僕の自宅と事務所は隣り合っているのだが、どちらも大田区の住宅街だ。残念ながら10Gbpsクラスの超高速インターネットは、僕が調べた限りではどれもサービス圏外。そこで、ケーブルテレビのインターネット回線を利用している。通信速度は有線LANで150~170Mbps程度だ。まあ、この程度の速度の家庭は少なくないだろう。

 さて、こんな「並」の環境でも最新規格のWi-Fi 6を利用したくなってきた。最近購入したスマホやパソコンが対応しているのだから、親機が非対応では悲しいではないか。ということで、今回はASUS「ZenWi-Fi AX」というWi-Fi 6対応のメッシュルーターを導入してテストしてみた。価格は、2台セットで6万9080円だ。※写真は著者撮影

最新のWi-Fi 6対応ルーターを導入
最新のWi-Fi 6対応ルーターを導入

導入はとても簡単だ

 これまでは、バッファローのac対応のメッシュルーターを利用していた。1世代前の製品になるわけだ。

 自宅+事務所でスペースが広いために、メッシュもしくは中継機の利用がマストなのだ。これまでも、建物の隅々まで電波は来ていたのだが、端の方では速度が著しく低下していた。これがどう改善されるか楽しみだ。

 早速、ZenWi-Fi AXをセットアップしたのだが、最近のルーターはとても簡単にセットアップできる。スマホに専用のアプリをインストールして、指示に従うだけ。特別な知識など不要だ。

 メッシュの子機も、画面の指示に従って追加するだけと非常に簡単だった。

設定はスマホのツールを使えばよく、とても簡単だった。
設定はスマホのツールを使えばよく、とても簡単だった。

離れた場所で効果が大きい

 さて、導入後、Wi-Fi 6に対応したスマホ「Galaxy S20+」と非対応の「Mi Note 10」でテストをしてみた。ルーターの前では、どちらも150Mbps程度の速度が出るので、もはや差はほとんどない。体感でも違いはまず感じられなかった。

 ところが、家の端に移動して計測すると、Galaxy S20+が50Mbps程度なのに対し、Mi Note 10は13~20Mbps程度しか出なかった。しかも、たまに途切れることさえある。

 僕の事務所ではそもそもの通信速度が速くないために、ルーターのすぐ近くではどちらも天井に達しているということだろう。だが、ルーターから離れるほど違いが感じられ、体感もできるようになった。建物中どこででも快適にインターネットに接続できるようになったのだ。

 Wi-Fi 6の威力は絶大だ。ただし、真価を発揮するには10Gbpsクラスのインターネット回線が欲しくなるし、接続するデバイスの側も対応が求められる。その価値を多くの人が感じられるにはまだ時間が掛かるだろう。例えば、テレビでの動画視聴にも最適だが、肝心のテレビやFire Stick TVなどが、まだWi-Fi 6に対応していないケースが多い。

 それでも、家中の快適さが向上するなら妥当だ。ルーターを入れ替える際には、Wi-Fi 6を検討してもよいタイミングになってきた。