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トランプ大統領もびっくり?米国人のセックス回数が減少!

立岩陽一郎InFact編集長
演劇「Sex With Stranger」の場面から(写真:REX FEATURES/アフロ)

3回目の結婚で若いメラニア夫人との間に子供をもうけているトランプ大統領だが、米国では、成人が年間にセックスをする回数がこの10年ほどで減っているのだという。性科学専門の研究機関がまとめ、メディアでも盛んに取り上げられている。

リポートをまとめたのは、性についての研究で知られる米国の研究機関「International Academy of Sex Research 」で、1989年から2014年までの調査結果を分析したものだという。

http://www.iasrsite.org/

それによると、1990年代から2000年までは、米国人は年間60回から65回セックスをしていたが、2002年以降、それが減っているのだという。

(参考記事:「現地報告:中国共産党腐敗官僚の実態1」 宮崎紀秀)

特に夫婦間でのセックスの回数が減っていて、1989年の調査では平均67回だったものが、2014年は56回に減っていた。

減少は、性別、人種、教育レベル、社会的地位の全て対象において見られ、年代別では特に、50代で最も減少幅が大きかった。また、1990年に生まれたミレニアム世代が最も性交渉の頻度が少なかった。

減少の原因は確定できないとしているが、SNSやオンデマンドのビデオなど楽しみが増えたことが考えられるとしている。

トランプの米国とどう向き合うか? (25)~”トランプ大統領!米国はグローバル化しているって、でまかせですよ”リポートを米有力紙掲載

報告は全米の新聞、テレビで報じられており、深刻な問題として認識されている。このうち、ニューヨーク・タイムズ紙は「あなただけじゃない」という見出しで内容を報じ、最後に、「全般的な減少傾向の中で、70以上の年代のグループだけは回数が増えていた」と伝えている。

ワシントン・ポスト紙のデスクは、「米国でもなかなか扱いにくい話だ。しかし、やはり真面目に議論しないといけない問題なんだと思う。トランプ大統領に対策は有るのか?まだ聞いたことはないが、彼のことだから、何か言い出すかもしれない」と話している。

(参考記事:311緊急シリーズ「福島第一原発事故から6年」   「甲状腺がん多発 − 被曝の影響は本当に無いのか?」前編)

InFact編集長

InFact編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。1991年一橋大学卒業。放送大学大学院修士課程修了。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクに従事し、政府が随意契約を恣意的に使っている実態を暴き随意契約原則禁止のきっかけを作ったほか、大阪の印刷会社で化学物質を原因とした胆管癌被害が発生していることをスクープ。「パナマ文書」取材に中心的に関わった後にNHKを退職。著書に「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」、「NHK記者がNHKを取材した」、「ファクトチェック・ニッポン」、「トランプ王国の素顔」など多数。日刊ゲンダイにコラムを連載中。

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