TUBE デビュー34年、常に“新境地”を求め、3つの時代を駆け抜けたバンドの“底力” 

令和に入って最初のアリーナツアー『TUBE LIVE AROUND 2019 ~Smile! Happy! Ready!? ~』

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1985年にデビューし、今年6月1日でデビュー34年を迎えるTUBE。昭和、平成と第一線で走り続け、令和になってもその勢いはますます加速している。8月24日は31回目となる横浜スタジアム公演を控え、その前にひと足先に夏を楽しもうとばかりに、令和に変わっての最初のアリーナツアー『TUBE LIVE AROUND 2019 ~Smile! Happy! Ready!? ~』が現在行われている。その、5月24日の日本武道館2daysの2日目を観た。TUBEのライヴを観るのは約20年ぶりくらいかもしれない。それくらい久々だったが、30年以上第一線で続けるバンドの“底力”を見た。

折しもこの日の東京は今年初の真夏日。TUBEの夏、夏はTUBEという変わらないイメージが、初夏のようなこの暑さによって、ファンのテンションをさらに盛り上げる。夏というコンセプトを貫き続け、しかし冬をテーマにしたアルバムもあり、夏がコンセプト以外の楽曲も多い。TUBEの曲、ライヴの魅力は、なんといっても聴いた人全てを前向きな気持ちにしてくれることだ。一度しかないない人生、楽しまなければ損、楽しく笑顔で行こうよと、エネルギーを与えてくれ、背中を押してくれる。武道館の客席にも笑顔の花が咲いていた。みんな一緒に歌い、体を揺らし、振り付けで盛り上がり、底抜けの笑顔で老若男女が盛り上がっていた。高校時代からの付き合いだというメンバー同士の、絆の強さを感じさせてくれる“空気感”もファンは楽しみにしているし、なによりメンバーが心からライヴを楽しんでいるのが伝わってくる。

TUBEと共に年齢を重ね、夫婦、家族で来ているファンはもちろん、若いファンの姿も目立つ。親の影響なのか、YouTubeで見つけたのか、時代が変わり、音楽を聴く環境は進化しているが、それだけ音楽を聴く“間口”が広がって、若い層のファンにTUBEのキャッチーなメロディと、言葉が伝わっている。

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松本玲二(Dr)と角野秀行(B)のリズム隊が創り出す、骨太なビートに、春畑道哉(G)のノリがよく正確無比のリズムギターと、圧巻のソロプレイ、そして前田亘輝(Vo)の変わらないソウルフルで、爽やかさと迫力を湛えたボーカル。前田の歌にはキャリアを重ねてきた深みが加わって、10年、20年前の楽曲が、より“伝わってくる”し、新鮮だ。4人のバンドアンサンブルに加えて、ブラスセクション、キーボード、パーカッションも加えた分厚い、迫力ある音が聴き手を熱くさせる。今回のツアーは、セットリストが2パターンを用意され、その一部はオフィシャルサイトでも公開されているが、ファイナルの5月30日、31日の名古屋公演(ドルフィンズアリーナ)が控えていることもあり、敢えてここでは触れない。前田は「三つの時代を運よく乗り切ることができた」と語っていたが、この日も昭和から平成を巡る旅のようなセットリストであり、照明の演出もそれぞれの時代のものを再現し、こだわっていた。

変わらない“TUBEサウンド”を奏でるために、常に新境地を求めているメンバー

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様々な音楽性を感じさせてくれる楽曲達。探求心旺盛なメンバーは、アルバム一作ごとに違う音楽を提示してくれるが、しかし決してマニアックな方向へと向かうことなく、あくまでも抜群の親近感を誇る“TUBEのサウンド”へと、抜群のバランス感覚で昇華される。だから、老若男女、新しいファンが入ってきやすい側面があるのではないだろうか。主に楽曲を手がける前田(作詞)と春畑(作曲)は、ソロ活動を行ったり、メンバーそれぞれが、別バンドで活動したり、TUBEとは全く違うこと、音楽家としてやってみたい音楽を、それぞれの“場所”で自由に表現してきた。だからこそ“TUBEの音楽”はブレずに、34年間、ファンを楽しませ続けることができているのだと思うし、バンドが続いている理由なのではないだろうか。

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決して立ち止まることなく、新境地を探し続け、絶え間なく活動を続けてきたからこその“底力”を、武道館で感じることができた。ツアータイトルの“Smile! Happy! Ready!?”はもちろん3つの時代を表しているが、3つの時代を軽やかに歩いて来たTUBE。令和の夏も、やっぱりTUBEの音楽が彩り、多くの人に元気と勇気を与えてくれる。8月24日の横浜スタジアムライヴはどんなお祭りになるのか、今から楽しみだ。

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また、TUBEを支えるファンにスポットを当てたスぺシャル番組『TUBE Summer Special ~S・H・R ~』が、7月20日、BSフジで放送される(12時~12時55分)。TUBEのファンの多くは、昭和生まれのファンだが、ライヴでは若いファンの姿も多く見られる。令和は、平成生まれ、次世代の若いファンたちがTUBEを支える。そんなファンに各地のライヴ会場でインタビューし、さらにこれまでの夏の野外ライブ映像も絡め、改めてTUBEの魅力に迫る。

BSフジ オフィシャルサイト

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