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Facebook開発者会議F8で整理されたAR活用とプラットホーム化

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
基調講演に立つFacebookマーク・ザッカーバーグCEO(筆者撮影)

Facebookは、シリコンバレー南部の都市サンノゼで、4月18日からの2日間、開発者会議F8を開催しました。

Facebookは2016年に、10年の成長計画を示し、プラットホーム整備、アプリケーション整備、技術発展のロードマップを整理しています。2017年も同じスライドを使い、Instagramのエコシステムへの格上げこそありましたが、Facebookに大きな方針に変更がないことが確認されました。

しかし、2016年にFacebookアカウントを持っている人同士でメッセージがやりとりできるFacebook Messengerをプラットホーム化して、企業がビジネスに活用しやすい環境を整えました。今年は人工知能「M」を導入し、より活発なコミュニケーションを自動的に展開できるような仕組み作りに取り組みました。

また今年のF8では、Snapchatを露骨に意識した取り組みが散見されました。

例えばInstagramやMessengerには、24時間でコンテンツが消えるSnapchatの機能「ストーリー」をそのまま採用していましたし、「新しいカメラ機能」を標榜するSnap Inc.を意識した「カメラによるARプラットホーム」戦略を打ち出すなど、勢いのある上場仕立ての新興勢力をいかに押さえ込むか、という本気の取り組みがありました。

そうした中で、個人的に最も示唆に富んだスライドが、拡張現実、ARに関する活用の分類でした。今回は、マーク・ザッカーバーグCEOが披露したこのAR活用の分類について、考えていきましょう。

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ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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