1964年愛知県生まれ。北京大学中文系中退後、『週刊ポスト』記者、『週刊文春』記者を経て独立。ジャーナリストとして紙誌への寄稿、著作を発表。2014年より拓殖大学教授。
記事一覧
- 中国の超過激な受験戦争の裏の「ブラックリスト」と「親マニュアル」
コロナ禍にあって危ぶまれた中国大学統一試験が無事おこなわれた。25日にはほとんど結果が出そろった。受験戦争は相変わらずに賑わいだが、それでも教育改革の変化は訪れている。
- 転んでもただでは起きない中国の動的ゼロコロナ対策
ロックダウンで人々の不満が爆発し習近平政権への逆風が吹いている――。3月から中国では全国的に厳しい感染対策がとられ、経済は停滞した。だが、そのなかでもストレスをチャンスに変えようとする動きはあった。
- なぜASEANの重鎮たちは日本の対中政策に苦言を呈したのか
TPPに代わる中国包囲網の経済連携とされるIPEF。その成否のカギを握るとされるのがASEANの国々の動向である。アメリカの思惑をASEANに理解させる橋渡しを担った日本だが、その成果は芳しくない
- 中国ゼロコロナ対策で見えたちょっと悲しい格差の実態
中国では再び新型コロナの感染拡大が深刻になってきているが、その入り口の春節にはコロナがあぶりだした格差の問題が話題となっていた。
- コロナも治る矯正下着と「海外ビジネス要員」 中国がネットの「掃除」を呼びかける理由
中国のネットでは、当局が常に目を光らせている。サイバーポリスという言葉も日本では定着し、さぞ人々は息苦しい空間に生きていると思われがちだ。しかし、実態は取り締まりが追い付かない事情もある。
- ウクライナ危機の裏側でアメリカがこっそり修正したチャイナ・イニシアチブ
ロシアのウクライナ侵攻に世界が目を奪われている間にも、米中関係は刻々と変化を続けている。その一つにトランプ政権時代に振り上げた拳をこっそり下ろしたチャイナ・イニシアチブの修正がある。
- ウクライナ停戦仲介 中国の腰が重い理由を考える
ウクライナ停戦の仲介が成功すれば中国の存在感は俄然高まる。誰もがそう考えるが、国際政治の駆け引きは単純ではない。利用されないために慎重になる中国の真意はどこにあるのか。
- 北京冬季五輪、開会式の裏で起きた四つのざわつき
ウインタースポーツへの距離の遠さから盛り上がりを欠いていると指摘される北京冬季五輪。しかし、開会式の演出が評判ににわかに盛り上がっているが、そこにはちょっと意外なざわつきも。
- 中国のゼロコロナ政策はリスクではなく世界の防波堤
いま日本のメディアには、中国のゼロコロナ政策の問題や失敗の可能性を指摘する報道が目立ち始めている。しかし、それは本当に世界が望む結果につながるのだろうか。冷静に考えてみた。
- 中国のゼロコロナ政策は本当に失敗したのか?
日本でにわかに盛り上がった中国のゼロコロナ政策の失敗説は、実際のところどうなのか。
- 反日でも羽生結弦選手に熱狂 それでも中国で冬季五輪が盛り上がらないわけ
北京の冬季オリンピック・パラリンピックを前に、中国では羽生結弦選手の人気の高さが話題だ。だが、そのことはいみじくも別の問題を浮かび上がらせることになったという。
- 北京冬季オリンピックがいま一つ盛り上がらない何ともシンプルな理由
北京冬季オリンピックまであと1カ月。だが、現地が盛り上がっているという話は聞こえてこない。いったいなぜなのか。そこには実にシンプルな理由があった。
- 外交的ボイコットよりも高級時計に夢中な中国
北京冬季オリンピック開幕まで2カ月を切り、中国ではさぞオリンピックムードが高まっているかと思いきや、人々の盛り上がりはいま一つ。代わって話題を集めていたのは若き実業家の派手過ぎる落とし物だった。
- 中国、隣家惨殺容疑者に同情する社会の闇が映し出す習政権の悩み
習近平指導部が今夏以降、矢継ぎ早に富裕層に厳しい政策を出したのには意味がある。社会には今後、その問題が深刻化するかもしれない兆候がいくつも見つかるのだ。
- 中国恒大の危機は、不動産バブル崩壊の号砲なのか?
中国不動産大手の危機と聞けば瞬間的に思い浮かぶのがバブルの崩壊だ。しかし、問題はそれほど単純ではない。加えて中央政府の対応も不透明だ。そこには地方と中央との思惑の違いなどいくつもの綱引きが存在する。
- 「お土産は百円ライター」から「爆買い」へ ~ 平成の三十年で中国と日中関係はこれだけ変わった
平成元年、お土産の百円ライターに喜んだ中国人は、いま日本で「爆買い」している。「改革開放」の風に乗った彼らの三十年は順風満帆だったのか――。そうではない。平成元年から常に危機と向き合う三十年だった。
- ついに領土問題まで「最重要ではない」と言い始めた中国の対日政策 尖閣問題で変化か
尖閣諸島の領有権をめぐる対立は、日中の重い足かせだ。なかでも中国側が使う「核心的利益」は、一寸の譲歩も許さない頑なさの象徴であった。だが、いまその表現に新たな解釈を加えようとする動きが出てきたという。
- 中国が開発した「人工の月」は本当に浮かぶのか
中国四川省の省都・成都市が2020年を目処に「人工の月」を打ち上げるという。光度は本物の月の8倍。電気代は年間12億円節約されるというが。一体その技術はどこから来たのか。
- 「中国が日本にすり寄ってきた」はあまりに単純 日中首脳会談の裏側
日本の首相が国賓待遇で迎えられ、「氷が解けた」との言葉が飛び交い始めた日中関係。いったいなぜ中国は急速に方向転換したのか。その理由は多くのメディアが報じたように米中関係の悪化だけが原因か。
- トランプVS習近平 対立のカギを握る三つの空間
米中関係の基本は、両トップの個性よりも構造的な対立の要素にある。両国はいずれ関係を落ち着かせるが、それは対立がなくなることを意味しない。大国として避けがたい対立の構図に戻ってゆくだけのことである。
- 中国人観光客の「爆買い」は終焉に向かうのか
中国人観光客の「爆買い」には翳りが見えると指摘されるが、それは中国政府の政策なのか。それとも中国経済崩壊へのシグナルなのだろうか。諸説飛び交う中、中国人旅行者のニースには明らな変化が起きていた。
- 南シナ海 仲裁裁判所裁定の本当の勝者
常設仲裁裁判所の裁定に中国が反発している。これは中国VSフィリピンの単純な領土紛争ではない。中国がいま「海」の問題をどう位置付けているのか。それは今年一月に公表された軍事改革にも密接にかかわってくる。
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