スター・ウォーズ最新作の音楽に改めて感じる、唯一無二の“演じる音楽”のインパクト

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昨年12月20日に全世界で公開され、大ヒット中の映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。シリーズのエピソード9の今作は、レイを主人公とする続三部作(エピソード7~9)の完結編というだけでなく、旧三部作(エピソード4~6)、さらには新三部作(エピソード1~3)を含んだ、9本に及ぶスカイウォーカー家の物語の完結編になるということで、大きな注目を集めていた。そして“遥かかなたの、銀河系で”繰り広げられる、このスペースオペラの世界にはなくてはならない音楽を手がける、ジョン・ウィリアムズも今シリーズが最後となる。御年87歳のウィリアムズは、60年を超える輝かしいキャリアの中で、『スター・ウォーズ』シリーズはもちろん、『ジョーズ』、『未知との遭遇』、『スーパーマン』、『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『E.T.』、『ジュラシック・パーク』シリーズ、『ハリー・ポッター』シリーズなどで、世界中の誰もが一度は耳にしたことがある名曲の数々を作り、感動させてくれた。

スター・ウォーズを名作たらしめている非常に重要な要素が音楽

今作でも、最終章にふさわしいシンフォニーを響き渡せ、物語をより深く、ドラマティックに仕立ててくれている。映画を観、このサントラ盤を聴くと、改めてスター・ウォーズを名作たらしめている非常に重要な要素が音楽なんだということを教えてくれる。サントラの1曲目「ファンファーレ&プロローグ」、このシリーズのテーマ曲は、どこまでも壮大な宇宙への旅立ちを称えるような、勇気を与えてくれる力強い旋律と、そして繊細なフレーズから感じる温もりに、愛や友情を感じ、心躍らせてくれると共に、どこかセンチメンタルな気持ちにもさせられる。いつ聴いても素晴らしい作品。このテーマ曲は、作品ごとに微妙にメロディが異なっているので、聴き比べ、その違いを感じてみるのも面白いはずだ。

音も“演技する”

タイトル曲「スカイウォーカーの夜明け」は、映画全体を覆うダークさの中で、まるで一筋の光ともいうべき“希望”、まさに夜明けを感じさせてくれる一曲になっている。穏やかで、そして希望に満ちたという表現がぴったりの美しさを湛えている。映画音楽は、映像が「意図するもの」の輪郭を、「より明確にする」役割が求められる。そして映像との「距離」が、聴き手にインパクトと感動を与える効果につながる。しかし、ジョン・ウィリアムズが作りだしてきたスター・ウォーズシリーズの一連の音楽は、“音楽が演技そのもの”であると感じる。次のアクションに対する役者の演技と同時に“音楽も演技”し、鑑賞者を未知の世界へ誘ってくれる。だから展開を瞬時に理解することができ、直接その空間で戦いや登場人物のやりとりを見ているような、没入感の高さ、極上の臨場感を感じさせてくれるのではないうだろうか。

遥かかなたの宇宙で鳴り響く“生音”が、より空間に奥行きを持たせてくれる

初回限定盤には、「スペシャル・スリーブ」「ステッカー3枚」が付属。スペシャル・スリーブは、日本だけの限定特典/\2750(税込)
初回限定盤には、「スペシャル・スリーブ」「ステッカー3枚」が付属。スペシャル・スリーブは、日本だけの限定特典/\2750(税込)

主人公・スカイウォーカー家の“家族の愛と喪失”の物語。そしてこの三部作で共通して描かれているテーマは「支配からの脱却」。シンプルなストーリーの中で繰り広げられるドラマ。そんなドラマを豪華かつミステリアスで、雄壮な音楽が盛り上げ、この音楽がなければ、登場する魅力あふれるキャラクター達や、勧善懲悪の戦い、宇宙空間を縦横無尽に駆け抜けるファルコン号の疾走シーンも、その魅力が半減することは間違いない。そしてやはり映画音楽においてはオーケストラが奏でる音色によって、観客の想像力はより掻き立てられるということも、このサントラは教えてくれる。遥かかなたの宇宙で鳴り響く“生音”が、より空間に奥行きを持たせてくれる、そんな感じがしてくる。

サントラ盤ラストに収められている「FINALE」は、約11分という大作で、そこにはこれまでのスター・ウォーズを彩ったメイン曲を緻密にドラマ性を持たせて“繋ぎ”、まさに総決算にふさわしい“フィナーレ”になっている。

もはや、映画音楽という枠を越え「クラシック」音楽の域に達しているジョン・ウィリアムズのスター・ウォーズサウンド。このマエストロの創造力に敬意を表すと共に、その功績を称えたい―――『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のサントラ盤を聴き、改めてそう強く感じた。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』オリジナル・サウンドトラック 情報ページ