロワール」/ランチ 2500円 または 5000円/ディナー5000円

※全て税金・サービス料込み

当初2年はそれほど明確なテーマを設けていませんでしたが、2013年からはより具体的なテーマを掲げるようになりました。

今年のテーマは「トレ・ボン!日本のテロワール」であり、「日本のテロワール」はこれまでにもテーマにされたことがあります。地産地消がキーワードとなる今日において、改めて日本に焦点が当てられたのは、よいことなのではないでしょうか。

料理人の反応

「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2017」には数多くの有名レストランが参加していますが、そのレストランのシェフたちはどのような思いを抱いているのでしょうか。

参加するきっかけ

まずは参加するきっかけについてです。

2016年に「現代の名工」表彰を受けた「ミディソレイユ」上柿元勝氏は「発起人のアラン・デュカス氏は同じくアラン・シャペル氏の元で修行した兄弟子なので、力添えしたかった」と人の縁によるものであったとします。

昨年レストランをオープンするとすぐにミシュランガイド1つ星を獲得した「ナベノ-イズム」渡辺雄一郎氏は「常日頃からフランスに恩返しをしたいと考えていた。そこへ、日本とフランスを融合した料理が評価され、声を掛けていただいたので、是非参加しようと思った」と熱い想いを語ります。

「トレ・ボン!日本のテロワール」について

今回のテーマ「トレ・ボン!日本のテロワール」についてです。

「シエル エ ソル」音羽創氏
「シエル エ ソル」音羽創氏

他に先駆けて1980年代から地産地消を行ってきた「オトワレストラン」音羽和紀氏は「日本人が日本のテロワールを感じることはとても大切。食を通すことによって日本の文化を伝えることができる」と丁寧に説明し、その音羽氏の次男であり、奈良県の食材を使ってミシュランガイド1つ星を獲得している「シエル エ ソル」音羽創氏は「日本の食材は地域によって全く異なる。日本にはまだまだ素晴らしい食材があるので、よいテーマだ」と淀みなく話します。

「星のや東京」浜田統之氏
「星のや東京」浜田統之氏

「Nipponキュイジーヌ」という新しいジャンルの料理を生み出し、2013年にボキューズ・ドール国際料理コンクールで3位を受賞した「星のや東京」浜田統之氏は「料理コンクールの時に、他の国の料理人たちが日本の食材を使っていた。日本の食材は質が高いということを、みんな知っている。日本人はその素晴らしい日本の食材をもっと使うべきだ」と自身の哲学を力強く述べます。

課題

参加している料理人たちは非常に熱がこもっていることが分かるでしょう。では、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」に何か課題はあるでしょうか。

レストランの制限

「ダイナースクラブ」がオフィシャルパートナーとして特別協賛しているので、参加できるレストランはもともとダイナースクラブカードに加盟しているか、加盟していなければ加盟する必要があります。全てのレストランが参加できるわけではないのは残念なところでしょう。

ただ、クレジットカード会社が協賛する場合には同じような条件となっているので仕方がないところです。

またこれと同じように、オンライン予約に対応するためには、協賛している「一休.com レストラン」を通すしか手段がありません。ただこちらも、予約サイトが協賛する場合にはよくあることです。

値段設定の難しさ

ランチ2500円、ディナー5000円という値段は、先に紹介したような一流フランス料理のレストランであれば、まさに破格です。しかし、フランス料理に馴染みのない方からすれば安いと感じるのは難しいかも知れません。

昨年はランチ、ディナーともに5000円となっていましたが、ランチで5000円となると敷居が高くなります。従って今年は、参加するレストランが、ランチの値段を2500円か5000円か選べるようになりました。

全体の値段を統一した方が分かり易くなり、訴求力が高まります。ただ、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」でお得に食べられることはだんだん伝わってきていますし、500を超える性格の異なるレストランが参加しているだけに、値段の種別をもう少し増やしてもよいかも知れません。

子供の孤食問題に取り組む

少し気になる点を挙げましたが、レストランの参加費用が無料であること、昨年2016年には熊本地震で被害を受けた生産者を支援するためにガラディナーの収益金の一部を義援金として送ったりしていることなどからも、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」が営利を最大化するためのイベントでないことはよく分かるのではないでしょうか。

今年の「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク 2017」では、将来の食の担い手となる子供たちのことを考え、子供の孤食問題に取り組むとも発表されています。

フランス料理を気軽に楽しめ、日本のテロワールも再認識できる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」は秋に行われるので、フランス料理が好きな方にはもちろんのこと、普段はフランス料理を食べない方にも、これを機会に訪れてみていただきたいです。