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出掛ける前からジャズ気分:松井秋彦 mujik CPJ Festival 3rd

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

11月27日(水) 開場 18:00/開演 19:30

会場:目黒ブルース・アレイ・ジャパン

出演:松井秋彦(作編曲、マルチ・パフォーマー /キーボード、ギター、ベース、ドラム)、前田祐希(ヴォーカル)、嶋村一徳(ドラム)、クリスアキ(ピアノ)、猪口勇哉(ベース)、酒井美奈子(ピアノ)、向井康(ドラム)

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松井秋彦 mujik CPJ Festival 3rd@目黒ブルース・アレイ・ジャパン

11次元、27世紀のおいりょんデパ星から、3たび、4次元、21世紀の地球へやってきます!

なぜ、あらゆる時空にあらゆる惑星がある中で、地球を訪れるのか!?

「おいりょんデパ星のポリリズム」と、「地球の深遠なるハーモニー」を融合させて、つまり究極の音楽を奏でる為の旅なんです!

それも「とことんやる」のが「おいりょんデパ」流!

おいりょんデパ星の「表裏のない『時間の正則分割』の限界」を持ち寄って、地球にある「平行的にも垂直的にも限界まで冒険しながらも秩序あるハーモニー」との融合によって、どの宇宙にも存在し得なかった音を創造し、「歪んだ時空にこそ究極の安定がある」という至高の境地を体感できる空間を齎します!

出典:CPJオフィシャルサイト

今年で3回目を迎えるCPJフェス。

「弘法筆を択ばず」ではありませんが、世の中には1種類のものを極めるだけではもの足りず、いろいろ手を出して、どれもものにしてしまうという“多才”な人が存在します。

松井秋彦はそんな“多才”を絵に描いたような演奏家で、しかも彼の場合は、どの楽器も超絶技巧と呼ばれる超速・変則ありの音楽を表現してしまうのです。もっともそれは他人から押し付けられた超速・変則ではなく、自分が欲しているものであるため、彼自身は“多才”であるという意識がないのかもしれません。

これまでCPJは、松井秋彦の楽器ごとのバンドを包括的に表現するためのキーワードでしたが、最近は松井自身のマルチ・パフォーマー度が高まっているため、バンドという枠組みがかなり薄らいでいるようです。

楽器は精神性を象徴するとも言われ、単に音色やキーの違いだけを楽曲に与えるものではありません。つまり、1つの楽器をマスターすればするほど、精神性はその楽器と一体化してしまうというわけです。すると、楽器が楽曲を支配するという本末転倒な事態が発生します。

松井秋彦は、ある意味で課せられようとする楽器からの支配を解き放ち、形而下の音楽を表現しようとしているのかもしれません。

♪mujik CPJ 2nd / Junky Funk@Blues Alley Japan / Akihiko'JOKER'

♪mujik CPJ 1st / Junky Funk by Junky Funk@Blues Alley Japan/Akihiko'J

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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