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大江千里、佐野元春、NYと東京からメッセージソングを公開

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
写真提供/ソニー・ミュージックダイレクト

"Together At Home" シリーズに参加し、NYの自宅から生配信ライヴ

ソーシャルアクションのプラットフォーム・Global Citizenが、世界保健機関(WHO)と連携し、新型コロナウイルスの制圧と外出自粛の促進に向けて、世界中のアーティストと共にSNS上で開催するオンラインパフォーマンスシリーズ「#Together At Home」に日本時間の4月17日、ニューヨークを拠点に活動するジャズピアニスト・大江千里が参加し、NY・ブルックリンの自宅からインスタで生配信ライヴを行った。

大江は、現在新型コロナウイルスの感染が深刻化しているニューヨークから、最前線で働く全てのエッセンシャルワーカーの人達に感謝のメッセージを贈り、“ステイ・ホーム”、“ソーシャル・ディスタンシング”を何度も呼びかけた。隣には愛犬ぴーすが陣取るソファーに座り、ピアノに向かい、時折電車が通る音やチャイムの音が聞こえてきたりと、まさに“おうちライヴ”。そんな中で、視聴者のコメントと共に寄せられるリクエストに応え、「AKIUTA(秋唄)」や「夏渡し」、「ふたつの宿題」「YOU」など、ファンにはおなじみのナンバーの一節を日本語でのコメントを交えながら披露。さらに最新アルバム『Hmmm』(2019年)から「Indoor Voices」、2ndアルバム『Spooky Hotel』(2013年)に収録されている、心躍るリズミカルなピアノが楽しい「The Adventure of Uncle Senri」、そしてラストにはジャズピアニストとしてのデビュー作『Boys Mature Slow』(2012年)から「P.N.D.(Peace Never Dies)」など、ジャズのオリジナル曲も演奏し、約30分間に渡ってパフォーマンスを披露した。

NYから新曲「HOME」を公開

今回のライヴの中でも語っていたが、大江は2月22日からスタートしたジャパンツアーが、全8公演中3公演をやったところで残念ながら中止となり、NYに帰国していた。それだけに今回のライヴ配信を楽しみにしていたファンも多かった。さらに大江はこのライヴ配信に先立って、4月10日に、自宅からコロナ禍の中、メッセージを込めオリジナル曲「HOME」を公開。現在、世界中で“ステイ・ホーム”が謳われているが、「世界中に自分の居場所がない人がどれほどいることか。誰もが安全で健康的な家に住むに権利があると信じています。でも残念ながら、非常に多くのアメリカ人にとって、これは現実ではないと聞いています。"Rebuilding Together"(一緒に再建する)は、必要な隣人の家を修復するために、一年中全国で働いているボランティア活動への寄付で、その活動に感銘を受けました。そして、彼らの大義に捧げるためにこの『HOME』という曲を作りました」と、メッセージ。慈愛に溢れる優しい音色が詰まった小品だ。

大江千里 「note」

「コロナ禍で疲れた人たちを応援します」と、新曲「この道」を公開

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このように、“ステイ・ホーム・レコーディング”で音楽を届けてくれるアーティストがどんどん増えている。佐野元春もその一人だ。佐野元春&ザ・コヨーテバンドとして「コロナ禍で疲れた人たちを応援します」というメッセージと共に新曲「この道」(Social Distandingバージョン)を、4月8日にYouTubeで公開。バンドメンバーとは、顔を合わせることなく、それぞれの自宅からネットを利用してのレコーディングにチャレンジした。軽やかな曲調と芯のあるメッセージが印象的なこの作品について佐野は、「希望と絶望。どちらから見ても同じ景色になるように表現してみた」とコメントしている。またこの作品は、販売を目的としないパブリックドメインとして公開され話題を集めている。

「こういう時だからこそ見えてくる風景がある」

佐野は4月27日オンエアの、音楽評論家・萩原健太がパーソナリティを務める「萩原健太のotonanoラジオ」(FMヨコハマ 毎週月曜24時~)にも電話出演し、「この曲は日常の中から、ふと鼻歌で出てきた曲だった。こういう時だからこそ見えてくる景色がある。だからポジティブに捉えるようにしている。ミュージシャンとして何ができるかということを考える。9.11も3.11の時も、考えられない悲劇を目の前にしたとき、アーティストはその景色を見て言葉と音楽を与えていく。そしてそれを形にして同じ時代に生きている人達と、自分達がすべきことはなんだろうということを考える。アートというものの存在は大きい」と、この曲に込めた深い思いを語る。

今年デビュー40周年を迎えた佐野は、4月22日には佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドとしては配信シングル「エンタテイメント!」をリリースした。この新曲と共にアニバーサリーイヤーの幕開けを迎えるはずだったが、このような状況になってしまい、急遽「この道」を公開した。また「エンタテイメント!」のMUSIC VIDEOの撮影風景や、コヨーテバンド結成15年を迎えてのトーク、佐野自らがアニバーサリーイヤーについてを語る「元春TVショー」も配信されている。この番組は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、40周年記念キックオフイベントが中止となり、ファンのためにプロデュースしたプログラムだ。

「エンタテイメント!」は、佐野元春 &ザ・コヨーテバンド初のベストアルバム『THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005- 2020』(6月10日発売)に収録される。

大江千里 ソニーミュージックオフィシャルサイト

佐野元春オフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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