サイパンへの日本から唯一の直行便が5月に運休へ。かつてはジャンボが飛んでいた路線に衝撃

(写真:ロイター/アフロ)

 気軽に出かけられる海外ビーチリゾートとして人気があったサイパンへの直行便がなくなる。2005年まではJAL(日本航空)も就航していたが、現在ではデルタ航空が運航する成田~サイパン線のみが日本から唯一の直行便となっているが、今年5月6日をもって運休することが明らかになった。結果、日本からの直行便がなくなることになる。

成田から3時間半で行けるリゾート地で、かつてはジャンボ機も飛んでいた

 成田からは、わずか3時間半のフライトで行くことができるサイパンだが、今後は直行便では行けなくなるのだ。JALは、成田・関西の両空港からサイパンへの直行便を長年に渡って運航していたが、2005年10月をもって運休している。当時はジャンボ機(ボーイング747型機)が投入されるくらい多くの日本人観光客をサイパンへ運んだ。ジャンボ機でサイパンを訪れた記憶がある人も多いだろう。

 その後は、デルタ航空(旧ノースウエスト航空)のみで、成田~サイパン線を1日2往復、関西~サイパン線を1日1往復で運航していた時期もあった。現在は成田~サイパン線を1日1往復でボーイング757-200型機(193席仕様)を使って運航しており、満席でも日本から直行便でサイパンに入れる数は1日200名以下しかいない現状となっている。

 JAL撤退前の2004年10月~2005年9月までの1年間では約37万人の日本人が訪れていたが、2016年10月~2017年9月までの1年間においては5万2227人まで落ち込んでいる(マリアナ政府観光局発表データより)。月間で3000人台~6000人台で推移している状況だが、デルタ航空の撤退後は更に減ることになるだろう。

現在、デルタ航空の成田~サイパン線はボーイング757-200型機で運航されている
現在、デルタ航空の成田~サイパン線はボーイング757-200型機で運航されている

今後はグアムもしくは韓国乗り換えで行くことに

 日本からの直行便がなくなるなか、韓国からのサイパン路線は増えている。韓国のアシアナ航空、ティーウェイ航空、チェジュ航空の3社がソウルもしくは釜山から運航している。韓国人観光客は増加傾向にあり、2016年10月~2017年9月までの1年間で約33万人の韓国人が訪れている。JAL撤退前の日本人観光客に近い水準で、特にLCCであるティーウェイ航空、チェジュ航空が乗り入れていることもあり、韓国からはリーズナブルにサイパンへ行くことができることも追い風となっている。

 アシアナ航空は、昨年もゴールデンウィーク期間中に成田~サイパン線のチャーター便を運航するなど、繁忙期に不定期で成田からの直行便を運航している。今後のチャーター便運航にも期待したいところである。

 デルタ航空は、今年1月に成田~グアム線を運休し、またサイパン線運休と同じタイミングで成田~パラオ線も運休となり、日本からのミクロネシア路線から撤退する。同じミクロネシアのグアムにおいては、以前に比べると便数は少なくなっているが、ユナイテッド航空、JALの2社が日本からの便を運航しており、5月7日以降のデルタ航空運休後にサイパンへ行くには、ユナイテッド航空利用のグアム乗り換えもしくは韓国系航空会社利用のソウルもしくは釜山乗り継ぎで向かうことになる。

LCCの就航に期待する声も

 サイパンへの直行便はなくなるが、日本から直行便で行ける主な海外の島リゾートとしては、ハワイのオアフ島(ホノルル)、ハワイ島(コナ)、インドネシアのバリ島(デンパサール)などの人気エリアに加えて、フィリピンのセブ島、タヒチのパペーテ、ニューカレドニアのヌメア、そしてグアムなどがある。

 その中でも、ホノルルへは関西からエアアジアXとスクート、バリ島へは成田からインドネシア・エアアジアX、セブ島へは成田からバニラエアとセブパシフィック航空といったLCCが就航している。現状で日本からサイパンへのLCC便の就航表明をしている航空会社はないが、LCCが飛んで往復2万円台で行けるようになれば、再びマリンスポーツやゴルフなどでサイパンを訪れる日本人が増える可能性も十分に考えられる。

 将来的なLCCの就航に期待したいところだが、サイパンへ出かけたい人は、直行便で行けるゴールデンウィークまでに訪れてみるのがいいだろう。