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シリコンバレーは本格的な「FOMO」解決とデジタルデトックスに乗り出せるか?

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
見逃してしまう事への恐れ、皆さんは感じていませんか?(筆者作成)

今月の有料記事の更新です。今回も、シリコンバレーで注目されたいくつかのキーワードを取り上げます。まず、個人的にも最も興味を持っているのが、Google I/O 18の基調講演で採り上げられた「FOMO」です。

FOMOとは、Fear of missing outの略で、すなわち、見逃してしまう事への恐怖。

SNSが台頭してきた2010年代に入ってから指摘されるようになったキーワードです。自分が見ていないときに友達たちの間で交わされた話題を見ていないことで、話しについて行けなくなったり、仲間外れにされてはいないか、と心配になってしまう。

結果、自分のスマートフォンに届く通知を常に気にし、届けばすぐに確認し、通知以外のSNSの投稿を見て回る。あるいは通知が届くように誰かの投稿にコメントや反応をする。結果的に四六時中スマートフォンを見続けてしまうことになります。

GoogleはFOMOをJOMO、つまりJoy of missing outに変えよう、と呼びかけ、世界最大のスマートフォンプラットホームの最新版、Android Pに対して、自分のスマホ利用状況を確認するダッシュボードや、アプリごとに1日の使用時間をカウントして知らせるタイマー、就寝時間に画面を白黒に変える機能などを盛りこみました。

しかし、こうした取り組みについても、疑問があります。果たして、FOMOは防げるのか。さらには、JOMOにたどり着けるのか?

ちなみに、サンフランシスコにあるWell Clinicでは、FOMOを含む現代的な症状の解決に向けて、地域に寄り添ったサービスを提供しています。彼らのウェブサイトには、FOMOやデジタルデトックスの必要性について、次のような6つの質問を挙げています。皆さんはいくつ「はい」と答えるでしょうか?

  1. パーティなどで先に帰った後に起きる出来事が気になりますか?
  2. 週末の予定がないことに対して、悪いと感じますか?
  3. スマートフォンを持たずに外出することが難しいと感じますか?
  4. スマートフォンを枕元に置いてSNSをチェックしながら寝たり、起きてすぐSNSをチェックしたりしますか?
  5. 自分のSNSへの投稿や写真への「いいね」を気にして、他人との会話に注意散漫になったりしていますか?
  6. FacebookやInstagramのニュースフィードを閲覧した後、罪悪感を感じますか?

【目次】

  • 現代病としてのFOMO
  • 背後にある心理とは?
  • Googleは先進的?
  • デジタルデトックスに対処する
  • デジタルデトックス、日常では逃げ場がない?
  • FOMO対策最大の療法とは?

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ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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