昭和39年生まれの僕が見ても、これはどうにも「昭和」な気がするが……
昭和39年生まれの僕が見ても、これはどうにも「昭和」な気がするが……

■バイオとテレビが「底打ち体験」になるか

ソニーがついにバイオ事業を手放し、テレビ事業を縮小するのだそう。ついに来たか、というノリでネットのテクノロジーニュースでは騒がれている。

Appleマニアの僕も、ジョブズがお手本にしたソニーが、出井→ストリンガーと続いた長期低落時代をくぐり抜け、やっと再生への「本気さ」を見せ始めたのかなあとも思う。

なんやかや言って、昭和39年生まれで今年50才になる僕は、同世代の方々と同じくソニーへの無意識的愛着と恥ずかしながらナショナリズム的誇り(トヨタでもナショナル〈古い!!〉でもなく、ソニーが断トツかっこよかった)があって、なんやかや言ってもソニーの最新動向は気になるのだ。

そのソニーが、ウォークマンの次にソニーらしいと言われてきたテレビ事業に手を付け、ここ15年では最も力を入れてきた事業の一つであろうバイオ関連を売却する。

GoogleやFacebookは業績好調だがAppleは厳しいらしいという、ハード事業の黄昏期という大背景に押されつつ、そこに企業改革が遅れに遅れていたソニーがやっと去年あたりからの変革ムード(明らかに平井社長による新時代が始まっている)に乗りながら、テレビとパソコンに手を付けた。

これが長い停滞期のなかの「底打ち体験」になるのだろうか。

■最後の元凶、それは「ロゴ」

僕はそうはならないと思う。

なぜなら、ソニー停滞の最後の元凶は、たぶん、あの「ロゴ」だと思うからだ。

硬くて重い雰囲気を醸し出すあの「SONY」のかたち。明朝体をベースにしたオリジナルロゴ。黒字に白もあれば、白地に黒もあり、最近は「make,believe」のコピーを下に垂らしてはいるものの、これまたどうにも重い。

あの、いかにも昭和を感じる「重いロゴ」を、社内の誰かが「こりゃ、重すぎる~!!」と文句言ってないのだろうか。

上にも書いたように隠れソニーファンの僕としては、レンズカメラを仕掛けついにバイオを売却するほどのラディカルさを発揮し始めた今のソニーであれば、とっくにあの「昭和ロゴ」脱却のために動いているはずだと信じたい。

あのロゴがあるかぎり、ソニーの変身は誰にも伝わらないと思う。それだけあのロゴは、ここ15年の重くて苦しむ、溺れる寸前のソニーを象徴しているように思えるからだ。

■新しいサービスには、新しいロゴを

僕は、NPO等のソーシャルセクターの広報戦略やブランディングに関心があり、ものを作って売るのではなく「新しいサービスを創出し絡みあわせて(ソーシャル・イノベーションを起こして)社会に提示するソーシャルセクター」について、ブランドやロゴは経営の根幹に関わる部分だと思う。

新しいソーシャルサービスは、新しいブランディングがあって初めて消費者の理解を得ることができる。

そのための出発点が「ロゴ」だと思い、同じように「夢」を売る一般企業のブランディング戦略を参考にしている。

AppleにしてもGoogleにしても、おそらくブランディングには膨大な投資をしているはずだ。

当然ソニーもそうしているのだろうが、なぜかあの「SONY」は生き残ったまま(巨大化した経営組織が原因だろう)。このままでは、真似しようにも真似できない。皮肉ではあるが「最強の反面教師」として真似するしかない。

以上、昨日に続いてブログを連投してしまった。しかも、ソニーネタで。それだけ、ブランディングは企業やソーシャルセクターにとっては重要であり、かつてはブランディングも含めて(あの重いソニーロゴも、長い間クールな印象を与えていたのだから不思議)エースであったソニーの最後の復活を握るのは、あの「ロゴ」であると僕は強く言いたい。

なぜか誰もこのことを言わないので(ずっと待っていたが)、自分で言うことにした。ソニーさん、ロゴ変えて!!★