Yahoo!ニュース

緊急事態宣言明け初日の国内線、1日あたりANAは約5.5万人、JALも4.5万人に。需要回復傾向に

鳥海高太朗航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師
緊急事態宣言解除後初日の羽田空港第2ターミナル(3月22日午前8時、筆者撮影)

 緊急事態宣言が明けた3月22日(月)、羽田空港にも利用者が戻りはじめている。朝8時頃の羽田空港は混雑はしていないが、利用者の姿が絶え間なく見られることができた。ANAによると3月22日(月)はANA国内線全体で約5.5万人が利用する予定で、今週末の26日(金)~28日(日)は1日約7万人になる予想とのことだ。先週までの緊急事態宣言中と比べて約2倍の予約が入っているとのことだ。

利用者は増加傾向だが、それでも一昨年(2019年)の半分程度

 昨年のゴールデンウィーク期間中(4月29日~5月6日)が1日あたり約5600人、お盆期間中(8月7日~16日)が1日あたり約4.8万人、9月の4連休中(9月19日~22日)で1日あたり約7.2万人、11月の3連休(11月21日~23日)で約8.9万人、年末年始(12月25日~1月3日)で約6.2万人であったことを考えると、2回目の緊急事態宣言が明け、春休み期間中は9月の4連休中に近い水準に戻ることになりそうだ。

 それでもコロナ前の2019年3月に比べると、ANA国内線利用者の水準は約半分とのことだ。JALでも3月22日はJALグループ全体で約4.5万人の予約が入っている。

JAL便が出発する第1ターミナルにも利用客の姿が多く見られた(3月22日午前9時45分、筆者撮影)
JAL便が出発する第1ターミナルにも利用客の姿が多く見られた(3月22日午前9時45分、筆者撮影)

ビジネス旅客が多い幹線路線で混雑している便も

 実際に午前中、筆者はANA便が出発する第2ターミナル、JAL便が出発する第1ターミナルの両方のターミナルを取材したが、混雑している状況にはないが、出発便の一部では満席もしくは満席に近い便の表示が出ており、特に新千歳、伊丹、福岡などの幹線路線においては利用者が多いように感じられた。

JALの出発案内版。欠航便も目立つが、満席便も一部で発生している(3月22日午前8時40分過ぎ、筆者撮影)
JALの出発案内版。欠航便も目立つが、満席便も一部で発生している(3月22日午前8時40分過ぎ、筆者撮影)

一時閉鎖の羽田空港チェックインカウンターも多くが再開

 緊急事態宣言中の一部期間は、羽田空港においてANAでは第2ターミナル南側の保安検査場「C」、JALでは第1ターミナル北ウイングのチェックインカウンターを閉鎖していたが、ANAでは3月15日、JALでも3月19日から再開している(ANAの保安検査場「D」は引き続き閉鎖)。

3月15日から運用を再開したANAの羽田空港第2ターミナル南側エリア(3月22日午前8時過ぎ、筆者撮影)
3月15日から運用を再開したANAの羽田空港第2ターミナル南側エリア(3月22日午前8時過ぎ、筆者撮影)

3月19日から運用を再開したJALの羽田空港第1ターミナル北ウイング(3月22日午前8時45分過ぎ、筆者撮影)
3月19日から運用を再開したJALの羽田空港第1ターミナル北ウイング(3月22日午前8時45分過ぎ、筆者撮影)

春休み期間の予約ペースは上がっている

 取材に応じたANAエアポートサービスの久沢弘太郎旅客サービス部長は「観光のお客様、ビジネスのお客様、こういったことが一つずつ回復していけばと思います。また昨今の感染状況を踏まえ、まだまだ油断できる状況ではないと思ってますので、しっかり感染防止対策をした上でお客様をご案内させていただきたいというふうに考えております。緊急事態宣言が解除されているとのことで予約のペースが上がっている」と話した。

取材に応じるANAエアポートサービスの久沢弘太郎旅客サービス部長(3月22日午前7時40分過ぎ、筆者撮影)
取材に応じるANAエアポートサービスの久沢弘太郎旅客サービス部長(3月22日午前7時40分過ぎ、筆者撮影)

 春休みということもあり、Go Toトラベルの再開に関係なく、一定の国内旅行需要が春休みにはありそうで、更に国内のビジネス出張も解禁される動きも出ている。当面は感染対策に気をつけながらの増加傾向が続きそうだ。

航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師

航空会社のマーケティング戦略を主研究に、LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究や各航空会社の最新動向の取材を続け、経済誌やトレンド雑誌などでの執筆に加え、テレビ・ラジオなどでニュース解説を行う。2016年12月に飛行機ニュースサイト「ひこ旅」を立ち上げた。近著「コロナ後のエアライン」を2021年4月12日に発売。その他に「天草エアラインの奇跡」(集英社)、「エアラインの攻防」(宝島社)などの著書がある。

鳥海高太朗の最近の記事