「オレンジ革命」は、こんなやさしい感じの変革~共同親権社会へ

■人々のコミュニケーションがポジティブに変わりそう

「革命」と言えば激烈な印象があり、国民自ら変革することが苦手な日本としては最も縁遠い出来事なのかもしれない。

だが、いま日本では、とても静かではあるが、革命というか変革というか、社会や人々のコミュニケーションがポジティブに変わりそうな事態が進行しているように僕には思える。

その変革とは、当欄でもたびたびとりあげ、前回も「オレンジパレード@大阪」として紹介した「共同親権・共同養育」社会のことだ(「僕たち子どもの声はまったく届かない、単独親権制度は、子どもの立ち場にたったものではないんですよ」)。

離婚後、親権が同居する親側のみに移行する「単独親権システム」はもはや世界でも少数派で、日本を含めて数ヶ国しか存在しない。欧米を中心にほぼ世界は「共同親権システム」に移行している。

「平日は一方の親、週末はもう一方の親」というあり方(たとえば、一時期のブラッド・ピット/アンジェリーナ・ジョリー元夫妻)、隔週で子どもと同居する親が入れ替わる方法(フランスではこれが多数派だと言われる)など、その形式は国や各元夫婦で異なるだろう。

それぞれがそれぞれの共同親権・養育を模索しつつ、一番肝心な「子どもにとってどのスタイルが居心地がいいか」を模索する。夫婦の仲と親子の関係を切り離し、最大の「当事者」である子どもにとってどういう生活スタイルがベターなのかを模索するのが共同親権・養育の考え方だ。

日本では、フェミニズムの強い影響下からどうしても女性(妻)保護が優先され、その結果「虚偽DV」が捏造されたり「子どもの拉致abduction」が実行され、本当に多くの(年間数万人単位の)子どもと別居親が泣いてきた。

「子どもの利益の最優先」を考えた場合、そうしたDV現象がある場合は従来の単独親権のままとし、加害親から遠ざけていけばいい。だがそれ以外の多数の親子は上のような共同養育を模索する。それが「共同親権システム」社会だ。

■「オレンジ革命」

だから、共同親権・養育社会システムは限りなく子どもサイドに立ったもので、本来は非常に「やさしい」システムなのだ。

これまではどうしても単独親権と対立的に語られることが多く、また「親権」という堅っ苦しい言葉がくっついているため、それがやさしい社会変革だと想像することは難しかった。

だが、今回で3回めとなった「オレンジパレード」を終わってみて徐々にわかってきたことは、それは人々のコミュニケーションを変えてはいくものの、子どもにとっては「やさしい変化」だということだ。

それは、夫婦関係のそれとは違い、子ども(と親)にとっては一生変わることのない「親子関係」のあり方を再構築し続けるものだ。

そうした新しい親子イメージが、当日パレードの参加者(別居親の方)によってこのような短い動画に編集されている(何本かあるうちのひとつを添付しますが、関心ある方はTwitterをご参照ください)。

これに対して僕は、こんなツイートを思わずしてしまった。

「革命」なんていう言葉を使うつもりはなかったが、このやさしい雰囲気の動画がなぜか僕にそうした言葉を選ばせた。

これは従来言われる激烈な革命ではなく、オレンジ色につつまれ、人々をやさしく包み込み、何よりも両親が離婚した子どもたちに「安心」を与える変革で、これまでだいぶ狭い意味で「親権」を扱ってきた日本社会からすると、「革命」と呼んでも差し支えない変革なのだ。

「○○革命」は、世界では政治体制の大変革を称するものとして、これまでは用いられてきた。その○○には色や布地などの用語が当てはめられる。

日本は政治を国民自身が変革することはこれからも苦手だろうが、もしかして「家族のコミュニケーション」の変革を、我々自らが成し遂げることができるかもしれない。

もう、「vs.単独親権」などといった狭い土俵から降り、世界では家族の普通のコミュニケーションへと変えていく時期に来ている。

それが、

「オレンジ革命」

ではないか、ということだ。

■「やさしい力」で

オレンジパレード@大阪ではその後、オレンジ革命という言葉の響きに合わせて、以下のような諸々のマークが登場している。

まずは「フラッグ」。

https://twitter.com/KANASHIRONAOTO/status/1309407633858723840?s=20
https://twitter.com/KANASHIRONAOTO/status/1309407633858723840?s=20

前回も紹介したが、Tシャツ。

お子様ランチ風(?)小旗。

そしてブログ。

大阪の中心地へと、声が枯れるまで「家族の絆」の大切さを叫びに行って思ったこと

ほかにもいくつもの連動した動きは見られる。

こうした、「中心」は存在しておらず、各自がそれぞれの創意工夫で「オレンジ革命」を静かにつくりあげていくことも、この「やさしい社会革命」の特徴だ。

とにかく、少なく見積もっても毎年数万人の子どもたちが寂しい思いをし時にはそれがトラウマとなり、「僕たち子どもの声はまったく届かない」と嘆かせてしまう現在の強固な社会システムを、我々みずからの「やさしい力」によって変えていく時が来ている。