一日一食ダイエットと、「給食」ディシプリン権力

「一日三食」ディシプリン権力とは関係なし、飼い猫マーちゃん

■脳出血以降

僕は3年前に脳出血になり、奇跡的に後遺症なく生還できて以来、「食べ過ぎて肥満しない(肥満すると血圧が上がるため)」ということを生活の基本的ルールとして守り続けている。

いろいろダイエット(というか肥満しないための食生活のあり方)を研究してみたが、ここ1年ほど続けているのは、例の「一日一食」ダイエット(というか生活パターン)だ。

これは「間食ダイエット」と言い換えてもいいかもしれない。詳しくは提唱者である南雲ドクターの本を参照いただきたいが、ひとことでいうと、「一日のうち『食事』(主菜副菜等)っぽいものは夕食のみにし、あとは全部おにぎりやおやつ等の『間食』で過ごす」というものだ。

最初一日一食というからずいぶん過酷なんだろうと想像していたが、実際やってみると、これほど楽な体調・体重維持のセオリーはないことに気づいた。

とにかく、「お腹がすいたかな」と感じそうになったら、そのへんにあるもの(クッキーやケーキ、またはおにぎりや肉まん)を軽くつまむ。それらはだいたい200キロカロリーくらいあり、ひとつつまむと、1.5~2時間はお腹が空かない。

2時間弱たつとまた小腹がすいた感がやってくるから、そのへんにあるものをぽいっと口に入れる。この際、野菜ジュースなども摂取し(野菜ジュースは70キロカロリーほどあるからカロリーも注意しつつ)、甘いモノばかり塩っぱいものばかりとらないようある程度バランスに注意しながら、仕事をする。

お腹がいっぱいになることはないものの、空腹感もやってこないから、南雲ドクターが言うとおり眠くならない。そうなると、仕事もなんとかこなすことができる。

■一日三食がバカバカしい

ちなみに今日の僕の食事を朝から順に書くと(一日三食ではないため順番で記している)、1.リンゴ・ヨーグルト、2.おにぎり1個、3.クレープ1個、4.おにぎり1個+野菜ジュース、5.ドーナツ1個、となっている。

ドーナツの時点で、時間は17時。いまから夕方のミーティングを一つ終え、19時過ぎにきちんとした「夕食」をとる予定だ(ビールを一缶飲む予定)。そのあと、しっかりアイスクリームなんかも食べるだろう。

これだけで本日のカロリーは2300キロカロリーほど。痩せることはないものの、太ることはない。いまの僕の体重は71キロ台(慎重は178センチくらい)で、たぶん健康なはずだ。

こうした習慣を続けていると、なんだか一日三食がバカバカしくなる。小腹が空いたらぽいっと簡単なものを口に入れる。カフェではスィートポテト等、僕の好きなデザートを食べても一向に太らない。肥満にならず体型が維持できていると、思考もなぜだか健康的。

セレモニーとしての食事らしい食事は夕食で満足できるし、こうなってくると、あの、学校の時に先生から(ついでに親からも)さんざ浴びせられた「きっちり一日三食とりましょう!!」という標語はなんだったんだ!! と思い始めた。

■ディシプリン権力の効果

が、よ~く考えてみると、この「一日三食」をルールとして強要してくる近代施設(この場合「学校」、そして「給食」システム)のあり方こそ、フーコーが「ディシプリン権力」として暴きだしたものなのではないか。

今も「一日三食」は健全さのルールのようにして語られるが、この飽食の時代に一日三食を順守していると、確実に我が国では肥満してしまう。

一日のカロリーを自然に守るための食事パターンは、僕のいきついた現時点では、「間食中心の食事」が最も自然に体型と健康を維持することができるようだ。

これは言い換えれば、「身体が望むまま好きなときに『空腹を減少するだけの最低限の量』を食べる」ということになる。

最近僕は久しぶりにネコを飼い始め、その飼い猫のマーちゃんを見ていると、彼はまさにこのような食べ方をしている。決して食べ過ぎることはなく、必要最低限な量を好きなときに摂取する。かわりに2~3時間に1回はカリカリやっているものの、決して肥満することはない。

人間も動物だから、マーちゃんと同じ食べ方でもいいのでは? とこの頃僕はよく思う。

給食や学校文化に刷り込まれている「一日三食」の思想こそ、我々が近代以降刷り込まれてきたディシプリン権力の効果の一つであり、そうしたディシプリン権力の呪縛をさらっと脱ぎ飛ばしてしまえば、簡単に体調と体型は維持できると思う。いや、マジで。★