格差社会のポジティブ戦略を!!~暗い報告は飽きた

本文と関係ないが僕はiPhone6Plusにした。「多様性」がアップルの新戦略?
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■暗い分析には飽きた

時代劇なんかを見てると、「この頃の私は年をとったせいか、ちぃっと気が短くなりましてのぉ、ふ、ふ、ふ」みたいなセリフがよく出てくるが、僕も今年50才になり、人間関係においてはよりのんびりしているものの、こうしたブログ的思想的論考においては、ミョーにサクサクっと手早く考えるようになってきた。

なんのことかというと、「暗い現状報告と将来予想にはすっかり飽きてしまった」ということだ。

暗い現状報告とは、若者は200万人もモチベーションがあったとしても仕事についていなかったり、10年先には地方の町から次々と人がいなくなっていきゴーストタウン化したり、3人に1人の高齢者を介護マンパワー的にも年金財源的にもフォローすることが可能なのか、といった話題だ。

僕としては、それら現状分析はよく理解できた。そうした分析は、毎年あがってくる調査結果からこれからも微調整されていき、その都度新しい見方も加わって制度を高めていくだろう。

それはわかったから、そろそろ「目標」や「(そのための)具体的行動」を示していこうよ、と思うのだ。

■「戦略本」はよくわからない

現状分析→目標→行動という流れは、要するに「戦略/ストラテジー」のことだ。経営学でさかんに使われるこの「戦略」は、本屋に行ってもこれがタイトルになったものがあまりに多すぎてわけがわからない。

僕も30冊くらい流し読みしたけどイマイチよくわからない。ただ「流し読みで十分だ」と思わせる何かが「経営戦略」モノにはあり、それはおそらく、経営学の専門家たちも、ひとことで「経営戦略とは◯◯だ」と断言できる人が日本にはものすごく少ないからでは、と思えてきた。

戦略の根本理念と手法を書いているかと思えば、同じ章にその根本理念の下位概念と手法(たとえば現状分析の手法等)がなんの解説もなく並べられていたりして、何のことかわからなのなる。

まあさらに勉強すればいいから精進しようと思うが、今回のテーマである、「格差社会のポジティブ戦略」も、たぶんどこかで偉い方が提案されているのだろうが、これまた勉強不足で僕はよく知らない。

見かけるのは(それも僕は本屋に行かなくなったからネットのブログや書籍紹介でばかりなんだけど)、少子高齢社会になった「現状」のたいへんさばかりだ。

■分析・目標・行動

たいへんなのはもうわかった(と思うのは僕だけ?)。僕は、「じゃあどうすればいい?」を知りたい。

その際、少しは役に立つと思うのが、上の「戦略的」発想だ。

つまり、1.現状分析し、2.目標をたてる。目標はまず長期目標をたて、その下に中期と短期をたてる。そのあと各目標に沿って、3.行動計画をたてる。

この、1.現状分析、2.目標、3.行動計画の流れを僕は知りたいだけなのだ。

けれども出会うのは、1.の現状分析ばかりで、2.と3.にあまり出会わない。そして、1.について、手を変え品を変え、いろんな悲惨な報告がなされる。

この背景には、日本の「敗北の美学」好きというか、丸山真男風にいうと「歴史意識の古層」(忠誠と反逆―転形期日本の精神史的位相 (ちくま学芸文庫))的思考様式のようなものがどうしても隠れていると思われ、逆算的に「目標→行動」という流れがどうしてもおろそかになり、「いま」の分析に終始してしまうということもあるのかもしれない。

たとえば藻谷浩介氏の『里山資本主義』()里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)などは、日本では珍しい社会設計の戦略本だと思うが、中身はさておき、ああした元官僚本だけにとどまらず、学者を中心に「新しい世界像」を示すものがどんどん出てきてほしい。

■目標→行動でポジティブに

日本社会の「暗さ」はよくわかった。

だからこそ、将来に向けた「目標」を具体的な説得力のある言葉で聞きたい。それも長期的目標と中期・短期目標だ。

そのために、具体的行動も示してほしい。

そうした「戦略」議論の過程であれば、たとえば格差社会が固定して下記のような社会になったとしても、戦略の一過程として容認される可能性もある。

★10年以内に、正社員は5割、非正社員が5割の労働構成の格差社会として固定される。

★正社員は、週4で手取りが少なく移動もないパターン、国内の移動があるパターン、海外赴任はあるが高収入の3パターンに分かれる。

★非正社員は、時給1500円以上のエリート非正社員と、最低賃金ぎりぎりの非正社員、その他の3パターンに分かれる。

★10年後には、高齢化率の高い地方の「消滅」が目立つようになる。

★50年後には、各学年が100万人程度の長方形人口構成となり人口8,000万国家としてリスタートしていく。

僕は若者支援はできるが社会設計の分野ではまったくの素人なので、この程度の見通ししかできない。が、これらも「目標→行動」の戦略的流れに乗せていくと、少しはポジティブになると思う。★