春秋航空日本、3月24日まで国内線は成田~広島・佐賀の各1往復のみに減便。国際線を優先させる理由は

春秋航空日本はボーイング737-800型機で運航(佐賀空港にて筆者撮影)

 LCCの春秋航空日本(スプリングジャパン)は、1月16日以降の成田~新千歳線の運航を3月24日まで見合わせることを同社ホームページで発表した。また、成田~広島線も1日1往復に減便となり、1月16日~3月24日の国内線については、成田~広島線1往復、成田~佐賀線1往復のみとなる。

成田~新千歳線は3月24日までは運航なしに

 昨年12月22日に、今日(1月16日)以降の国内線航空券の販売開始についての発表があり、成田~広島線1往復、成田~佐賀線1往復のみを12月23日より販売を開始し、成田~広島線の残り1往復と成田~新千歳線は準備が整い次第、販売を開始するとしていた。

 だが、今日になって既存運航便の安定したオペレーションを確保する観点から、3月24日までの運航を見合わせると発表した。成田~新千歳線の運航は当面なくなる。

 春秋航空日本によると、これまで4機の飛行機が稼働していたが、うち1機は長期間の整備に入ったことで実際に利用できる機体は3機となっているとのことだ。既に5号機も成田空港に到着はしているが、まだ定期便への投入はされていない。

 現在、中国への国際線として、成田~重慶線と成田~ハルビン線は週4往復ずつ、成田~天津線と成田~武漢線は週3往復ずつを運航している。国際線だけで週14往復となっているが、飛行時間の関係で1つの機体で、成田から中国本土を1往復するだけで1日の運用は終わってしまう。つまり3機のうち2機は中国路線で使われることから残り1機で国内線を飛ばしている現状となっている。

成田空港第3ターミナルの春秋航空日本チェックインカウンター
成田空港第3ターミナルの春秋航空日本チェックインカウンター

成田~中国路線は好調で機体不具合時は国内線を欠航させていた

 成田~中国路線については、中国からの団体客の利用が多く、平均搭乗率も9割以上となっていることから欠航することができず、残り1機の機体に不具合が生じた時は国内線を欠航させている。これから春節を迎えることもあり、既に予約も多く入っている。国内線以上に国際線を欠航させるのが難しい判断になっている。

 特に国内線では12月以降、欠航便や大幅に遅延する便が増えており、利用者から不満の声が上がっていた。1月13日~15日の3日間も耐空証明検査に伴う機材繰りのため3日間で10便を欠航させている。他社便への振り替えはなく、払戻もしくは自社便への振り替えとなる。だが、振り替え便も翌日以降になることがほとんどで、欠航が相次ぐことで翌日に乗れないことも多く、旅行を取りやめたり、他の航空会社の便を買い直す人も多く出ている。

春秋航空日本の機内。全て新造機を使用している
春秋航空日本の機内。全て新造機を使用している

国内線航空券の予約開始は早まっているが

 国内線では通常2ヶ月前から予約を開始しているが、最近では半年以上前から航空券を買えることも多い。ANA(全日本空輸)やJAL(日本航空)の事前購入型割引運賃については、3月25日~10月27日搭乗分の予約を今月下旬から開始するなど、予約開始時期が早まっている傾向となっている。

 LCCも半年先まで買えることも多い中、昨年10月29日に就航したエアアジア・ジャパンの中部~新千歳線が12日前の10月17日に発売開始した例はあったが、既に就航している路線において1月16日以降の航空券(成田~広島線1往復、成田~佐賀線1往復)を12月23日に発売開始となったことも異例であったが、残りの便の運航見合わせが今日になったことも異例である。

 利用者にとって、欠航や遅延することによって旅行の計画変更も余儀なくされ、出張で利用する際にはより影響が大きい。まずは、安定したオペレーションを確保することに取り組むことが最優先となるだろう。

 春秋航空日本は、中国の格安航空会社で茨城空港や関西国際空港などに就航している春秋航空などが出資し、2014年8月に就航した。就航当初は成田~広島線、成田~佐賀線、成田~高松線(2015年に運休)の3路線に就航し、2016年には成田~新千歳線と成田~関西線(2017年10月末で運休)にも就航したが、今日以降3月24日までの国内線は成田~広島線、成田~佐賀線の2路線となる。

 国際線は、成田~重慶線と成田~ハルビン線は週4往復ずつ、成田~天津線と成田~武漢線は週3往復ずつの運航を継続する。