都合のいいサブスクリプションで損をしないように自衛すべし

スマホのアプリもサブスクリプション化が進んでいる

 数年前から、ソフトウエア業界はサブスクリプションブームだ。サブスクリプションとは、「定額課金」という意味で、ソフトウエアやクラウドサービスなどの利用料金を月額や年払いで支払うことを指す。

 例えば、クラウドストレージならサーバー上の容量を消費するのでサブスクリプションが妥当だと思う。動画配信サービスも同様だ。また、企業では社員数が増減しても、柔軟に対応できるサブスクリプションが理にかなっている。

 ところが最近は、個人がインストールして使うゲームやソフトウエアもサブスクリプションがブームになっている。スマホのアプリもガンガンサブスクリプション化が進んでいるのだ。

 僕は、サブスクリプションが悪いというつもりは、これっぽっちもない。だが、「都合のいいサブスクリプション」には注意して使って欲しいと思う。

サブスクリプションの例。※画像は著者撮影 一部IDなどをマスクしています
サブスクリプションの例。※画像は著者撮影 一部IDなどをマスクしています

自動で切り替わるサービスに注意を

 サブスクリプションの多くが、1ヶ月や1週間無料で利用でき、その後、自動でクレジットカードなどからの引き落としによる自動課金に変わるのだ。この際には、特別なメッセージが表示されることもなく、静かに有料化される。

 楽しそうなゲームアプリが無料で使えるとばかりにダウンロードして楽しむ。そのまま継続して使うなら有料の課金も妥当なのだが、使っているかどうかには関係なく、自動で有料化される。そういう契約なのだから、ユーザーが文句を言う筋合いではない。

 だが、1ヶ月無料だから使ってみようと思って利用したが、解約を忘れて課金された――というケースは少なくない。ゲームのレビューでは、その手の苦情をよく見かけるし、声を上げないまでも苦々しく思っている方は少なくないだろう。

サブスクリプションをチェック

 ユーザー本位のビジネスなら、有料に切り替わる数日前に確認のメールなどをしてくれるべきだと思うが、その手の確認はまずなされていない。無料で使っていて気付かない間に都合よく集金された――と、ユーザーが思っても致し方のない仕組みだ。

 そこで、Androidスマートフォン、iPhoneそれぞれに自衛しておきたい。

 Androidスマートフォンは、「Playストア」の左からメニューを開いて「定期購入」で、いま使っているサブスクリプションがわかる。

 iPhoneは、設定を開いて、一番上にある自分の名前をタップすると「サブスクリプション」で確認できる。どちらも、不要なものはここから解約できるので、月に1度は見ておくといいだろう。

iPhoneのサブスクリプションは設定の中のメニューの位置がわかりにくい
iPhoneのサブスクリプションは設定の中のメニューの位置がわかりにくい
Androidはストアアプリでサブスクリプションを確認できる
Androidはストアアプリでサブスクリプションを確認できる

 僕は、テストで使ってみるときには、期限の数日前に「サブスクリプション解約」というスケジュールを設定して忘れないようにしている。

 サブスクリプションで、月額や年額などの課金をするなら、メーカーにもきちんとソフトウエアを開発して欲しいと思う。「バグがあってもアップデートで直せばいい」というこれまでの都合の良い理論は通用しない。ユーザーは、利用期間に対して対価を支払っているのだ。ユーザーが使いたい機能が1つでも利用できない期間が発生したならば、その間は課金を止めたり、返金をするのが正しい対応ではないだろうか。