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【ジャズ生】流れは絶えずしてもとのソロにあらず|山下洋輔ソロピアノ・コンサート@第一生命ホール

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやっちゃおうというヴァーチャルな企画“出掛ける前からジャズ気分”。今回は、山下洋輔のソロ・ピアノを堪能できるソロ・コンサート。

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毎年の恒例となっている“日本ジャズ界の春の嵐”こと、山下洋輔のソロ・ピアノによる完全ソロのコンサートが、今年も開催される。

このライヴ、山下洋輔というアーティストの定点観測という大命題があり、おそらく本人もそれを意識して取り組んでいるものと思われる。それは、プログラムがガラリと入れ替わるわけでもなく、まったく同じものでもないことからも“当たらずとも遠からず”ではないかと思っている。

というのも、それが「一夜限りのイヴェントにしたくない」という前向きな意識の表われであることはもちろん、1年というスパンで“変わることができる自分”と“変わらずにいられた自分”を確かめるために用意された“実験室のスケジュール表”のようにも感じるからだ。

それはまた、表現者にとって未知の自分を探すとこができる好機であるとともに、残酷な試練という恐怖もあわせもっているはずだ。

しかし、その緊張感を味わうことができるからこそ、傍観者である観客は引き寄せられるように毎年の同じころ、晴海の黎明橋をフラフラと渡ってしまうのだろう。

では、行ってきます!

●公演概要

4月2日(土) 開場13:30/開演14:00

会場:第一生命ホール(東京・晴海)

出演:山下洋輔(ピアノ)

♪ Yosuke Yamashita 山下洋輔 / Greensleeves (live)

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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