ファーウェイショックでスマホより深刻なタブレット

ファーウェイ製タブレットが買いづらいのは困りもの

 アメリカと中国の貿易戦争の影響で、HUAWEI(以下、ファーウェイ)のスマホが買いづらくなったのは、すでにご承知の通りだ。

 ハイエンドモデルのHUAWEI P30 Proはいまだに発売される気配がない。SIMロックフリーのHUAWEI P30やP30 liteは発売されており、テレビCMも盛んに流されているが、今後の動向がはっきりしないので買いづらいと考えている方は多いだろう。それでもSIMロックフリースマホの人気ランキングでは、上位に入っている。だが、「おすすめできるか」と聞かれたら、僕としては歯切れの良い答えはできない。デバイスの良し悪しよりも、今後どうなるのかがわからないものを推奨するのは難しいからだ。

 既存モデルはこれまで通りに使えるとのことだが、OSのアップデートがどうなるかはまだよくわからない。

 はっきり言ってしまえば、スマホに関しては別の選択肢がふんだんにあるので、「わざわざファーウェイを選ばなくてもいいじゃないか」というのが、正直なところだ。もちろん、リスクを含めてすべてを理解して買うのはなんの問題もない。僕自身は、ファーウェイを応援したい気持ちも少なからずある。

MediaPad M5 Pro 10.8インチモデルは手書きができる高性能タブレットだが、ペン込みで5万円以下とコスパが高い
MediaPad M5 Pro 10.8インチモデルは手書きができる高性能タブレットだが、ペン込みで5万円以下とコスパが高い

タブレットは困る

 実は、スマホよりも困るのはタブレットだ。この記事を書いている7月上旬現在、価格.comの「タブレットPC注目ランキング」を見ると、10位以内にファーウェイの製品が3台入っている。他はiPadとWindowsだ。まあ、Windowsは別物なので除いたほうがよいだろう。

 Androidを搭載するタブレットは、ファーウェイ製のみがランクインしているのだ。15位にNEC、18位にレノボの製品がランクインする程度となっている。

 キャリアのショップで買う製品を除くと、Androidタブレットはファーウェイ製品がが寡占している状況なのだ。これで、ファーウェイ製モデルがおすすめできないと、選択肢が非常に限られる。レノボやASUSがいくつか製品をリリースしているが、すでにモデルが古かったり、ラインナップが揃っていないなど、おすすめしたい製品は少ない。

3万円台のMediaPad M5は高性能でコンパクトな8.4インチタブレット。iPad miniより割安で、デザインも優れている
3万円台のMediaPad M5は高性能でコンパクトな8.4インチタブレット。iPad miniより割安で、デザインも優れている

iPadではいけないのか

 iPadは、タブレットの中で最も魅力的なのは間違いない。優れた専用のアプリも多く、使い勝手も素晴らしい。だが、最廉価モデルでも3万円台半ばと高い。

 ファーウェイの人気モデルMediaPad T5(10.1インチ)なら1万8000円程度で買える。8インチのコンパクトなモデルMediaPad M5 liteは2万円程度だ。

 タブレットはスマホに比べると売れていないが、高齢者には向いている。画面が大きいのでスマホよりも見やすく使いやすい。ガラケーからいつまでも乗り換えられない人でも、併せてタブレットを使えば、スマホと同じような便利さが享受できるので、おすすめしたいと思っている。そこで、手軽なファーウェイのタブレットが魅力的だったのだが、それが買いづらいとなると選択肢に困る。もちろん、iPadは素晴らしいのだが、ちょっと使う程度には高すぎてもったいない。

 アマゾン製のFireタブレットはさらに安価で気軽に買えるが、OSがカスタマイズされており、Googleマップすら使いづらい。リテラシーの高い人が使ったり、常にフォローできる子供に買い与えるなら最良のコスパだが、高齢者に渡しっぱなしで使ってもらうには、ちょっとクセがある。

 ライバルメーカーは、いち早くコスパの高いタブレットのラインナップを拡充して欲しいところだが、すでに、あまりやる気がないように思えて久しい。安価で、使い勝手のよいタブレットをいち早くリリースしてほしいところだ。※写真は著者撮影です