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出掛ける前からジャズ気分:メキシコ音楽の祭典ーオーケストラ・コンサート

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

3月30日(日) 開演 14:00

会場:東京オペラシティ コンサートホール

出演:ホセ・アレアン(指揮)、アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)、ゴンサロ・グティエレス(ピアノ)、東京フィルハーモニー交響楽団

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メキシコ音楽の祭典ーオーケストラ・コンサート

メキシコ音楽の祭典
メキシコ音楽の祭典

中南米地域は、大航海時代の先陣を切ったスペインやポルトガルが植民地を築き、アメリカよりも前にヨーロッパ文化が移植されました。

その結果、ヨーロッパ音楽とジャズとの関係を考えるときに重要なヒントを与えてくれる音楽的な要素が眠っていると感じる事象が多くあり、ボクの“ジャズ耳”を刺激してくれるのです。

今回のプログラムでは、とくに“メキシコ版「春の祭典」”と呼ばれている奇才レブエルタスの「マヤ族の夜」が上演されるとあって、興味津々。

メキシコの若き実力派指揮者とソリストを迎え、滅多に聴く機会のないメキシコのオーケストラ作品4曲をお楽しみいただきます。

レブエルタスの代表作《センセマヤ》、色彩感豊かなポンセの《ヴァイオリン協奏曲》、チャベスの超難曲《ピアノ協奏曲》、そして最後は、野性的なエネルギーが炸裂するレブエルタスの《マヤ族の夜》。サロネンやドゥダメルもレコーディングしている《マヤ族の夜》は、14名の奏者が熱狂的に叩く打楽器群、猛々しく咆哮する管楽器群が圧巻の怪作です。

出典:メキシコ音楽の祭典|東京オペラシティ

曲目

レブエルタス「センセマヤ」

ポンセ「ヴァイオリン協奏曲」

チャベス「ピアノ協奏曲」(日本初演)

レブエルタス「マヤ族の夜」

♪レブエルタス:《マヤ族の夜》より第4曲「魔術の夜」

♪ポンセ:ヴァイオリン協奏曲 より第1楽章

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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