ソーシャルセクター(NPO等)の評価ポイント

■Ustream!!

今日、初めてUstreamをつかって動画の生中継をしてみた。

まあUstreamは粘り強く動画発信をして初めて社会に根付いていくと、Ustreamさん自身も説明しているので、第1回目の今日はのんびり構えて準備した。

準備の状況事態も生中継するとおもしろいとUstreamさんは説明していたから、準備に30分かかったがそれもダダ流しで発信し続けた。

予想外に僕を撮影する目の前のiPhoneと、その隣にある、それを生発信しているはずのマックブックプロの動画にはタイムラグがあり、iPhoneで喋ったことが2分後に隣のマックブックプロに映し出されるのは戸惑ったけれども楽しかった。

何ごともチャレンジだ。が、Ustreamはタイムラグがあるといっても、いろいろ書き込みも自由らしいツイキャスにはチキンな僕はとても手を出せない。

今年僕が粘り強く発信続けたい統一テーマをいろいろな媒体でぼちぼち続けるつもりで、その媒体のひとつがUstreamということになる。多少のトラブルがあっても継続することに意味がある。

その統一テーマとは、前回の当欄でもとりあげた、「子ども投資社会」だ(「子ども投資社会」というフラッグ)。

この、言葉としてはやはり誤解を与えやすいワンワードに今年はこだわってみようと思う。

このワンワードを、いろいろなチャンスを見つけては提示していきたい。当然、当欄Yahoo!ニュース個人もそうだし(前回アクセスは5,000PVほどあった)、アクセス数としてはあまり意味はないものの、「動画発信」というパフォーマンスにはある程度のインパクトを与えるUstreamには粘り強く取り組んでいきたい。

■ソーシャルセクターの第一の仕事

特定非営利活動法人や一般社団法人等の「ソーシャルセクター」(広義のNPO~非営利組織)の第一の仕事は、そのソーシャルセクターが掲げるビジョンとミッションと戦略を、さまざまな媒体で訴えることでもある。

NPOというとニッチなジャンルで地味にボランティアするというイメージが日本にはあるかもしれないが、その「福祉・教育・環境保護サービスの補完組織とその具体的サービス提供」は、ソーシャルセクターにとっては二次的なものと僕は解釈している。

たとえば不登校支援・障害者支援・貧困世帯への学習支援等の具体的アクションとサービスは、あくまでもミッションと戦略の具体的展開だ。それだけであれば、普通の福祉・教育団体となんら変わりがない。単に、手持ち資金の脆弱さから、社会福祉法人化・学校法人化できなかったため、一時的に特定非営利活動法人としてしのいでいるにすぎない。

ソーシャルセクターの一義的使命とは、ビジョン・ミッションを明確にし、それを「アドボカシー」していくことだ。

アドボカシーとは、1.ミッション対象者(たとえば不登校児)の声の「代弁」であり、2.その声を受けて行政や政治に対して具体的な事業提案を働きかける(たとえば学校内に「居場所」をつくる等)。

そしてこうした狙いを、さまざまな媒体を通じて広報・発信していく。

この広報・発信は主として団体の代表と広報担当者が担うことになる。

僕の団体(一般社団法人officeドーナツトーク)のミッションは「子ども若者と『サードプレイス』をつなぐ」であるが、その下位概念である「行動指針」のひとつに、「子ども若者への投資の啓発」がある(ビジョン・ミッション・行動指針・戦略 officeドーナツトーク)。

今日のUstream中継チャレンジは、この「ミッション~行動指針」アドボカシーのひとつになる。

■代表と広報担当者の重要性

僕としては、日本のソーシャルセクターに、こうした「ミッションからの落とし込み」をまずは実践してほしい(その実例として、今回は珍しく自団体のHPを貼り付けた)。学校法人になりたいのであれば、最初からそのようにホームページに明記したうえで、「~のミッションに基づき、◯◯年の学校法人化を目指す」とうたってほしい。

現場スタッフたちとの意思統一の困難さを考えると、これは実はかなり難しい。

多くの現場スタッフは、ミッションではなく、上に書いたニッチな現場支援をやりたい。目の前に多種多様のニーズを持った人々が現れれば、それが自団体のミッションと多少ずれようが(だいたい現場は自団体のミッションを知らなかったりする)、かかわりたくなる。

それは決して悪くない。そうした「欲望」を持つものこそが現場スタッフだからだ。

が、スタッフのニーズをすべて飲み、市民のニーズに幅広く応えていては、ソーシャルセクターとして最も重要なこと(ミッションの現実化)が薄くなってしまう。

ビジョン・ミッション・行動指針・戦略を、団体の代表は常に発信し、その代表の意志を受けて団体の広報担当は一貫した動きを示していかなければいけない。

僕の場合、ミッションを具体化するための今年のワンワードが「子ども投資社会」ということになる。この言葉は誤解を受けるがゆえに説明しがいがある(今回はこの説明をしようと思っていたのだが、その行為の「前提」を確認してしまった)。だから代表として不器用ではあるがチャレンジしている。

繰り返すが、ソーシャルセクターである意味はミッションの啓発であり、そのため最も重要なセクションは広報・啓発を担う代表と広報担当者である。

みなさんもその点から、日本のNPOをチェックしてみてください。おもしろいソーシャルセクターは広報部門が鋭いし、「一時しのぎ的」ソーシャルセクターは代表と広報の発信が弱いものです。★