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#7月のテック: 各国の「リブラ」包囲網にみる恐怖と理想

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
「Messengerの顔」だったデビッド・マーカス氏はリブラについて議会で証言。(写真:ロイター/アフロ)

リブラは、2019年6月にFacebookが発表した新しい仮想通貨。これを巡って、米国では議会で公聴会も開かれるほど、理解や警戒が入り乱れて一気に物事が動いている状況、といっても良いでしょう。

「リブラが社会的な地位や信用を築くとは考えにくい」

こうツイートしたのは米国のドナルド・トランプ大統領。他の仮想通貨も好きではないとした上で、ドラッグや違法行為に用いられる点を指摘しました。

トランプ大統領の本音は、3つの連続ツイートの最後に綴ったことでしょう。「米国唯一のリアルな通貨である安心と信頼の米ドル」、言い換えれば世界唯一の覇権通貨である米ドルの存在を脅かす可能性があるリブラを自由にはさせない、という警戒感をあらわにしたわけです。裏を返せば、リブラがそれだけの力を持つ、と評価された結果と言えます。

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ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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